「わたしの好きな男」
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スイスイ
1985年生まれ。元メンヘラ現100%リア充のエッセイスト。
現在cakesで「メンヘラ・ハッピー・ホーム」連載中。
サクちゃん
1978年生まれ。シングルマザーのクッキー屋。
娘のあーちんはほぼ日で連載中のイラストレーター。
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スイ:スイスイサクサク
サク:よむラジオーーーー!
スイ:久々にはじまりましたよむラジオ!リスナーのみなさんいつもありがとうございます!!今回もコメントばんばんおまちしてますね!!!!さて!
きょうのテーマは!「わたしの好きな男」です!
サク:なんかan-anっぽい!
スイ:好きな男でいうと、、、、恋愛相手と結婚相手で二極化するんですけどその話しても良いですか。
サク:ぜひお願いします。
スイ:恋愛をするだけの相手だと、わたしは「自分に似てるひと」が好きで、結婚だと、「自分に似てない人」が好きなんですよ。自分に似てる人というのは、【ロジカルではなく感情的でちょっとだめで少し親に甘えててちゃんとしてなくて将来や保険やローンやそういうのの知識が抜けてる夢見がちなダメなひと】で、そういう甘い人に惹かれますね。
サク:似てる人が好き?え、そうなの?
スイ:自分のよくない部分が似てる人が好き。結婚だと、まったく真逆で、【感情の起伏がほぼない、ロジカルで、保険とか選んでくれて車のローンがどうとか経済がどうとか、そういうのがわかる、ジョブズがどうとか難しい本とか読む人】がいい。
サク:それを先にわかってたの?そうじゃない人と恋愛しながらも?
スイ:打算的だから「ああこの人と付き合ってても結婚しないよな将来」ってうすうす気付いてる。
結婚は、50年とか一緒にいるわけだしね。似てる人と結婚してもしょうがないとおもってた。
サク:足りないものをもっている人と結婚したかったってことかー。それで実際するのがすごいよね。
わたしはね、最近ではもう恋愛も友達も結婚も一緒なんだよね。どんな形でも、結局は人間関係だよね、って。
スイ:えーいっしょ!?「きらい」はそうだけどさ、好きの種類って、親への好きとちょっと気になる相手への好きって微妙にちがわない?
サク:そもそも結婚のことは今でもよくわかってないんだけど、すきっていうのを恋愛と結婚にわけられなくて、それが恋愛した人と結婚したい!っていうのじゃなくて、大きな意味で「すき=味方」みたいな感じ。
スイ:もうペアーズに登録して!それで、一気に色んな人を比べて、結婚するならこの人だな。。。。ってやって!
サク:結婚するなら、って用途にわかれてないんだってばー!
さよなら海の家。
サク:スイスイのすきな男というと、その2極の、どっちになるの?
スイ:将来とか結婚とかまったくかんがえず性愛的な「好き」だけでいうと「似てる人」だね。まじでいわゆる、だめなひとだね。なんか、どっか、甘えてる人たちで、他人のせいにしてるようなひとに惹かれるね。
サク:へええええ。わたし似てるかどうかの観点で考えたことないわ。わたしがすきなのは、わかりやすくいうと、ユースケサンタマリアと大泉洋なんだけど、なんていうかネクラっぽいのがすきなんだよね。別に暗くなくてもいいんだけど、根がちょっとさみしい感じの人。まっすぐポジティブ正義!みたいなひとじゃないのがいい。ちょっとめんどくさいくらいがいい。
スイ:それサクちゃんと似てる人やん!!!
サク:え?あ、そういうことか!!!たしかに、似てるっていうか、共通言語をもってるとうれしいね。
スイ:話が通じそうってこと?価値観があいそうってこと?
サク:価値観なのかな、世界の見え方。もちろん、ちがうからおもしろい!ってひともたくさんいるけど、それは興味だけで、常に交換する感じではないかな。わたし、しゃべり相手がほしいんだよね。
スイ:サクちゃんの場合は、ポジティブいえーい海の家ー!!!みたいなかんじではないってことだね?!
