【DTM】intelMacからM2Macに変更したお話
こんにちは。Yomogiです。
先日、長年使っていたMacBookProがうんともすんとも言わなくなり
買い替えたお話です。
実際に使ってみての所感や移行のトラブルシューティングなど、少しナレッジとして記載します。
ちなみにDTMに限った話のみです。
また、検証DAWはLogicのネイティブ起動のみでRosetta 2起動はしておりません。
それでは行ってみましょう。
▼スペック比較について
○元々のMacbookProのスペック
Apple MacBook Pro 16インチ CTO (Late 2019)
CPU:Core i9(2.4G/8C)
メモリ:64G
ストレージ:2T
グラボ:RadeonPro 5500M(4G)
こちらで4年程度バリバリに使用させていただきました。
なんだかんだ、結構タッチバーは使ってた派です。
○今回購入したMacbookProのスペック
Apple MacBook Pro 14インチ CTO (Late 2023)
CPU:12コアCPU、38コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M2 Max
メモリ:64GB
ストレージ:8TB
タッチバーが無いとなんか寂しい感じがしますね。
▼使用感の比較
○旧intelMac
※Pro Tools | HDXではなくオールネイティブでの所感
元々intelMacだと、Melodyneをいくつか差してマルチトラックノート編集を行って再生すると結構な頻度で止まってました。
あとはOzoneとか重いツールをマスターに挿して編集するってときも高頻度で再生止まってバッファ下げてとか…プロジェクト立ち上げ直してなどが頻繁に発生していた感じです。
あとはトラック数が100(AUX・BUS含め)辺りになってくると動作が不安定になってましたので、結構フリーズ機能使って対応してました。
もう一つはアナライザー系。
あれ、結構GPUの処理使うのでカックカクになってたことが多々…。
※Ozone Imagerとか
○新Macの使用感をつらつらと
今回のMacbookProで、過去のプロジェクト引っ張ってきて動かしてみましたが、全然問題なく。
アナライザー系もヌルヌル動いてくれますので、SSL Native X-EQ 2とかFabFilter Pro-Q 3とかのFPS設定マックスにしても問題なく素敵です。
○100トラック前後ならミックスダウン工程省いてもいいかも
通常、【収録・打ち込み】と【ミックス】【マスタリング】でプロジェクトを分けることが普通かと思うのですが
【収録・打ち込み】と【ミックス】は同じプロジェクトでやってしまっても問題なさそうで、Protoolsのシステムと同じようなフローでできそうです。
※ステム吐いて同じプロジェクト内でミックスまで完結してしまう。
なんというか、イライラがなくなるので世界が変わりますね。
○ディスプレイが16インチから14インチになったデメリットは無さそう
まだ外で作業してないのでわからないですが、今のところは特に問題なさそうです。
というかXDRがびっくりするほどきれい
それどころか物理的に軽くなったので負担は減ったかも?
