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圧倒的な体験がブランドを創る -ラスベガスの戦略に迫る-

ラスベガス出張を通じて、自然の壮大さと豪華な体験が織りなす世界に触れ、持続可能な経営の本質を学びました。

「価値ある非日常」や「唯一無二の価値」を提供することの重要性を改めて実感し、これらの体験が事業に新たな視点とインスピレーションをもたらすことを強く感じました。

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前回のnoteでは、自然の壮大さとラグジュアリーの華やかさという対照的な世界から、多くの気づきを得ました。

今回はさらに、シルク・ド・ソレイユの圧倒的な舞台演出、世界最高峰のホテル体験、非日常的で独自の世界観を持つ食体験、そして最先端テクノロジーの融合が生み出す驚異の世界に触れ、ビジネスのヒントを得ることができました。
その学びをシェアしたいと思います。


1.  ラスベガスで体感した究極のエンタメとビジネス戦略

1-1.  シルク・ド・ソレイユ – 極上の顧客体験がブランドを作る

ラスベガスといえば、世界最高峰のショーが集まる街です。
その中でも、シルク・ド・ソレイユの「O」、「Ka」、「マイケル・ジャクソン・ワン」を鑑賞しました!

実は10年前にラスベガスを訪れた際にも「Ka」を観たのですが、当時は徹夜明けで、しかも後方の席だったため、じっくり堪能できなかったことが、ずっと心残りでした。

しかし今回は、仕事関係者の方が特等席を確保してくれたおかげで、ショーを存分に楽しむことができました!

間近で繰り広げられる圧巻の演技、息をのむようなアクロバットの数々。

まさに、シルク・ド・ソレイユの世界観を全身で体感する贅沢な時間でした!

これらのショーは、単なるパフォーマンスではなく、細部にまでこだわり抜かれた演出が、観客を完全に非日常の世界へと引き込みます。

まさに、ラスベガスならではの魅力を改めて肌で感じた瞬間でした。

・マイケル・ジャクソン・ワン
建物に入ると、なんとマイケルジャクソンのオブジェが・・・!
思わず、同じ姿勢(ゼロ・グラヴィティ)を真似してみましたが、上手くできずに、コケてしまいました笑

会場内に入ると、すでにマイケルジャクソンの雰囲気で溢れていました!

ショーが始まった瞬間、まるでマイケル本人が目の前に降臨したかのような衝撃を受けました!

最新の映像技術と音楽が融合し、ステージ上には、マイケル・・・いや、たくさんのマイケル達が・・・!?

至る所で無数のマイケルが踊りまくり、さらにムーンウォーク、そして、ゼロ・グラヴィティ!

次々と繰り広げられる究極のパフォーマンスを目の前にして、改めて、マイケルジャクソンの凄さに確信が深まりました!

ダンス経験のあるボクは、『Smooth Criminal』のリズムに身を委ねるうちに、気づけば自然と体がビートを刻んでいました。

・Ka
ついに、10年ぶりの「Ka」!
期待に胸を膨らませながら迎えたこの瞬間、目の前で繰り広げられたのは、まるで映画のワンシーンのような壮大な戦いとドラマでした。

このショーの最大の特徴は、舞台そのものが動くことです。

巨大なプラットフォームが上下左右に傾き、回転し、まるで無重力空間の中で戦っているかのようなスリリングな演出が凄いです!

アクロバットと映像、照明が融合し、どの瞬間も息をのむほどの迫力でした。

「Ka」は、シルク・ド・ソレイユの中でも、最もストーリー性を感じる作品であり、ただのサーカスではなく、まさに「生きた映画」です。

ステージの隅々にまで情熱と感動が詰め込まれ、観客の心を揺さぶる、圧倒的な体験でした!

・O
「O」は、まさに劇場全体が舞台そのものでした!
ステージが巨大な水の舞台へと変わるだけでなく、空中から水中まで、あらゆる空間がダイナミックに活かされ、まるで幻想的な世界が広がっているかのようでした。

ダンサーが水面を優雅に舞い、アクロバットが空を飛び、時には突然、水中へと消えていく。

その一つひとつの動きが神秘的で、まるで別世界に引き込まれたかのような感覚になりました!

舞台と客席の境界すら感じさせない圧巻の演出に、ただただ息をのむばかりでした!

これらのショーを観て感じたのは、圧倒的な顧客体験がブランドを作るということです。

お客様が感動し、心から楽しめる場を提供することで、ブランドの価値は自然と高まると思います。

これは、ボクたちのセレクトショップや飲食店の運営にも活かせるポイントです。

1-2.  ハイローラーとスフィア – 最新テクノロジーとの融合

ラスベガスの夜景を満喫するため、世界最大級の観覧車「ハイローラー」に乗りました。

街を歩いているだけでも伝わるその圧倒的な存在感は、まさに必見です。

ハイローラーは、なんと1台に40人も乗れる設計になっています。
そのため、外観はまるで宇宙船のようです。

空中から360度のパノラマビューを楽しめるこの体験は、まさに非日常ですね!

