【多様性施策について】伊藤たかひろ千葉市議R6年6月定例会|一般質問
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※千葉市議会会議録 暫定版 令和6年第2回定例会会議録第6号(6月18日)から、私的に抜粋を行ったものであり、文中見出しや太字なども筆者によるものです。
多様性施策について
○14番(伊藤隆広君) 自由民主党千葉市議会議員団の伊藤隆広でございます。 通告に従いまして質問を行います。
(※1問目省略)
1.千葉県多様性条例施行による千葉市政策への影響について
次に、多様性施策についてでございます。 千葉県において、千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成に関する条例が制定され、本年1月1日より施行されました。県議会における本条例に関する審査に際しては、多くの県議会議員から疑義が示され、最大会派の自民党でも自主投票となり、反対や退席をされる議員が相次いだと承知をしております。 私も議論を追わせて頂きましたが、当事者団体ヒアリングはレインボー千葉の会1団体のみであったこと、また、条例制定の必要性に対する疑義が多数寄せられているパブリックコメントを軽視していることなど、策定プロセスにも問題があり、内容についても既存政策で満たし ているものであり、不要であったと思います。 そこで、県条例の施行による本市政策への影響について。
2.千葉市ではいくつの団体にヒアリングしたか。
次に、本市パートナーシップ宣誓に係る要綱を制定した際に、いくつの団体にヒアリングを実施したのか、伺います。
3.思春期に突然「性別違和」を訴える少女が西欧諸国で急増しているという指摘について留意しているか。ジェンダーブレッドパーソンの使用実態について。
性的マイノリティの方々を巡る問題点を指摘した書籍として、トランスジェンダーになりたい少女たちという翻訳本が大きな話題となりました。 この本は、性別違和という現象は、本来、医学的には、自らの性に違和感を感じる就学前、 小児期の男児に表れるという特徴だったのに対し、10代の少女が激増しているという特異な現象に疑問を感じ、調査された、ルポタージュ的な構成といったようになっております。 2020年に全米で出版され、ベストセラーにもなりましたが、トランスジェンダー活動家や左翼団体により、販売や取り扱いをする書店、図書館などに激しい攻撃がされ話題となりました。 日本においても、実は他の出版社からはじめこれ出版予定でしたが、激しい抗議により、一度 は出版中止となりました。 その後、こうした脅しや悪質な圧力に屈しないと覚悟を持った出版社によって改めて出版されることとなりましたが、それでも全国の書店に対して取り扱わないよう圧力があり、実際に取り扱いを断念した書店も少なくなかったと聞いております。いうまでもなく、自由主義社会において、圧力により言論が制限されるということはあってはなりません。どこが多様性なのか、全く理解できません。 私も、この本を読ませて頂きましたけれども、注意が必要なのはですね、この本はLGBTQ当事者の権利保護を否定しているわけでもなんでもない、そういう書籍であることです。あくまでも、本来見られなかった10代の女性が性別違和を訴え、ホルモン療法や外科的手術を行う現象について、SNSを通じた活動家・インフルエンサーの働きかけ、エコーチェンバー現象、家族に知らせない学校、肯定ケアと呼ばれる様々な処置等について分析をして、警告を発するもので、本市が政策を実施していくにあたる際にも注意していかなければならない、学ぶべき点がたぶんに詰まっているものと思います。当事者に寄り添うのであれば、販売中止の圧力をかけるのではなく、そこで指摘されていることに耳を傾け、必要な対応を取っていくべきと考えられます。
また、本書内では、ジェンダーブレッド・パーソンというものについても触れられております。我が国でも過激な活動家がその活用を推奨しているようですが、その適切さ、是非については議論があり、社会的合意を得ているわけではございません。その使用には注意が必要です。 そこで、まず、本書トランスジェンダーになりたい少女たちで指摘されております、思春期に突然、性別違和を訴える少女が西欧諸国で急増しているという指摘について、本市の施策実施に当たり留意している点は何か。 次に、男女共同参画課と教育現場におけるジェンダーブレッド・パーソンの使用実態について伺います。
担当当局答弁
教育次長
(※1問目への答弁省略)
次に、多様性施策についてのうち、所管についてお答えします。 教育現場におけるジェンダーブレッド・パーソンの使用実態についてですが、教育現場での 使用実態は把握しておりません。なお、本市で採択されている教科書には、ジェンダーブレッド・パーソンについての記載はありません。
市民局長
○市民局長(那須一恵君)
