なんにもできなかったとり
作・刀根里衣
サイズ(約)・縦21㎝×横20.8㎝
ページ数・49p
出版・NHK出版
ある巣に6匹のとりのひながいました。
そのうちの1匹だけ、何をしても他の5匹のように色んなことができません。
色々工夫してみますが、やはりみんなのように上手くできません。
そんなある日、みんなとはぐれてしまいました。
ひとりぼっちで過ごしていると草原で花たちに出会いました。
「もうすぐ生まれる子どもたちが安心して花を咲かせる場所がなくてこまっているの。」
とりはお母さん花に言いました。
「僕の体ならどこへも飛ばされず花を咲かせられるよ。」
『こんなぼくでも誰かの役に立てることがきっとある…』
このあと、とりがどうなるのか花たちがどうなるのか。
少し寂しくも温かいお話です。