さらに、ラスベガスの街に突如現れた最新の球体型ビジョン「スフィア」は、その圧倒的な存在感と映像美で、まるで未来都市にいるかのような感覚を味わわせてくれました。

最新テクノロジーとエンターテイメントの融合が、これからのビジネスには欠かせないことを実感しました。

ボクたちの店舗運営にも、最新のデジタル技術を活用し、より魅力的な顧客体験を提供できるのではないかと感じました。

1-3.  マイナス5アイスバー – 独自の世界観が強みになる

氷の世界をテーマにした「マイナス5アイスバー」にも行ってきました!

店内に足を踏み入れた瞬間、そこは、まるで極寒の別世界・・・!

壁も、テーブルも、そしてグラスまでもがすべて氷でできており、「ここ、本当にラスベガス!?」と思わずツッコミたくなるほどの寒さです 笑

しかし、砂漠地帯にあるラスベガスの街を歩き回った後のクールダウンには最高の場所だと言えます 笑

氷のグラスで飲むカクテルは、ひんやり爽快で格別でした。

ラスベガスの暑さにやられそうになったら、この極寒のオアシスでリフレッシュするのもアリかもしれませんね!

この体験から学んだのは、徹底した世界観の作り込みがブランド価値を高めるということです。

飲食店やセレクトショップにおいても、他にはない独自のコンセプトを作り込むことで、お客様の記憶に残る存在になれるのではないかと感じました。

1-4. the STRAT Skypod Tower – 景色と非日常を味わう食体験

食事もまた、ラスベガスならではの特別な体験でした。
今回訪れたのは、the STRAT Skypod Towerの108階にあるレストランです。

なんと、東京タワーの頂上よりも高い場所で食事を楽しめちゃいます!

眼下に広がる壮大な夜景とともに味わう食事は、まさに非日常の極みでした!

エレベーター内には、見たことがないような階層ボタンがあります。

このレストランの特徴は、「回転するフロア」です!

食事をしながら360度の景色を楽しめ、時間が経つにつれて変化するラスベガスの街並みは、まるで映画のワンシーンのようでした。


夜景だけではなく、もちろん、食事も魅力的です。

新鮮なオイスター、カニ、ムール貝など、豪華な海の幸が盛り付けられた一皿には、口いっぱいに広がる贅沢な旨みが詰まっています!

濃厚なトマトソースに絡んだリガトーニと、仕上げにかけられたクリーミーなソースが絶妙な美味しさです。

108階からの絶景を眺めながら味わうステーキは、まさに極上の贅沢です!
夜景のきらめきとジューシーな肉の旨みが相まって、至福のひとときを演出してくれます。

ラスベガスでは、食事自体がエンターテイメントの一部として提供されていると実感しました。

景色・空間・演出が一体となることで、食事の価値が高まり、記憶に残る特別な時間になります。

この体験から、ボクたちの飲食店でも、料理だけでなく、空間や演出を含めた価値を提供することで、より特別な体験を作れるのではないかと感じました。

2.  ラスベガスのホテル戦略と学び


ラスベガスはエンターテイメントの街であると同時に、ビジネスの街でもあります。
特に、ホテルのブランディング戦略やエンタメ施設の経営方針には、多くの学びがありました。

2-1.ホテルの多様なブランディング戦略

ラスベガスのホテルは、それぞれ独自のテーマを持ち、ターゲット層を明確に設定しているのが特徴です。

宿泊した「ルクソール」や「ベラージオ」、そして訪れた「シーザーズパレス」、「ベネチアン」、「ニューヨーク・ニューヨーク」も、それぞれ異なるコンセプトでお客様を魅了しています。

① ルクソール(Luxor)
テーマ:古代エジプト
ターゲット層:コストパフォーマンスを求める旅行者、カジュアルな観光客

エジプトのピラミッドをイメージした建物が特徴で、ホテル内にはスフィンクスやヒエログリフなど、古代エジプトを感じさせる装飾が施されています。
宿泊料金が比較的リーズナブルで、大型リゾートの雰囲気を楽しみたい旅行者やカジュアルな観光客に人気のようです。

② ベラージオ(Bellagio)
テーマ:イタリア・コモ湖の高級リゾート
ターゲット層:富裕層、ハネムーナー、ラグジュアリー志向の旅行者

エレガントな内装と豪華な噴水ショーで知られる高級ホテルです。
最高級なカジノ、噴水を見ながら食事をすることができるジャスミンというレストラン、有名アートギャラリーなどが揃い、優雅な滞在を求める富裕層やハネムーン客に最適です。
映画『オーシャンズ11』の舞台として有名です。

