ロマンス投資詐欺の手口？それっぽいのに釣られてみた
「ロマンス投資詐欺」って知っていますか？
男性が主なターゲットになるようですが、SNSなどでDMを受け取り返事をすると、相手が話を膨らませてきます。恋心を抱かせたり、親密な関係を築こうとしてきて、最終的になにかと金銭が絡む話題（主に投資系）を出し、お金を騙し取られるという詐欺です。実際にそれっぽいのに釣られてみたのですが、LINEはブロックしてトーク履歴が消えたのでX(旧Twitter)のDMのやり取りを一部公開します。くれぐれも皆さんは真似しないように！
きっかけはXのDMから
ある日、Xで突然DMが。
こんなメッセージ。直接詐欺被害にあったわけではないので、詐欺師ではない一縷の望みから相手の名前は伏せさていただきます。
で、「怪しいなぁ」と思いつつも、ちょっと好奇心で返信しました。
ここから他愛のない会話が続きました。
LINEに誘われる
お相手はシンガポール在住で、日本が好きで日本語を勉強中だそう。
ただ、まだわからないから入出力ともに機械翻訳を使っている、なんてことも言っていました。そして、DMでやり取りをしていると、LINEへのお誘いが。
私の会話を黒く塗りつぶしているのは、個人的な情報を少し含んでいるため消しています。
そして暗号通貨の話題へ
2、3日経ったあたりで「暗号通貨に興味ない？」みたいな話題がでてきました。
本性出すの早いな！ああ、いいぜ。とりあえず話だけは聞いてやるよ。
心中、穏やかではないがまずは相手の出方を待ちます。
「わたし、金融機関に勤めてるの」「暗号通貨ってどんなものか知ってる？」のようなことを言い出してきて、うーん、これはアウトオブアウト。
反撃に転じました。
それっぽいことを言って煙に巻いた
幸いにも暗号通貨に関する知識は少しだけありました。なので、自身のリスク許容度的に暗号通貨を持つ気はない、ときっぱり断りました。
もちろん、それだけで食い下がらないのは百も承知。
なにかと暗号通貨のよさを謳ってきては誘ってきます。
ですが、こちらも暗号通貨のようなボラティリティが高いものはリスク許容度を超えるため、今後も投資する気はない、としつこく拒絶。と同時に、将来的に大量の量子ビットを積んだ量子コンピュータが現れたとき、暗号通貨の解読が脅かされて価値が下がる可能性だってあるんじゃないか、とそれっぽいことを言って煙に巻きました。
このときの相手の反応は、あなたは先見の明がありますね。みたいなことを言っていましたが、「先見の明」だなんて言葉が翻訳機からそう簡単に出てくんの？という疑問もありました。せめて「未来を見越す力」と訳されるんじゃね？まぁ、もうあなたの暗号通貨話には興味ないからどうでもいいけどな！
その後連絡が途絶えたので、即ブロック
暗号通貨の話題が出た翌日、いつも通りの他愛のない会話が来ました。
まだ諦めてねーのか、こいつ。と思ったのも束の間、2、3日適当に返事していたところ、相手の方から連絡がぴたりと止みました。
どうやら、「この人はもう誘っても無理だ」と判断されたようです。私もこの人を相手するのも時間の無駄だな、と思っていたところだったので無言でブロック。LINEとXの両方で関係を断ちました。
ロマンス投資詐欺のポイント
今回の経験から学んだことをまとめると
最初は普通の雑談で信用を得ようとしてくる
詐欺師は焦らず、まずはターゲットの信頼を得ることに集中します。特に相手が外国人を装っていると、日本人なら共通して話せる日本という国自体の話題を取り上げてくる傾向があるのかもしれません。
話題が徐々に投資にシフトする
何気ない会話から、少しずつ暗号通貨や高収益の投資商品の話題へと誘導してくる。そういったときは口からでまかせでもいいので、とにかく理由をつけて拒絶すること。
金を出さないとわかるとフェードアウト
ターゲットとして価値がないと判断されると、即座に切り捨てられます。これは願ったり叶ったりですが。
まとめ
ロマンス投資詐欺は、信頼関係を築いてからお金を巻き上げる巧妙な手口です。「暗号通貨」「特別に教える」という甘い言葉には気をつけて！
もし少しでも怪しいと思ったら、冷静になりましょう。そして、信頼できる人や情報源に相談することを忘れないでください。
くれぐれも、詐欺師の罠にハマらないように！
あと、あまり真似もしないように！
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