しゃべりたいふたり~『本好きに10の質問』に答えてみた(後編)
かおり:さて、BOOK HOTELさんの『本好きに10の質問』に答えてみる企画。今日は後半戦いってみようか。
やすこ:前編では5問目まで答えたから6問目からね。「あなたの家の積読は何冊?」
かおり:私は4冊。読み始めたけど途中で挫折した本1冊、読みかけのまま数か月経った挫折予備軍本1冊、読む気はあるけど未読の本2冊。
やすこ:ちなみに挫折した本って何?
かおり:『空気の研究』山本七平。「あの空気では何も言えなかった」とかいう時の「空気」について書いてある本で、面白そう!と思って読み始めたんだけど、なかなか読み進まなくて挫折。でも、読みたい気持ちはあるんだよ。
やすこ:じゃあまだ読んでない本2冊は?
かおり:1冊は伊坂幸太郎『777』、もう一冊は上野千鶴子の『時局発言』
やすこ:伊坂幸太郎!推し作家の本じゃん!
かおり:いつ読んでも絶対面白いことがわかっているので、今読まなくても大丈夫と思って。温めております。
やすこ:そうなのね。上野千鶴子さんかあ、大学生の頃よく読んだなあ。
かおり:やすこさんの積読本は何冊?
やすこ:えええ、結構たくさんあるよ。
かおり:具体的にお願いします。
やすこ:70冊くらいは軽くあるわね。まず、大人買いした『仁』と『大奥』のマンガで40冊くらいあるからなあ。かおりさんに借りてる本もまだ返せてないのがあるし、なかなか積んでるわよ…。
かおり:70!予想以上だった…!読み始めるまでにエネルギーがいるね。
やすこ:次は、『読書好きゆえのメリット、デメリット』。それぞれなに?
かおり:メリットは、まあ単純に楽しいことと、あと私は自分の中に語彙が増えていくのが嬉しいかな。
やすこ:教養が深まる、的なこと?
かおり:いや、そういう教育的な話じゃなくて。あのさ、『違国日記』の槙生のモノローグで、朝について「孤独を 絶望を 表す言葉をまだ知らないというのは一体どんな苦しみだろう」って言ってたの憶えてない?あれ読んだとき私、はっ!とした。自分の中のモヤモヤした感情を表す言葉を知らないって苦しいんだ。そうだ、私も苦しかったじゃないか!って。
やすこ:うんうん。
かおり:だからね、誰に表現するってわけじゃなくても、この感情を表す言葉はこれだったんだ!っていうのに本の中で出会えると嬉しい。もやもやしたものが言語化されるってすごくすっきりする。
やすこ:なるほどねー。
かおり:やすこさんは?本好きゆえのメリット
やすこ:メリットかどうかわかんないけど。文字を読んでいるとすぐに違う世界にふわふわ行けるところかな。もう、文字中毒なので、文字を読んでいるだけで幸せな気分になるしね〜。
かおり:デメリットは?
やすこ:本がスペースを圧迫する。
かおり:わかる!私もそれ!(笑)
やすこ:次の質問は、『本を読むときの必需品』だって。何かある?
かおり:ない。しおりも使ったり使わなかったりだし、読書の時はコーヒーがないと…みたいなものもない。何かある?
やすこ:そうねえ、ブックカバーはつけたい派かも。あとね、必需品というお題にはあってないんだけど、私は電車で本を読むのが一番好きなの。ガタガタ揺れながら、家事とか何もしなくていい状況で没頭できる環境があると幸せかな。
かおり:なるほど。やすこさん多忙だからね〜。
次の質問『電子書籍やオーディブルは使ってる?』どう?
そう言えば私の友達がオーディブル使ってて、家事しながら聴けるから時間の有効活用になっていいよって勧められたな〜。
やすこ:あ!私は本はだんぜん紙派です。文字フェチなので、オーディブルは今のところあまり心惹かれない。年いっちゃって、文字が見えなくなったら考えるかもしれないけどねえ。
かおり:私は使ってないけど興味はあるよ。私も紙が好きだけど、電子書籍は文字拡大できるのが便利そうだし、省スペースになるなど魅力はある。オーディブルは朗読者の好き嫌いがありそうで、今のところ未経験だな。
やすこ:さていよいよ10問目。『あなたが本好きになったきっかけは?』
かおり:物心ついたころには好きだったんだけど、強いて言えば8歳上の姉の影響はあるかも。本好きの人だったから、小さい頃はよく姉の本棚を探ってた。漫画もエッセイも小説も、原体験は姉の本かも?
やすこ:私も物心ついたときから本が好きだったからなあ。あえてあげるなら、父が本好きだったので、家にはたくさん本があったんだよね。父のマネをして読んでいたのかもしれないなあ。
かおり:いやあ、やっと10問終わったー。結構大変だったね~。
やすこ:かおりさん待って!第1問目の『人生の一冊』は何かってやつ、答えてないよ!
かおり:うわっ!そうでした。難問すぎて後回しにしたんだった。え?なんだろう?人生の一冊……。
やすこ:うーん。1冊にするのは無理じゃない?あえてあげるなら吉本ばななの『キッチン』かなあ。人生の一冊って言われちゃうと違うかもしれない…。
かおり:人生の一冊…。私はやっぱり木皿泉さんの『すいか』かな?いろんな名台詞が多くて、折に触れて思い出してはあの作品に力をもらってる気がする。
やすこ:これで本当にコンプリート!お疲れ様でした。
かおり:お疲れ様でした。楽しかった!