「星をあつめて」 はらまさかず
なんか、最近、ついてないなあ、
いいこと、ないなあ。
そんな時って、あるでしょう?
そんな時はね、目をつむって、
きれいなビンを想像して。
あ、小さなビンね。
それで、ついてないなあって思うたび、
星を一つ、ビンのなかにいれてね。
これは、まあ、つかわれなかった幸運。
いれるたび、「キン!」とか、「カリン!」とか
音がなるのを感じて。
そうやって、星を一つずつ入れていって、
ビンがいっぱいになったら、
とってもいいことがおきるよ。
もう一度いうけど、
ビンは小さなビンね。
この話、喫茶ギンガのマスターに教えてもらったんだ。
(喫茶ギンガ 第11話)