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経済主体・経済部門とは何か【経済学の入門】

まえがき

どうもよもやまです。

初めてnoteでVtuberのおもいでを書きちらしてから2年あまり経ちました。正直僕自身が書いたことを忘れていたまであります。完全に休眠口座だったわけですが,今後は雑多に色々書いていきたいと思います。

その手始めにやることとしては少々マニアックだと思いますが,大学の経済学科1年生レベルの知識を,一般の読者に理解できるように綴ろうかと思います。経済とか政治とか小難しいと思っている方でも最後まで読み切れるように努力するつもりです。

標記の通りテーマは「経済主体・経済部門」です。

本題に入る前に・・・

経済とか知らん!」と思っている人でも,生きている時点で経済活動しています。強制的に経済の一員になってしまっているとも言えるでしょう。日本人のみならず人類の99%が経済に参加していると思ってもらって結構です。というわけで地球規模で起こっている経済活動(マクロ経済)を,大まかにどう捉えようか?という仮定の話です。



経済主体ってなんだ?

気を取り直して。

とりあえず個人における経済活動を想像してもらうなら,モノやサービスの売り買いが真っ先に挙げられるでしょう。

でも「人は群れる生き物」ですよね?現実はたくさんの組織や集団(=経済主体)から構成されています。

例えば企業(会社)。Google,Appleのような世界的大企業から,一人で回している零細の町工場までありますよね。それらは皆,なんらかの生産要素(工場や従業員,技術,材料,エネルギーetc...)を用いて財・サービスを生産しています。

他には?

政府(行政)もそうでしょう。ここで言う政府というのはアメリカのホワイトハウスみたいなところから,日本の限界集落の寄合みたいな自治体までを含むものです。それらは,税金やその他の資金(例えば国債)で行政サービス(例えば警察・消防)を行います。

他には?

もっと細かく私的な単位,例えば家族ってどうでしょう?夫婦ならもちろん,独身であっても親・きょうだいなど家族と暮らす人もいますよね。毎月いくらか給料から家計に入れている,もしくはお小遣いをもらう人もいるかもしれません。

家計という言葉が出ましたね。経済学上,天涯孤独であってもビッグダディ一家であっても,機能としては一緒です。つまり,労働の対価として賃金(給料)を受け取り,そこから財・サービスを購入しているということです。

このような経済主体の集合体がこんにちの経済というわけです。



経済部門ってなんだ?

磯野家とフグ田家が財布を共にしているかどうかはさておき,そこには家計が存在します。伊佐坂家も,波野家もそれぞれが家計です。ここで家計は家計,企業は企業というように,同種の経済主体をまとめたものを経済部門と呼びます。

経済部門を主な目的と活動によって定義してみると以下のようになります。

①家計部門・・・「効用」の最大化を目的として【消費活動】を行う

②企業部門・・・「利潤」の最大化を目的として【生産活動】を行う

③政府部門・・・「公共の福祉」の実現を目的として【公的活動】を行う

※効用=満足感のこと。利潤=もうけのこと。


ちなみに他にはこんな部門があります。

④金融部門・・・他の部門の経済活動をスムーズにするために金融サービスを行う

⑤海外部門・・・国外で行われるあらゆる経済活動を含む。

金融部門はご想像の通り,銀行やら株式市場やらが担う部門です。経済の花形みたいな印象がありますが,この際説明は割愛します。

海外部門は,例えば「日本経済を考えるときに輸出入に関してはひとまとめにしたい!」という考えが生んだようなものです。海外には海外の家計があり,企業があり,政府があるわけですが,日本に直接関係がある形に置き換えているわけですね。

この5つの部門に属さない経済主体はそう多くはないかと思います。そのようなイレギュラーは基礎的な経済学では説明が難しく,また近年の経済学者が何とか説明しようと挑戦している分野かもしれません。少なくとも今後僕の執筆では,今挙げた5個の経済部門を中心に語っていきたいと思います。


あとがき

今回はここまで。

もっと情報量を大きくしたかったんですが,たったこれだけでも4時間近くかかってしまいました。不慣れなことなんで仕方ないんですけどね・・・。

次回は部門間のメカニズムをざっくり説明していきたいと思います。ご感想とかあったら教えてください。

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