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人それぞれのドラマあり

大学時代に 祖母が亡くなった
その最後の時 親戚一同が病院に集まった

自分も 駆け付けた

その時 いきなり 一つ上の従兄が
「何 そこ 突っ立っとる! 手 ぐらい 握れや!
普段 顔も見せに 来ないくせに!」と 怒鳴られた

いきなり 何故 自分が怒鳴られたか
理解できなかった

その従兄とは 普段 関りも あまりない
祖母のお見舞いには たまに 母と来ていたが
忙しくて 頻繁には 行けなかった・・・これは 言い訳になるのか?

従兄は おばあちゃん子だった・・・

若い自分は その言動に 腹が立ったが
喧嘩しても仕方がない 黙って 祖母の手を握った

そして 時間が経つにつれて 祖母への罪悪感だけが残った
従兄の言う通り もっと 祖母に会いに行けば良かったと・・・

その翌年 伯母が病に伏せた
まだ 自分は大学生で夏休みと重なり
伯母が入院している病院に足を運んだ

夜も付き添いが必要なので 泊まることもあった

この伯母と仲が良かったのか?と問われれば そうではない
ほとんど 関りは なかった

では 何故? ここまでしたのか
それは 祖母の娘だからだ

あの時の 従兄の言動で
祖母に してあげれなかったことを
懺悔の気持ちで 伯母を看た

自分の この姿を見た従兄は
「えらいなー」と笑っていたが
伯母のことを看もしなかった

まぁ こんなものだろう・・・

人それぞれのドラマあり・・・と言うことか

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