【映画レビュー】生涯のベスト『6才のボクが、大人になるまで。』
6才のボクが、大人になるまで。/Boyhood
2014年のアメリカ映画ですが、内容の素晴らしさに迷わず《生涯のベスト》認定です。
監督・脚本はリチャード・リンクレイター 、出演はパトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレイターです。ちなみにローレライは監督の実娘です。
本作は、エラー・コルトレーン演じるメイソンの、
6歳から18歳までの12年間を描いた成長物語です。原題の《Boyhood》は少年時代の意です。
両親のオリヴィアとメイソン・シニアは離婚し、オリヴィアは故郷のヒューストンに引っ越します。メイソンは姉サマンサとともに新しい環境で育ち、父親と定期的に会う日々が続きます。オリヴィアは大学で心理学を学び、教授と再婚しますが、彼の暴力的な一面を目の当たりにし、再び家を出る決断をします。その後、オリヴィアは大学の教職に就き、メイソン・シニアも新たな家庭を築きます。
メイソンは思春期を迎え、反抗期や失恋を経験しながらも、やがて写真に魅了されていきます。家を出る日、彼は大学のルームメイトたちとともにハイキングに出かけ、人生の新たな一歩を踏み出します。
本作の最大の魅力は、リアルな時間の流れを感じさせる独自の撮影手法です。監督のリチャード・リンクレイターは、12年間にわたって同じキャストで撮影を続けることで、メイソンを始めとした登場人物の成長と変化を自然に表現しており、これまで経験したことのない、感動的な映画体験となりました。
両親を演じたパトリシア・アークエット、イーサン・ホークの演技も素晴らしかった!
映画を観ながら、メイソンの成長に共感したりハラハラしたりしながら見守っている親のような気持ちになりました。心に残る名作です。
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