俺はヒュルケンベルグとかいう面白エルフのためにメタファーをクリアしたと言っても過言ではない
メタファーをクリアしました。
「このシステムが画期的で!」とか「この物語のテーマ性が!!」みたいなことはもう少し頭のいい人たちが書いてくれると思うので……私はそんなことよりヒュルケンベルグの話がしたい。
ゲームを遊んでいると、たまに「もうこのキャラのために、このゲームをクリアしたと言っても過言ではない」みたいな状態に陥ることがある。正直ストーリーとかシステムとかテーマ性とかどうでもいい。そんなことよりコイツが一番面白い。メタファー、そんな感じでした。
なので、そういう話をします。
メタファーが東京03のコントだったら確実に角田がこの女をやってる
そもそも最初、ヒュルケンベルグって完全ノーマークでした。別にそんなビジュアルが好みというわけではないし、むしろ「昔のショートだった頃の方がかわいくね?」とか思ってた。最近こういう早見沙織多いよね。
ただ、ゲームを進めると段々本性を表わしてくる。
なんかずっと飯を食っては「うまし!」とか言うし、ジュナを前にしてミーハーぶりを露呈するし、いっつもうましうまし言うせいで味方にも「どうせまたうましって言うんだろ……」とか思われてる。一時期「ヒュルケンベルグ 春日」のサジェストが出てた時は流石に面白かった。
もし、『メタファー:リファンタジオ』というゲームが東京03のコントだったとしよう。そうなった時、角田は誰を演じるだろうか? もう正直ヒュルケンベルグしかありえないと思う。豊本は主人公で飯塚はストロール。
特にジュナと出会って「お、おい、お前たち!国一番の歌姫といわれたジュナ様だぞ!…ウソだろ、誰も興味ないのか!?だ、誰も握手はしてもらわなくていいのか?仕方ない、仕方なくだぞ!ここは代表して私が…」と、頼んでもいないのに勝手に盛り上がり始めるところとか、角田度数高すぎないだろうか。いきなりキャストが東京03に入れ替わってもいける気がする。
このジュナのイベント以来、ヒュルケンベルグのことが気になって仕方がない。そんな私は、旅の最中ひたすらヒュルケンベルグに話しかけまくってみた。掘れば掘るほど、ヒュルケンベルグのしょうもない一面が出てくる。
料理に誘ってみたら、「かねてから思っているのだが…一口大よりも、大口開けて食う肉の方が美味くないか?」と、男子中学生でも昼休みの時間もうちょいマシな話するだろって感じの話題を振ってくる。
薄々察してきた。
こいつ、たまたま赤髪でエルフ耳でCV早見沙織だっただけで、セリフを抜き出せばただの面白おじさん枠なのではないか。うっかりビジュアルが良いだけの芸人枠じゃないのか。この顔と早見沙織で謎の説得力があるだけ。
単にヒュルケンベルグが「堅物騎士かと思ったら大食いでギャップ萌え」みたいなキャラだったら、ここまでハマってないと思う。思ったより俗物。思ったよりしょうもない。Fateのセイバーとかちゃんとアイドルしてるよ。ヒュルケンベルグにアイドル適正ゼロだよ。もうただの面白エルフだよ。
一番印章に残っているのが、ビルガ島でのイベント。
あの仲間ひとりだけ選べるやつですね。
私はもう迷わずヒュルケンベルグ一択。
流石に、私も「また飯食ってうましうまし言うだけなのか?いや、いくらなんでもちょっといい感じのデートイベントくらい用意されてるんじゃないか……?」と思ってました。
だって、普通に真っ向からヒュルケンベルグのことが好きな人もいるかもしれない。真面目にヒュルケンベルグに恋してる人のために、イイ雰囲気になるデートがあるんじゃないかって。実際は海辺で流木拾ってきて大盛り上がりするだけなんですけど。なんなんこれ? 俺のイベント返せよ!?
