鳥のクソを浴びればパレスチナ問題は解決する
街を歩いていたら、頭上にいたカラスが雪のように白い💩を落としてきた。
それは左足から2センチの位置に着弾した。
私は全身全霊で嘆いた。
チクショー!なんで頭に落ちねぇんだよコノヤロウ!
そう、私はカラスのフンが頭上に落ちる日を待ちわびている。口の中にホールインワンすればなお良しだ。
なぜなら、私にとって新鮮なウンコは幸運のシンボルだからだ。
日常生活の中で意図せずクソを浴びることは、創造性を司る神々からの祝福なのだ。もしウンコを浴びないまま寿命を迎えたとしたら、それは天に見放された証である。
…バカバカしい?
しかし、この最後まで読んで頂ければ考えが変わるはずだ。
カラスのフンを浴びたかどうか?だけで、1000年以上も殺し合いを続けるのが人間なのだから。
◇◇◇
心理学や夢占いなどでは、大便のイメージは吉兆であることが多い。金運やクリエイティビティの兆しとして歓迎されている。
古今東西、人間はウンチに対してそういったイメージを無意識に備えてしまうとは興味深い。
そういえば、
歌手のシンディ・ローパーは野外ライブ中に鳥のフンを口内にぶち込まれたが、それでも歌い続けたらしい。
なるほど。金ウンとクソエイティビティ共に文句なしのスターである。
そういえば、
小学生時代に学校でウンコを漏らしたうえ、パニクってそのウンコを壁に投げつけた星野源さんは、国民的な歌手に登りつめたうえにガッキーと結婚した。
金ウンとクソエイティビティに加え、恋愛ウンも文句なし。
そういえば、
体育の時間に鳥のフンを頭に落とされていた中学の同級生も、現在は著名なデザイナーとなって大活躍している。
金ウンとクソ(以下略
◇◇◇
やはりバカバカしいだろうか?
しかし、このクソみたく些細な話に命をかける人たちがいる。キリスト教徒である。
キリスト教には洗礼と呼ばれる儀式があり、これを通過しなければ死後は地獄に落ちるとガチめに信じられている。
では、洗礼とは一体何をするのか?
ようするに、キリスト教における洗礼とは水や油などのクソと似た物質を頭からかぶることである。
敬虔なキリスト教徒が洗礼にどれほど命をかけているかといえば、パレスチナ問題を引き起こすほどだ。ホーリーシット。
そういえば、
かの聖女マザー・テレサは、運営する施設に運び込まれた病人がキリスト教徒でない場合には、コッソリと無断で洗礼を施していたらしい。
最上級の人権侵害に当たるとして、現在でも問題視されている。
そういえば、
バプテストと呼ばれる宗派では、全身をドボンと水に漬からなければ正しい洗礼とは見なされないらしい。
この感覚は日本人なら理解しやすい。
「肥溜めに落ちた女性は美人になる」という都市伝説のようなものだろう。
確かに美人だが、彼女がバプテストになってしまったかは神のみぞ知るところだ。
◇◇◇
いわゆるパレスチナ問題とは、キリスト教とイスラム教とユダヤ教の3つの宗教による土地の争奪戦である。
どれも共通の祖先から枝分かれした宗教だというのに、
「カラスのクソは額に浴びれば十分だ!」
「いや、肥溜めに潜らなければ無意味だ!」
「最後の預言者はムハンマドだ、いやイエスだ!いや更にその前だ!」
みたいな意見の違いから殺し合いを続けている。もはやその溝を埋めることは不可能だと匙を投げる論者もいる。
昨年までガザで起きていた大量虐殺も、原因を煮詰めればこの話にたどり着く。クソ哀しい。
バカバカしいとは…もう言えない。
◇◇◇
私にパレスチナ問題を解決する力はない。
しかし、嫌われがちなウンコに対するイメージを変えることならできる。
本能的に嫌われやすいウンコですら、解釈次第では幸運や創造性のシンボルになるのだ。
ウンコがヒーローになれるなら、いつかパレスチナ問題だって解決できる。そんな背景から、私は腹の底からウンコの力を信じている。
いつか鳥のクソが頭に落ちますように。
世界が平和になりますように。