サク:うん、海の家ーい!ではないね。
思い込みは武器なのか
スイ:わたし、中学校くらいまでのモテなかったコンプレックスが爆発したせいで、やっぱり、ありがちだけど、自分の事好きそうな人を好きになってるね無意識に。
サク:へー、わたしはそのはじまりかたはないなー。一方的にくるひとではないよね?
スイ:一方的に来る人は、好きにならないの法則。
サク:空気読めてないからかな?
スイ:そうだね。空気。。。余白がなさすぎるから?自分勝手。
サク:うん、あまりに一方的なのは自分勝手だよね。押しつけだよね。
スイ:最近なんかあった?!笑
サク:わはは!!いや、わかんないなと思って、あの感じ。
スイ:いや、でも、逆の立場はあるわ!!!私は相手におしつけてきたわ!!!
サク:えええええ。思い込みでいけるってこと?
スイ:思い込みだよすべて!思い込まなきゃ好きとか言えないでしょ!!
サク:えええー。わたしの友達もそうで、相手はピンときてないのに「いや、あなた絶対わたしのことすきになるから。ていうかもう好きでしょ」ってグイグイいって、結婚したよ。
スイ:その人は思い込みというよりも呪いやん?私の場合「あなたが私を好きになるかは勝手だけどわたしはすきだ」というところまでは伝える。
サク:そっかー。思い込みがたりないのかなー。でも、相手が思い込んでるときちょっと引くんだけど。それわたしのこと考えてないんじゃないのって思っちゃう。
スイ:考えてるんだよ。そのひとは。自分が思いを伝える事はサクちゃんにとってプラスだとおもってるから伝えてるんだよ。人を好きになってるとき、自分がその人を好きになってる事で相手にマイナスかも。。。なんて、漫画やドラマの心の声ではよくあるけど、本心ではみんなハッピーな事だと思ってる気がする。
サク:そうかーーー。たしかに、好きだと言われてイヤだと思うことはないよね。
「好き」にカラダは反応するか。
サク:わたしさ、あんまり人をすきにならないんだよねほんとに。
スイ:わたしはよく好きになりすぎるから真逆ですね。メンヘラはやはりその点、心の炭のまわりに着火材がすごいというか。
サク:そうだね、あれはまじで才能だよ。すきっていうか執着だよね。
スイ:執着じゃないよ!!!「すき」なんだよ!!!
サク:そ、そうなんだ・・・・
スイ:サクちゃんの好きとはちがう好きがこの世に存在しているんだ!!
サク:そうなんだよ。世間のすきがそれだとすると、わたしのはちがうかも・・・ってなるんだよ!だから、だれかがすきって言ってくれても、イマイチちゃんと相手の気持ちを理解してるかわかんない傾向があるね。
スイ:さくちゃんは、岩盤浴くらいのあったかさってことですかね?すきになったときどんなきもちになるの?心臓が高鳴るの?動悸?
サク:動悸、しないよ。
スイ:え?!じゃあどんなときに好きっておもうの?!わたし動悸や目眩がするんだけど!!!ダンナさんにすら!!
サク:わーーーーほんとにするの?ぜったいわたしたち異星人だよね。
スイ:え?じゃあ、まって、好きってどこで判断してるの?どきどきしないの?
サク:ちょっと思い出すから待って。どうだったっけな・・・。
スイ:えええええええええ?!
サク:片思いしないんだよね。
スイ:片思いかどうか関係ないよ!!!!!!!!!!!!!
サク:なんだろう、人間関係として一方的ってことがないんだよ。お互い理解してる感かな。お互いに「わたしはあなたの味方だよ」っていう状態がしっくりくるかな。
スイ:味方でもサクちゃんの味方全員好きにならないでしょ?全員とチューしたい!!!!ってなるの?!
サク:えーまってちょっとわかんなくなってきたわ。わたし、だれもすきじゃないのかな???
スイ:えええええええええええええ!!!
サク:両思いしかいらないんだけどさ、相手が自分を必要じゃないなら、わたしもそのひといらないんだよね。
スイ:まず整理すると、物理的な感覚はないってことだね?動悸とか、心臓の奥が苦しい、とか。
サク:うん、ないね。会いたいなーとか、すきだなーとか思いはあるけど、物理的にはないね。
スイ:自分を必要じゃないと言われて失恋してつらい、息ができない、ごはんたべれない、とかないの?!
