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【出演しました】朗読ナイト360話「スーサイズ・ライブラリー」

2023年2月11日(土・祝)@あさがやドラム
朗読ナイト360話
トニージョンストン作・音楽・演出
「朗読と歌によるアトラクション──Suicides Library(スーサイズ・ライブラリー」
ありがとうございました!!
こちらはYoutubeのアーカイブが無期限に無料で見られますので是非♪

https://www.youtube.com/live/5kfeqP_Txj4?feature=share

コメント欄でくろすけさんがタイムスタンプ(リンク)を書いてくださっているので動画のジャンプがとてもしやすいです。
ありがとうございます!

さて何からお話したら良いのだろうか……

先日の投稿では私の歌への思いについてお話しました。

このお話を頂いたのは2022年6月下旬頃。
ちょうど父の容態がさらに不安定となり入退院が激しくなった時分でした。
ヒヤヒヤしながらどうにか「花言霊」に生出演できた直後。

とにじょんさんことトニージョンストンさんは
私の状況もわかってくださっていたので「場合によっては録音音声だけ等、配慮いたします」とありがたい前提をつけてくださった上で、
アトラクションシリーズの第二弾へ出演を打診してくださりまして。

そりゃもう、私に否やはありませんよ。
二つ返事でOKでした。
何が何でも出演したいと思いました。
できるならばもちろん生で。

第一弾をはじめ、とにじょんさんの作られるその世界観に惚れ込んでいたこともありますし
加えてアトラクションシリーズはミュージカル風であり、大好きなディズニー的要素もたっぷり。

いつかミュージカルはやりたかったし、こんな夢のような依頼は他にあるだろうか?と。
役柄もあらすじも何もまだ知らされていませんでしたが絶対逃すもんかと思いました。

それにしても私の演技を一切見たことがなかったのに(!)出演依頼、及び重要な役を振るという無茶をしてきた写真動画劇場の館長・宮本さんといい
私の演技を見たことがあっても歌を一度も聞いたことがないのに重要なソロを含む役を振ってくださったとにじょんさんといい(笑)
ありがたいのですけどこちらが心配になりました。
私で大丈夫なの???って(^^;
信用してくださっているのは本当にありがたいことなんですけどー(T▽T)
必死で頑張るしかないな、と思いましたね。

父が亡くなって少し経った秋頃に詳細と改めて正式な企画書を頂き、青ざめましたわ。
なんですと……?と。
共演者の面々にもひえぇ〜と恐縮しましたし
虫くん、めっちゃ歌うし役どころも責任重大じゃん!というね。

こうして父の件も落ち着いて、生出演できることはありがたかったですね。
本当に出たいと思った作品でしたから。

正直言って私は歌が下手です。
それは自分がよーく知っております。
今回も本番で声が詰まって高音の音程がぶら下がったところが数か所ありました。
くやしいなぁ。
練習の時には体調さえ悪くなければ軽く抜けも良くて、それら気にしていた該当箇所の打率も以前と比較すれば格段に上がっていたのですけど……
本番でそれができるようになるには、まだまだ足りないようです。

案の定、ソロを歌う時にはほぼ目が閉じていた(笑)悪い癖。
いつも手に出がちな「めっちゃ格好悪い癖」は
台本を持っているおかげで出なかった模様。

それでもミュージカル曲をずっと勉強してきたという矜持はありました。
朗読やお芝居、歌ライブを多数経験されている方でも
ミュージカルならではの独特な歌の心得ポイントを身に着けているとは限らないので
そういう意味では私にも役に立てること・できることはあるだろうと。
その気持ちだけでここまで走り抜けました。

さすがに今回は一人では怖かったので絶大な信用を寄せている先生に歌のレッスンもしていただきました。
(約1年ぶりの歌レッスンでした。)
この場をお借りして心から感謝いたします。
自力だけではもっと酷い仕上がりだったと思います。
いつもながら本当に勉強になりました。
私はホント、人に恵まれているなぁ……
先生!またwn05(ゴニョゴニョ

ところで衣装ですが手編みでニット帽とポンチョを自作しました。

普通の服で虫くんを表現するためには?と考えて探すも
(母の骨折の整復手術中、待ち時間にひたすら検索していた。)
「惜しい」アイテムしか見つからず……
そこは紐の先にポンポンはいらないんじゃ〜!とか色がビミョー!とかね。
ならば作ってしまえ!と12月に編んでいました。
ツイートでも書きましたが、ポイントは虫くんの「触覚」。
ニット帽の耳あてから垂れている紐を触覚に見立てています。

