懺悔
生きてきたことを後悔している。
私は普段あまり後悔することはないほうだ。してきたことを今更悔やんでも仕方ないし、
たぶん、現在の自分が心底嫌いというわけでもないから、自分を構成する為にあった過去を怨むようなことはしないし、できないのだろう。僅かな自己肯定感を捨て去りきれない弱い人間だ。
それなのに、今日は後悔している。
どういう風の吹き回しだろうか。むしろ、風が吹いてないのだろうか。
私は大変に愚かな人間だった。今も愚かだろうし、過去形は変だろうか。
愚かな人間だということを、夢の中で怖いほど思い知らされた。その不快感が、胸元のほうや、手足や、脳を蝕み、吐き気を催す。
銃社会だったら、私は何歳に自殺していただろうか?
そもそも、自殺できたのだろうか?先に殺されていた気がする。衝動的に、心中とかで。
懺悔したい。
懺悔したところで本質的に許される事柄というものはないと思っているから、懺悔の意味はないけれど
どうか、生きていることを許されたい。
出来ることなら、自分に、自分の過去の悪事を許してもらいたい。
良いことが思い出せる脳になりたい。
精一杯の出来ることをしたつもりだけれど、それは誰の為だろうか。
自分がそうしたくてやったことはそのうちのどれくらいの事柄だろう。
生きていることはつらいことだ。
できることならずっと眠っていたい。ずっと眠っていたら誰かを悲しませるだろうか?表面上は死体と変わりないのに、淡い希望を持たせるのは酷だろうか。
もう私は、生きるということをするうえで、どうしたいのかよくわかっていない。
どうしたらよかったのかさえ、わからない。
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