サク:ないの。
スイ:ひょえええええええええええええええええええええええ
いや、ちょえええええええええええええええええええええ
一応スイスイの状態かいとくね
【好きになったとき】:動悸 胸と胸の間の奥に適度な痛み 心臓の高鳴り
【失恋したとき】:起きた瞬間涙がでつづける 食欲ゼロ 呼吸困難
サク:J-popの世界!!!!!
スイ:J-popをフィクションだとおもっていたの?!
既婚者にモテてしまう、サクちゃん。
サク:えーと、わたしが両思いの人をさがすにはさ、わたしのこと好きな人をみつけたらいいでしょう?だからわたしのことすきな人ならだれでもいいかな とも思うんだよ。
スイ:ええええええええええええええええ?!じゃあさっきの一方的に自分を好きと言う人とも両思いになれるはずじゃん!!!自分勝手でも?!もはやネクラじゃなくても?!海の家いえーいでも?!
サク:海の家ーい!はわたしのこと好きじゃなさそうだけどさ、わたしのこと好きだって時点で「見る目あるじゃん」って思えば、わたしもその人のこと好きな気がするんだけど。勘違いで思い込みだけの人はムリだってすぐわかるけどね。
スイ:好きっていってきたら、両思い?!
サク:でもね、そう思ってたら、めっちゃ既婚者が寄ってくるようになったんだけど。わたしのこと好きな人おいでーって思ってるだけなのに。
スイ:くるわなそりゃ!!!!wwww もうつたわってるんじゃない?!扉開いてます!!!感が?あーどーぞどーぞはいってー、適当に座ってーいまお茶入れるねー感が!
サク:うーん、だってモテてるひとはさ、わたしのこと好きになってもいいよ感だすっていうでしょう。
スイ:うん。モテる人ではないけど即効わたしはだすよ
サク:じゃあ出しどころまちがえてるのかな。どうやって出てるんだろう。クラシアンに連絡しなきゃ。
スイ:水のトラブルなの?!
サクちゃんは今年結婚します。
サク:でもわたし、ほんとにわたしのこと好きな人がいいんだけど。
スイ:いやそれはそうだけどさ、自分の事好きにこした事はないけどさ、だって、自分に興味ある人みんなとごはんいったりしてるってことだよね?誘われれば
サク:あ、あんまりいないけどね・・・。
ちなみにさ、自分のこと好きな人ってどうやってわかるの?
スイ:目が合うとか座ってるときめっちゃ距離ちかい、とかでわかるじゃん!!!!!!!!!
サク:それは、もうけっこう仲良い人ってこと?
スイ:10人くらいの飲み会でとなりにすわってつねに手が触れそうとか!!
サク:10人くらいの飲み会いかないしなー。
スイ:4人でも良いよ!たとえば「ふたりきりであおうとしてくる」「ふたりきりのとき3秒以上目があいつづけて無言」「大勢のときふとみたらこっちみてる」「近い」
サク:うーーーーん。あれだね、とりあえずわたしが人に会う機会と人数が足りないのはわかったわ。だから合コンするんだね。やっとわかったわ。15年くらい遅いけど。
スイ:合コンよりペアーズだねサクちゃんは。条件絞りまくってあったほうがいいわ。
サク:条件、決められるかな?「気があう人」っていうのはないよね。
スイ:でも趣味とかものすごく細かくきめられるよ。とりあえずつぎの収録までにペアーズ登録してみてね。
サク:そっか、数を増やして、第一印象でバッサバッサ斬ればいいのかな?
スイ:ペアーズやろう。絶対数ふやそう。そしたら今日の理論でいくと、たぶん今年中に再婚してるで。
そしたらこのラジオのさいしょの紹介文かわるで。既婚者でクッキー屋。
サク:シングルマザーの看板を下ろす日が!ただのクッキー屋に!マザーのクッキー屋に!
スイ:ステラおばさん!!!!!!!!!!!!!
サク:ステラおばさんに、オレはなる!!!!!
(注:ペアーズの広告ではありません)
(今日のエンディング曲:小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」)