初めに、多様性施策についてのうち、所管についてお答えします。 まず、千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例の本市施策への影響についてですが、本市は千葉市基本計画におきまして戦略的視点の一つとして、多様性を活かしたインクルーシブなまちづくりを掲げており、県の条例にある、一人ひとりが様々な違いがある個人として尊重され、誰もが参加し、その人らしく活躍することができる社会の形成は、本市に通ずるものがあると理解しております。 県の条例には、市町村と連携するよう努めるとありますが、現在詳細は示されておらず、令和6年度当初予算において、広報啓発や企業向けセミナーの開催などが盛り込まれているのみ であるため、現時点では、本市が実施する事業へ大きな影響はないものと考えております。
次に、パートナーシップ宣誓に係る要綱を制定した際のヒアリングの実施についてですが、 ヒアリングは、性の多様性に関する政策提言を行う当事者団体として唯一、本市が認知しておりましたレインボー千葉の会を対象として実施しております。また、広く市民の意見を聴取するため、要綱の考え方を公表してパブリックコメントを実施しております。
次に、最近出版された書籍における指摘に対して、本市の施策実施に当たり留意している点についてですが、性の多様性は性的指向や性自認など、様々な要素が複雑に絡み合うことから、 自身のアイデンティティに悩む方が、知識や理解の不足によって性自認が揺れ動く場合もあるものと考えております。当事者や周囲の方々の正しい理解が重要であることから、このような懸念にしっかり対応できるよう、引き続き正しい知識の普及啓発に努めてまいります。
次に、男女共同参画課におけるジェンダーブレッド・パーソンの使用実態についてですが、 ジェンダーブレッド・パーソンは、からだの性、性的指向、性自認、性表現の性の4要素を分かりやすく解説するツールであると認識しておりますが、本市事業における使用実績は、これまでのところございません。
伊藤たかひろ議員、意見、要望
○14番(伊藤隆広君) 2回目は意見、要望を申し上げます。
(※1つ目省略)
次に、多様性施策についてでございます。
県条例の影響については、現時点では、本市が実施する事業への大きな影響はないという答弁でございました。私は、千葉市は千葉市の取組で進めれば良いと思いますので、今後も影響を受ける必要は無いと思います。一方、レインボー千葉の会1団体しかヒアリングしていないというのは、県議会でも話題になりましたが問題だというふうに思います。性的マイノリティの当事者の方々にも様々な考え方がいると言われておりますので、1団体ではなく、それ以外の方の声にも耳を傾けていただけなければいけないというふうに思います。パブリックコメントしているからいいじゃないかという風なニュアンスに聞こえましたけども、それではダメだというふうに思います。 国の方で法律(※LGBT理解増進法)の制定過程でございますが、色々な意見や考え方が表出しました。このときも色々な当事者団体の方々がご意見を表明されていると思いますので、ぜひ声を傾けていただければというふうに思います。
次、ジェンダーブレッド・パーソンの利用実態についてですが、利用実態は無いというご答弁でしたが、実は、令和7年度から使用する保健体育の教科書、これ、国の検定を通過した4社のうち3社が、この4つの区分を掲載しております。千葉市は最終的にどの教科書を選ぶかは、今後、教育委員会会議で教育委員の皆さまと教育長が選ぶということで承知しておりますけども、子供の性の自認に悪影響があるという指摘もございますこの区分は、使用するべきではないという事を申し上げておきます。教科書に書いてあっても、学習指導要領にも書いてありません。ぜひ、そういったことを強く申し上げておきたいと思います。
それから、総じて多様性政策が、革新的イデオロギーを帯びた社会運動を先行しておりまして、科学的な議論がされていないという指摘がございます。今後は、こうしたイデオロギーを帯びた運動からは一線を画して、科学的な医学的な議論のもと、政策を実施していただくことを求めておきたいというふうに思います。
資料
法令など
性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進|政策統括官(共生・共助担当) - 内閣府 (cao.go.jp)
平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説):文部科学省 (mext.go.jp)
生徒指導提要(改訂版):文部科学省 (mext.go.jp)
p266から 12.4 「性的マイノリティ」に関する課題と対応 の記述。
性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について(教職員向け):文部科学省 (mext.go.jp)
千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例/千葉県 (chiba.lg.jp)
多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の推進について/千葉県 (chiba.lg.jp)
多様性尊重/千葉県 (chiba.lg.jp)
記事など
千葉市
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