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【シティリーグS2_ベスト4】ロストザマゼンタ

お疲れ様です。よむ(@yomu_tcg)です。
今までシャドウバースの記事しか挙げていなかったですが、ポケモンカードも頑張ったので今回の結果を踏まえ記事を書かせていただこうと思います。

1.デッキ選択と環境把握

白熱のアルカナが発売し多くのポケカプレイヤーが争奪戦の練習をする最中、自分は新カードを使用したデッキで友達と色々遊んでいました。フリーザー・カイオーガ入りのwtbやリファインキュレム、vガード入りの裏工作アルセウス、ロストザマゼンタです。そのなかで一番勝率の良かったのはロストザマゼンタであり、打点の綺麗さやキュレムに対して無類の強さを発揮することなどに魅力を感じていました。しかも楽しい。その後も遊びデッキとして自分の持ちデッキの中にはありましたが先日のcl京都にて多くのプレイヤーがザマゼンタを使用していることに感化され、本格的に向き合おうとした次第です。なのでどんな環境であろうとDマークが落ちる(ロスト系統にとって痛手である回収ネットとクイックボールが落ちてしまう)最後のシティではロストザマゼンタを使おうと思いました。要するに愛です。
この環境は言わずもがなルギア環境であることは間違いないですが、ミュウやロスト系統なども跋扈した混沌とした環境です。自分が練習の場に使わさせていただいたジムバトル・トレーナーズリーグ・自主大会等ではルギアが必ずいますが滅茶苦茶多いわけではなく、みんな様々な思いで環境デッキに勝つためのデッキを挙って持ってきている印象で、ルギアに勝つために先攻速攻なミュウや雷搭載のロスト、クワガノンやcl優勝のドガスダイナなどがその例です。
ですが、なんだかんだシティリーグの場はルギアが一番当たりやすく意識しなければいけないデッキであることは感じました。理由としては、
・予選トーナメント5~6戦でプレイミスやじゃんけんの絶望的勝率など除いた上で安定した動きができやすく決勝トーナメントに上がりやすいデッキであること
・ツールジャマー、ムーランドvなど細かく相手を突くようなカードの採用に対し相手側が乗り越えなければいけない壁が作ることができテンポを取りやすいこと
・決まった動きがあること
です。
正直、上振れると誰もも止めることができないルギアが出現してしまうと本当にやばいです。そのようなルギアは割り切り、環境に対し勝ち越しできるような勝率を以て戦えるようにプレイングを鍛えた上でシティに臨もうと考えました。

2.使用リストと各採用カード

s2使用

ポケモン

・ウッウ 2
おとぼけスピット110+かたきうち220で330まで見ることができ、これで大体のvmaxやvstarを仕留めることできます。ロストバレットが多い環境では後攻を握った場合先にサイドを取ることは重要ですし、それを可能にするためには2枚は必要です。ミラージュゲート節約の役割もあったりします。実際にはほとんどのマッチで1枚しか使いません。

・ザマゼンタ 2
このデッキの攻撃の要ですが、ウッウと合わせてvmax、vstarを倒したり、げっこうしゅりけんと併せてvstarを狩る動きも強力です。また220はほとんどのvポケモンを一撃で倒すダメージなので、ボスと合わせて圧をかけるのも良いです。

・ヤミラミ 1
2枚欲しいことが多いです。デッキの枠がなくて1枚になりましたが、そのかわりヘビーボールの存在を意識下に置くことが重要でした。取り漏らしたポケモンや裏のマナフィを取るために必要不可欠です。

・ライコウv 1
ルギアに勝つために必要なカードです。ライコウがいるのといないのでは勝率は全く違いました。また、ドガス対面でミラージュゲートに頼らす2エネでマタドガスを倒すことができることを評価しており、毒もある程度は耐えます。

・ガラルサンダーv 1
ムゲンダイナがcl京都で結果を出してから確実に数が多くなったため、それに抗うためのガラルサンダーです。最近のロストにはガラルサンダーが採用されているケースが少なく、闘エネルギーが見えてもジガルデを連想するプレイヤーが多いため、奇襲性能が高すぎます。キバナ1枚で動けるのもそれに拍車をかけています。また、クワガノン・カプコケコ・アルセウスに対しても少ないエネルギーで特攻できるため不意のデッキに対して強く出れると感じ採用しました。

・ネオラントv 1
クイックボールからアクロマに触れるために必要です。最初のサイド落ち確認をした際にネオラントがサイドに落ちているとヘビーボールがサポートに変わるためその点も意識していました。hpが170もあるためロストミラーでも先にサイドを取られないように前に置いたり、相手にサイドを2枚とられないように自分で山に帰ることができる点も非常に優秀だと思っています(水エネ1枚あれば良いのも素晴らしい)。山に帰るとその後のクイックボールがボスになったりキバナになったりするので攻撃を助長することもできます。安定感を担保するためにも1枚は必要だと考えました。