打ち合わせとかは最近ipadProくんが優秀なのでそちらに任せきりですが、レコスタやライブはマストで持っていかないと行けないので重いしすごく嫌でした。
家でも外でも作業を前提で考える場合、14インチで良かったかもしれないです。
2019年時点は13インチしかなかったので流石に小さかったんですが1インチ変わるだけで結構問題なく使えます。
ただ、家では自分の場合外部ディスプレイにつなげてやっているので、Macbookオンリーの場合はちょっときついかもしれないです。
○ストレージは多いほうがやっぱり良い
最近は外付けSSDも安くなって大容量も手が出しやすくなりましたが、やはりMacのSSDは優秀で爆速です。
音源だなんだを入れて月20プロジェクトくらい新規運用していくと簡単に4TB使い切ってしまっていたので、正直8TBあるとノンストレスで運用できます。
○メモリは64GBで十分
逆に、DTMをやる上ではメモリは大して使わないので64GBあれば十分かと思います。
intelの頃から64で困ったことは無いので、今回は96にせず64据え置きにしました。
今のところ特に困っていないです…が、もしかしたらOBSを使ってyoutubeなどで作曲配信などをする人は96あったほうが安牌かもしれません。
いや、いらんか。
○プロジェクトや音源の立ち上がりが爆速
今回もう一つ嬉しかったのが、Logicでの立ち上がりが爆速なことですね。
元々は100トラックだと1分近く立ち上がりにかかっていたのが、10秒くらいじゃないですかね。。。
プラグインや音源も単純計算100個くらい挿してるのですが、それでもこの秒数なので流石に圧巻です。
◯プラグインも大体使える
後述しますが、相当レガシーなプラグイン出ない限り、基本的にネイティブで動きます。
まあもう出てから数年立ってますからね。
なので、今のところRosetta 2で起動はしてないです。
ただ、動かないものがあったので後述します。
▼デメリットもいくつかある
●WAVESが動くのはV13から
昔パッケージで購入してちょくちょく使っていたWAVESのバンドルが動きません。
自分はV12のMERCURYで運用してたんですが、Mシリーズ対応はV13かららしく…。
アップデートすれば?という気持ちもあるんですが、選択肢的にサブスクのが楽でパッケージ買うと同じようなことが起こったときにまたお金かかるんですよね…。
なので、レガシーパッケージをそのまま運用している方はintelからMシリーズに移行する場合、お財布と相談したほうが良いかもしれないです。
自分はH-Delayとかアビー・ロードテープシミュとかを意外と使っているので単発でそれだけ買うか他の大体探すかで未だに悩んでます。
まあRosettaで起動すればいいんですが。
●Rosettaで起動すると、意外と快適じゃない
巷でRosettaで動かしてもそんなに変わらないって声をちらほら聞いて安心してたんですが、大きいプロジェクトほど顕著に動きが悪くなります。
なので基本ネイティブで動くもので固めたほうが良いと個人的に思います。
●レガシーな機材は不安定な動きをする
まあ、割とそうだよねって感じではあるんですが
サブで使っていたKomplete Kontrol S25の動作がすごい不安定です。
これ、スタジオとかライブとか遠出するときかなり重宝してたのですごい残念です。
この記事書いてるときにMk3の発表があったんのでS25位小さいのがまた出るかなと思ったんですが、出ませんでした…。
●オーディオインターフェースは動かないものが多々あるので下調べは必要
当たり前ですが、昔の物は動かないものは多いです。
あと、最近のものでも不安定になるものが多く、うちの家だとDiscrete8のアプリが不安定になりました。
まあ、元々Antelopeはアプリが不安定って話がよく出てたので仕方なし…。
とりあえずSymfonyDTとOpticalでの接続のみにして、ハード側で諸々操作するようにしてます。
ですので、乗り換える場合はそのあたりの下調べしっかりしたほうが良いかと思います。
▼MシリーズのMacを買うべきなのか
正直、今でも多いであろうintelMac使ってる方は買い替えて良いと思います。
懸念だった機材やプラグインの各社対応も大体終わってるっぽいので単純にストレスフリーになります。
作業効率爆上がりです。
ただ、CPUはMaxじゃなくてProで良さそうな気がします。
自分はとりあえず5年は休み無く使い倒したいのでマシマシにしましたが、GPUに関してはオーバースペック感。
動画作成もって方も多いと思うので、そういう方は良いかも。
自分は最近WindowsDT手に入ったのでそちらに移行しました…。
あと、これからDTM本気で始めるって人もProくらいは買って良いかもです。
Airで十分って言う人多いですが収録・打ち込み・ミックスってなるとM1、M2だと普通にすぐ頭打ちになると思います。
毎回トラックフリーズして修正するとき解除してとか頭おかしくなると思う。
▼おわりに
自分はグレードアップの幅が大きすぎるのもありますが大満足でした。
やっと時代に追いつけた感もある…。
ちなみにStudio oneとAbleton Liveでも爆速は変わらずです。
最後に一言だけ
これから移行する人は、ライセンスの管理をちゃんとスプレッドシートとかでまとめておかないと死にます!!!!!
以上、それではまた。