お久しぶり、血栓よ。③
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応急処置はなんとか終了
処置後、ぼやぁっと目を覚ました私。
痛い、もうなんか身体の中の真ん中が痛い。
旦那に「痛いよぉ…涙」とぐずった。
コロナもあって病棟には入れないので旦那とはお別れ。
そのあとは麻酔の効果もあってか、ずっと眠くて寝ては起きを繰り返していた。
その翌日、初めての治療後ということもあってか1日だけ個室で過ごした。
その1日は本当に地獄だった。
こみ上げる吐き気、かといって何も出ない。
げっぷが痛い、水飲むのが痛い、唾飲むのが痛い。
治療のために尿道に入れていたカテーテル抜いたあとの排尿が激痛‼︎染みるような痛み。
発熱もなかなか治らなかった(発熱に関してはそれから5日ほど38℃台が続いた)
それから1週間ほど、絶食と点滴生活が続いた。
病状説明をするぜ!
熱が37℃前後をうろうろしてきた頃、担当医師から病状説明が行われた。
肝外門脈閉塞症(門脈血栓による)が原因の門脈圧亢進症による食道・胃静脈瘤破裂という説明でした。
いやどう言う…と思った方に医師の話を聞いて私なりに理解した内容をちょっと図と文を交えて説明してみようと思います。(いや、誰得)
赤が血管、黒が臓器です。
肝臓に向かう太くて大きな血管の門脈が血栓が原因で詰まってしまい、血液循環に問題が起こりました。
で、この門脈がほとんど使用できない!となってしまったので体は周囲にあ普段はあまり使われていない細い血管を血液循環に使用しはじめました。
とはいえ門脈という太い血管の代わりがすぐに務まるわけもなく、圧が逃しきれず、その圧が食道や胃に向かってしまい、それが原因でコブになってしまったのです。このコブが静脈瘤ですね。
その静脈瘤が何かの拍子でパーンッと破裂してしまい吐血してしまったようです。
では、なにか前症状がなかったのか、ということなんですけど。
私の場合、この1年ほど前から月の半分以上は下痢で今思えば便の色もおかしかったのです。
この下痢、一応内科と消化器科にはかかってみたのですが血液検査に異常がなく、便の色を聞かれても「黒板のような深緑?ぽい便がたまにでますね。それが黒というのかがよくわかんないんですけど。」と答えていて、
様子見で整腸剤が処方されるにとどまっていました。
今回の先生曰く、下痢は今回の病状の1つで浮腫があってそれで下痢でたまの黒板色の便はおそらく下血していたのではとのことでした。
ほんじゃその原因は?ということですが血液検査に異常はなく、肝臓は元気!(not肝硬変)、高校生の時のように下肢に血栓があるわけでもなく不明。
血液を固める力が強いか、血液をサラサラにする力が弱いかのどちらかの体質なのでしょう。
ただ、門脈の詰まりがひと月ふた月のものではないため、東京に転居し際にワーファリン(抗血液凝固薬)をやめて毎月検査で値を見ていた時があり、その時にはすでに詰まっていたのではないか、といわれました。
これからの治療は週1で内視鏡による治療をして3週間後くらいに退院で。
とのことで、私は熱でぼやーっとする中、ハイ、と言って病室へと戻った。
入院中のあれこれ
それから3週間ほど、週初めに内視鏡治療を受けた。
眠っている間に胃カメラで見ながら、術具で静脈瘤を括ったり、薬を投与しているらしい。
治療後3日間ぐらいは・・・・・・
1日は絶食。2日毎食、全ての飲食物が液体。
重湯(私は米スープと呼んでいる)、野菜や魚の具なしスープ、カロリー摂取できるゼリーや飲み物。
メイバランスとアイオールソフトは美味しかったかな。
ただもう全部液体だから本当に苦しい、水分に殺されるのではと思った。
シャワー禁止
お湯で温まって血流がよくなって、傷から出血してはならないので基本ほかほかタオルで身体拭き。
洗髪は2日〜3日に一度看護師さんがシャンプーしてくれる以外は、ドライシャンプーたらしてマッサージ→ほかほかタオルで拭くといった感じ。
点滴
これは治療後4日〜5日くらい。
寝る前には終わる量の点滴で、週末は針がなんとかとれて次の治療に向けてシャワー浴びたりもできていた。
ただ、採血が右の血管のほうから採れるので点滴は左から入れるしかない。
が、ルートをとるのに割と失敗されたり、時間がかかったりと大変だった。
あととれても、ちょっと場所が悪かったりするとすぐ詰まって痛いとかあった。看護師さんよ、手間かけてほんとごめんねって感じ。
で一番辛かったのは
同室の方の、轟音かっていういびきと頻回のナースコール。
いびきで眠れない、なんとか寝たときに限ってナースコールして、対応の声で目が覚める。
途中から耳栓を導入してマシにはなったけど、眠れないって本当に辛い。
辛いこともありましたが、良かったことも。
生活リズムがきちんとしていたのと、食事も健康食なので、肌荒れが改善し体重が落ちました。
※医師の管理下での絶食だったので良いですが、ダイエットで絶食はやめた方がいいですよ。
そうして退院
およそ3週間後。
とりあえず危機は脱した、次の診察は胃カメラありの検診。
2ヶ月後をお楽しみに!という感じで退院を果たしました。
ここからおおよそ2週間は食事にめちゃくちゃ気をつけようってことでした。
この食事の制限が地味に辛かったですねー、食べられるものが限られていて
ほぼメニューが一緒。
なんの文句も言わず同じメニューを食べてくれる旦那には感謝でした。
そして職場にも2週間ほどお休みをもらい、その後は時短勤務から徐々に延ばしていくスタイルで復帰しました。
さあ、2ヶ月後が楽しみだぜ!と思いながら処方された薬を摂取をするハジメでした。