グッズ

・クイックボール 3
序盤にキュワワーやウッウを持ってくることは勿論、先攻でも後攻でもネオラントからアクロマに繋げられるカードとして重要なので、ある程度の確率で初手の7枚にあるようにクイックボールの枚数は増やしました。釣り竿で戻したアタッカーやマナフィを持って来なければならず、キャプチャーエネルギーと比較して手張りなしでポケモンを出せることから、クイックボールは多めにすべきです(特にザマゼンタやゲッコウガはそのタイプに依存するエネルギーが2枚必要なため、エネルギーの手張り権利は重要です)。安直にロストに送ってしまうのは考えなければいけません。

・あなぬけのヒモ 4
上記の通りマタドガスが流行するこの環境で、あなぬけのヒモを使ってマタドガスを避けながら序盤にロストを貯めまくることは後のミラージュゲートに近づけるためにも重要です。また、疑似的なボスの役割があることを思い出すことができるカードでもあり、今回のシティリーグでも非常に活躍しました。手札には1枚は無いと困ることが多いので、4枚の採用にしました。

・エネルギーリサイクル 1
自分のプレイスタイル的にゲッコウガを使い沢山ドローをしてプレイの幅を広げたい要求を満たしてくれるカードとして、採用しました。このカードは無くてもいいとは思いますが、無いとエネルギーの管理がもっと大変になるので頭を休めながらデッキを動かせる点を個人的に評価していました。

・ロストスイーパー 1
この存在のおかげで、不意にかたきうちが撃てたりロストマインまで早く到達できたりとデッキの加速を図るカードでありながら、大きなおまもりや雪道を剥がすことのできる万能カードです。このカードをロストに送ってしまうことは後々困ることが多い印象でした。

・森の封印石 1
空の封印石じゃなくて森なのかと思う人もいると思います。自分も空を採用したかったですが、何戦やっても全然タッチできず、結局宣言できないまま技を打つことが多かったです。空に触れてかつ空で技を打つポケモンが揃ったとしてもその時点では打つべきではなくそのままツツジなんてこともあり、萎えました。自分のプレイが悪いのかなとも思っていますが、安定しないと思ったコンボは採用する価値がないので安定性を担保させる森の封印石にしました。あと一つのカードに届くことができます。豆知識としてマタドガスの特性下でもスターアルケミーを宣言することができます。

サポート

・キバナ 2
個人的にロストのキバナは裏工作だと思っていて、回収ネットや次のアクロマ、色エネなどピンポイントにタッチできます。また低耐久のアタッカーで構成されているこのデッキと噛み合いが良すぎます。このカードのおかげでミラージュゲートのエネルギーを余らせることもできますし、中盤以降はほぼ毎ターン打ちたいサポートです。あなぬけのヒモが多く採用されている点も相性が良いです。攻撃に拍車をかけるパワーカードとの認識があり、2枚の採用です。

・ボスの指令 1
手帳が入っていないため2枚は欲しいカードですが枠が無く泣く泣く1枚になりました。手帳も無いのでロストに送るかどうかはかなり考えなければいけません。どの対面も1枚は打ちます。ただ、ボスが2枚必要な対面は結局ミュウです。ゲノセクトを3回倒すプランは勿論、カイオーガが入っていない分裏にスナイプしにくいためボスが必要になってくることが多かったです。シティリーグ直前に参加した自主大会ではミュウがそこまで勝ちデッキではなく、実際のシティリーグで当たっても割り切っていいかなとも考えていました。ミュウ側がロストに対してとると強い動きは、ゲノセクト2枚とミュウの多投展開(3枚以上は盤面に無いとロストに勝てない)であることと、ドラピオンが出てきたとしても結局やまびこホーンも絡めてドラピオンを2回倒せば勝ってしまうプランです。ですがその動きを再現するにはある程度プレイに制限を付けながらフュージョンシステムを宣言しなくてはいけません。それを理解しているプレイヤーが多くないと考えていましたし、当たってもアドリブでなんとか切り抜けようと思いボスを1枚にしました。この部分はかなり過信が深いため適当であるかはわかりませんが、s1でミュウをかなり触った身としては上記のように考えていました。異論は認めます。

エネルギー

・基本鋼エネルギー 4
2体のザマゼンタが最低でも稼働する最低限のエネルギーです。1枚はロストに送っても許容です。

・基本水エネルギー 3
げっこうしゅりけんの択を取るために2枚は必要です。1枚はロストに送っても良いです。ネオラントが場に出ることが多いので、水エネルギー1枚は今どこにあるのか必ず把握しなければならないです(すべてのエネルギーの居場所を把握するのはマスト)。

・基本超エネルギー 2
ヤミラミが技を打つためのエネルギーですが、ヤミラミ自体、技を打つのが後半であることが多いので途中のミラージュゲートの種にすることは勿論です。