このイベントで確信しました。
「あ、これ作ってる側も変な人として描いてるんだ」と。なにが「振り回すのにちょうどいい感じの流木があったぞ!」だよ。コイツ絶対修学旅行で木刀買うよな。正直、「ここでヒュルケンベルグを選ぶようなボンクラはこういうの求めてんだろ」とアトラスに見透かされている感じが悔しい。
新島真だと思ったら真田明彦だった
ヒュルケンベルグの面白さを端的に表現するなら、「新島真だと思ったら真田明彦だった」が結構的確だと思う。
いつもパーティー内にひとりはいる生徒会長タイプ。それがヒュルケンベルグだと思ってた。実際は真田先輩でした。その揺り戻しなのかなんなのか、ストロールがそのへん全部背負ってた。アイツ苦労人だよな。
ていうか、こいつ異世界真田なのでは?
うっかりエルフに生まれ変わった真田先輩なのでは?
ちょっと、みなさんも想像してみてほしい。
女真田(CV早見沙織)と男ヒュルケンベルグ(CV緑川光)のことを。
やっべー、しっくり来すぎだろ。
もう、あとはみなさんが自由に想像してほしい。P3Rを遊んでいる人は真田先輩の声を早見沙織に変換してみてほしい。逆にメタファーを遊んでいる人はヒュルケンベルグの声を緑川光に変換。しっくり来すぎて怖いから。
ちょっと真面目な話をすると、メタファーは「面白さの曲線」みたいなものが段々右肩上がりになっていくところがよかったと思う。
逆を言うと、序盤は結構つまらなかった。最初のダンジョンとか「これ面白くないのでは?」とか思いながらやってた。でも、仲間が増えて、それこそヒュルケンベルグが新島真ではなく真田明彦だと発覚してくる頃には、じわじわメタファーにハマってくる。
これ、個人的にはペルソナと逆だと思いました。
ペルソナって、遊ぶと毎回「これ冒頭が全部じゃね?」と思う。もちろんP5も好きだけど、言ってしまえばカモシダパレスでゲームの説明が大体終わって、あとは野となれ山となれみたいな。
冒頭が面白いけど段々クールダウンするペルソナ。冒頭がつまんないけど段々ヒートアップするメタファー。個人的にそんな印象でした。だから、ヒュルケンベルグもじわじわ面白さが見えてくる。そこが結構よかったです。
私はただ、モリモリ飯を食う傍若無人な女が好きなだけなのかもしれない
突然だが、私は学園アイドルマスターの「月村手毬」というアイドルが結構好きである。こいつ、クール系っぽい見た目の割に、やたらモリモリ飯を食い、傍若無人な振る舞いが多い困ったヤツなのだ。
そして最近メタファーを遊び、ヒュルケンベルグの行動を見ていて、ふと思った。私は、「モリモリ飯を食う傍若無人な女」が好きなだけなのでは?
ってかマジで、2024年にハマった女性キャラクターがいまのとこ「月村手毬」と「ヒュルケンベルグ」のふたりなんだよ。なにこの最悪の面子。同じ空間に配置したくなさすぎる。
そして同時に、もしかして私の「好きな女性のタイプ」って“これ”なのか? ……とも気づいてきた。こんな事実気づきたくなかった。
実のところ、最近自分自身の好みの女性の傾向がよくわからなかった。「内気」とか「お姉ちゃん」みたいな特定の内面的属性でもないし、「巨乳」とか「金髪」みたいな外見的特徴に依存しているわけでもない。
一体、私の「女性の好み」はどこにあるんだ?
そして月村手毬とヒュルケンベルグに気づかされた、私の女性の好みは「モリモリ飯を食う傍若無人な女」であることに。最悪です。これ現実だと誰に相当するんだよ? 菅原初代?
もっと言えば、最近学マスに出てきた「雨夜燕」というヤツも結構好み。で、これもヒュルケンベルグに似たなにかを感じる。結局、私の「女性の好み」はなんなんだ? マズい、余計に迷宮入りしてきた。
「本人はいたって真面目にやってるのになんか面白くなっちゃってる人」とか? それもうロビンマスクとかでいいのでは?
……この記事なんの話してましたっけ?
とにかく、私はヒュルケンベルグのためにメタファーをクリアしました。ゲームが面白いかどうかじゃない。もうヒュルケンベルグの奇行を見届けるためにクリアした。以上! メタファー完!!
メタファーやってない人、モリモリ飯を食う傍若無人な女が好きならやってみるといいんじゃないでしょうか。あと、私の「女性の好み」の正体を真名看破できそうな人、助けてください。