③ シーザーズパレス(Caesars Palace)
テーマ:古代ローマ
ターゲット層:カジノ愛好者、エンターテイメント志向の旅行者

古代ローマをイメージした豪華な宮殿風のシーザーズパレスは、伝統と豪華さを兼ね備えた王道のカジノホテルです。
ラスベガスの中でも特にカジノに力を入れており、ハイローラー(高額賭けをする人)から一般のカジノ愛好者まで幅広く人気があります。
映画『ハングオーバー』の舞台にもなっています。

④ ベネチアン(The Venetian)
テーマ:イタリア・ヴェネツィア
ターゲット層:カップル、ロマンチックな雰囲気を楽しみたい旅行者

ホテル内で、ヴェネツィアの運河が再現されており、ゴンドラに乗ってショッピングエリアを巡ることができます。
豪華なスイートルームが多く、ロマンチックな雰囲気を求めるカップルやハネムーナーにぴったりです。

⑤ ニューヨーク・ニューヨーク(New York-New York)
テーマ:ニューヨークの街並み
ターゲット層:ファミリー層、エンタメ好きな若者


ホテル外観には自由の女神やエンパイア・ステート・ビルが再現され、ホテル内もニューヨークの街並みをイメージしたデザインになっています。
ホテル内外には本格的なローラーコースターがあり、家族連れやアクティブな若者に人気です。

どのホテルも、それぞれのテーマを細部にまでこだわって作り込んでおり、滞在するだけで、まるで別の国や世界に旅をしているかのような気分を味わうことができました!

これらの戦略は、店舗運営やブランド構築においても非常に重要なことだと思います。

ボクたちの事業でも、ターゲット層を明確にし、それに合わせた空間作りやコンセプト設計を行うことで、ブランド価値を高めることができると確信しました。

2-2. SDGsとラスベガスの持続可能な取り組み

ラスベガスのようなエネルギー消費の多い都市でも、近年はサステナビリティを意識した取り組みが進んでいます。

ホテルやレストランでは省エネ対策が導入され、リサイクルの徹底やエコフレンドリーな建築設計などが実施されていました。

株式会社RNSもSDGsを推進しているため、こうした事例を参考にしながら、持続可能な事業運営をさらに強化していこうと考えています。

3.ラスベガスで学んだビジネス成功の4つの鍵


今回のラスベガス出張では、エンターテインメント、ブランディング、顧客体験、テクノロジー、そしてSDGsといった多岐にわたる学びを得ることができました。

特に印象的だったのは、以下の4つのポイントです。

① 圧倒的な顧客体験がブランド価値を高めること
ラスベガスの街全体が象徴するように、お客様に「ここでしか味わえない」という驚きや感動を提供することが、ブランドの魅力を高める鍵となると思います。
たんに商品やサービスを提供するだけでなく、ストーリーや演出を加えることで、記憶に残る体験を創り出すことが重要です。

② 最新テクノロジーとの融合が重要であること
AIやVR、キャッシュレス決済など、最新テクノロジーを活用することで、顧客体験をさらに向上させることが可能です。
例えば、AIを活用し、顧客の購買履歴や好みに基づいたパーソナライズされた商品提案(AIレコメンド)を行うセレクトショップや、VRを導入して店内のバーチャルツアーを提供し、オンラインでもリアルなショッピング体験を実現する店舗、デジタルメニューとAIを駆使した効率的な飲食店のオペレーションなど、最新テクノロジーの活用による可能性は無限に広がっています。

③ ターゲット層に合わせたブランド戦略が必要
明確なターゲット層に響くブランド体験を作ることが重要だと考えます。
ラスベガスのラグジュアリーホテルやエンターテインメント施設が、それぞれ異なる層に向けたブランディングを徹底しているように、自分たちの事業においても、「誰に、どんな価値を提供するのか」を明確にすることが大切だと考えます。

④ 持続可能なビジネスを意識することが今後の鍵
これからの時代、どの業界でもSDGsやエシカルな経営が求められています。
資源を大切にした商品選定、フードロス削減、地域社会への貢献など、サスティナブルなビジネスモデルを取り入れることが、お客様からの共感や信頼につながると思います。

これらの学びは、セレクトショップ、飲食店、コンサルティング事業すべてに応用できるものであり、今後の成長に不可欠な要素です。

ラスベガスでの気付きや学びを活かし、お客様の期待を超える事業を展開するために、これからも挑戦していきます!

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
https://www.instagram.com/yonkuro0801/
https://twitter.com/mukai_yonkuro

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