・基本闘エネルギー 1
ガラルサンダーが動くための最低限のエネルギーです。闘弱点が相手に存在する際はガラルサンダーとセットで必ず居場所を把握します。ルギア対面でムーランドに対して打つこともありますが、サイドがしんどいのであまりやらないです。

・基本雷エネルギー 1
ライコウが動くための最低限のエネルギーです。ルギア対面は必ず確認します。もしサイドに行ってしまっている場合はザマゼンタで気合でサイドを取りに行きます。2枚欲しいですが本当に枠が無かったので1枚です。

・キャプチャーエネルギー 1
最初は2枚にしていましたがその代わりクイックボールの枚数も2枚にしていました。回している後に現物を手札に回収する方が重要だと思い始めたと同時に、シンオウ神殿やジュラルドンが流行っているため手軽には張ることができないエネルギーになったのでキャプチャーエネルギーの枚数を減らしました。しかし安定を担保するカードではあるので、序盤にキュワワーを増やしたりウッウでそのまま攻撃できたりとクイックボールを節約しながらポケモンを展開できたので、1枚は必要だと思っています。

3.プレイに関して

それほどたくさん書くことは無いので、少しだけです。

サイド落ち確認の際に山を見ること、この操作が滅茶苦茶大事です。
サイド落ち確認の順番としては、
エネルギーの枚数 ⇒ ネオラントv ⇒ ヒスイのヘビーボール ⇒ ポケモンの枚数 ⇒ ボス 
です。
弱点やベンチ狙撃を考慮するとなると、ヒスイのヘビーボールの後にライコウ(またはガラルサンダー)、マナフィを確認します。山にあることがわかると、クイックボールが重要になってくるのでクイックボールの切り時やロストに送るかどうかを考えることを頭の片隅に置きながらプレイを進める感じになります。
ヒスイのヘビーボールはクイックボールのコストにもなるため安易に切ってはいけません。切るときは相手のツツジ前だけです。

あと、ザマゼンタやライコウ、ガラルサンダーなど、攻撃の要は極力相手に見せない方が良いです。その配慮を行うだけで自分の動きを通しやすくなることが格段とできやすくなります。結構当たり前なことを言っているかもしれないですが、割と本質だと思っています。

途中の「あなぬけのヒモ」「回収ネット」「ミラージュゲート」の枚数は必ず把握しておきましょう。攻撃する回数が見えてくるので、逆算して考えることができます。

相手のポケストップは極力使わない方が良いです。回収ネット1枚さえあれば勝てる!などの盤面であれば使ってもいいとは思いますが、予期せぬ結果に終わることが多いです。使わなくても勝てるので使わないでいきましょう。

4.当日の成績

当日の参加人数は79人です。

準決勝のミラーが超激アツで滅茶苦茶面白かったです。体力の無い一番しんどい時間帯に一番しんどいことをやりました。
結局時間切れになってしまい、その時点でお互いサイド3枚で追加ターン終了時サイドが2枚以下になったプレイヤーが勝利という判断が下されました。が、時間切れ間際自分はめちゃめちゃ急いでいたのでキバナ用に使わなければいけないエネルギーを山に戻してしまい、戻した瞬間時間切れになりジャッジより説明がなされました。もしエネルギーがあれば山からヤミラミを取ってきてロストマインでサイド2枚取り、相手のロストマインでも追いつけない盤面にできたはず(途中で相手にかんしゃくヘッドのジグザグマが入っていないことに気づいていた)なので、かなり悔しかったです。
ですがこればかりは自分の制限時間の裁定に関する不慣れさが出ていたので、仕方ないと思いました。ワンチャン決勝の未来もあったのか…

5.終わりに

このデッキはリソース、エネルギーの管理が本当に大事で、常にどのカードがどこにあるのか把握しながら動かないといけません。その上ロストに送るカードを決めたりいつ攻撃するかとか相手に対するサイドの渡し方とかを決めつつ25分間の中で勝利を掴まなければいけません。かなり大変で疲労もすごいです。
このデッキは過度な事故も少なく運に左右される要素も少ないので自分自身にすべての責任があります。その責任を軽くするためにザマゼンタやライコウが頑張ってくれているという感じです。
勝った時の達成感はすごく、どんな相手でもたとえ1回戦であってもとても嬉しいです。これは現実においても一緒で、何かに結びついたり自分のやったことが良い結果を生み出せたりすると本当に嬉しいし「生きている感じ」がします。ポケモンカードで同じようなことを味わえること、素晴らしいと思います。
最後に、当日のジャッジの方々、練習に付き合ってくれた方々、カードショップすけきよやBOOKOFF法華寺の皆様、桃屋杯やチームハピナス杯など自主大会を開催してくださった方々、奈良勢の方々、エボルヴやってくれたおかやん、ありがとうございました。来年も楽しくポケモンカードできますように。




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