実はこの「虫」というのは作中では空想上の生き物で羽虫という表現になっていますが
台本の登場人物紹介から引用すると彼はアトラクションキャラ「紙魚の幻影」。
モデルとなっている元の虫は「紙魚(しみ)」です。
よく古い本などにくっついている紙を食べるとされる虫。
英語だと「シルバーフィッシュ」──すばしっこい生き物には「フィッシュ(魚)」の名が付きがちですね。
見た目は……虫が苦手でなければ検索してみて写真をご覧ください。
触覚、足、節のある流線型の体。
それをニット帽に合わせ、ニットポンチョの色とグラデーションでデザインしてみたのが私の衣装へのこだわりでした。
カワイイ子なのでカワイイ格好をさせてあげたかったの。

この虫くん。
やっとというか少年役が回ってきたことに喜びました。
しかも主人公の老人を救う小さなヒーローです。
とにじょんさんからは「混沌とした世界で唯一の光のような存在」と伺っていました。
実はヒロイックな少年を演るのは大好きで大得意。
男の子がやりたくて声優を目指していたという節もあったのでした。
あぁ、叫ぶシーンも楽しかったな。
ひたすら真っ直ぐに健気に、を心がけました。
カワイイと言っていただけて本望でした。

毎回、朗読ナイトの演出を数作品されているふくぅさんはこちらの作品では出演者。
冒頭でスタッフさんとして登場しました。
こちらのお写真はそのふくぅチームの庭田悠甫さん撮影。
(彼は1作目「引き出し」に出演。こちらも是非♪)
その他の写真は出番を終えたふくぅさんが撮ってくださいました。
本番前の最終稽古の様子。
音楽スタジオでマイクも立てました。
撮影ふくぅさん

先程も悔しがっていた歌の音のぶら下がりを始め、歌声が本番では結局毎度お馴染みな長年の癖の不安定な位置に入ってしまっていたのもそう。
最終的には「役」に頼っちゃってごまかしたなぁというのは本当に悔しい。
「役のままで気持ちが伝わる歌」にはしたつもりだけど。
それと練習から若干怪しかったあるセリフを思い切り噛みそうになって滑って焦ったり、力みすぎて急に声が裏返ったり。
と、そんな感じでそこそこ失敗はあったのですけど。

ただ、最近になってようやく場馴れをしてきたのか
緊張はするけれども以前のように真っ白になることはなくなったように思います。
なんというか緊張の種類が少し変わった。

何より息が詰まりにくくなってきたのは大きな成長だと思うのです。
本番中でも気づくと、意識して直せるようになってきた。
緊張してもちゃんと息できるようになってきたのです……
今まではずっと息を止めたままやってた(大笑)
窒息しなかったのが不思議なくらい。

最終稽古やリハを踏まえてギリギリまで
口の位置がマイクから外れて音声がオフるのを注意しなきゃと心掛けて(逆に本番ではマイクに口が付きそうになってしまったけれど)、
台本を確認するのに首を振ってしまってブレたのが1回……程度で済んだ。

それと練習で間違えることは一度もなかったのに
本番はやっぱり魔物がいるもので
近い言葉で間違えやすそうだなぁとは思っていた箇所が唐突にわからなくなりかけて冷や汗をかくも
ちゃんと台本に目が戻せられたお陰で正しい言葉を言えたところもありましたねぇ。
変な間も作らずそのリカバリが早かったのは上出来だったな。
(「ふみたば」の時は、行を見失って数秒探す間ができたところがありました。)

それにしてもトニージョンストンさんはとんでもなく素敵な作品を作られました。
たった一人で台本・音楽(歌もBGMもオケの打ち込みも)・演出をされて。

↑使用楽曲を再編集した動画です(インストゥルメンタル)
ついセリフや歌を入れたくなりますね(笑)

一回きりじゃ勿体ないから再演したいよねぇとは稽古段階から皆で言っておりました。
本当にそんな機会が巡ってくるといいですね。
個人的にもリベンジしたいですし!

それにシリーズもまた第三弾、四弾と続いてほしいものです。
作品が増えたら別キャストでやるのもまた楽しいかもしれない。
いやはや、一観客としても否応なしに期待が膨らんでしまうのでした。

とにじょんさん、
この度はこんな素敵な作品に参加させていただきましてありがとうございました。
共演者の皆様、歌唱指導の先生、家族、
そして、ご覧くださった全てのお客様。
本当にありがとうございました。
幸せな夜でした。


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