「ぬいペニ」問題について
いきなりだが、皆さんは「ぬいペニ」という言葉をご存知だろうか。
この「ぬいペニ」という言葉、実は「ぬいぐるみペニス」の略称で、非モテ男性がひたすら優しくした後に見せる下心がとても気持ち悪く見えてしまうということを分かりやすく表現したインターネットスラングである。
今回はこの「ぬいペニ」問題について、どうして後出しの下心が気持ち悪くなるのかについて僕の見解を書いていこうと思う。
あくまで、僕はこう考えているというだけ話なので話半分に読んで欲しい。
下心、みんなあるよね。
まぁ、誰も無いとは言わないだろう。
仮に極端に下心が少ない人でも、誰かと人間関係を構築するとなると一緒にいて何かメリットを感じなければやっていけない。
条件や相手によって人は様々な下心を抱くのだろうが、今回は代表的なものとして男性の性欲と女性の金銭欲を挙げさせて貰う。
(俺、私は別にそんな欲ありませんが???みたいな人も一般論として聞いて欲しい)
この下心、人間関係においてはわざわざ口に出さなくてもお目当てのものを手に入れられる場合もあるし、逆に積極的に発信しなければチャンスを得られないパターンもあって非常に取扱いが難しいものとなっている。
下心を隠し過ぎても胡散臭いし、下心があからさま過ぎると人としてどうかと思われる。そんな下心の取り扱いを間違ったのがまさしく「ぬいペニ」問題なのである。
下心を出すタイミングに注意
この「ぬいペニ」問題、基本的には下心を出すタイミングが問題だと考えられる。
例えば非常に優しい「ぬいペニ」男性の場合、最初は慎重に、女性に対してとても丁寧な対応をする。
男として急に距離感を詰めることも無いし、優しくて「いい人」であろうと努める。
その結果、女性の中にはこのような順番で処理が為されると僕は仮定している。
序盤:好みじゃないけど丁寧で優しい人がきた。優しさかな?性欲かな?
中盤:全然手を出してこないし、本当に優しい人なんだ。彼氏は無理でも友達としてはいいかも
後半:性欲関係なく優しくしてくれるとても(都合の)いい人、いい友達
時間をかけてゆっくりと攻めた結果、女性の中ではこれに近い判断がなされているだろう。
後半まで差し掛かると女性側も大丈夫だろうと油断し、態度も慣れたものになる。ここで距離感が程よくなったと勘違いした「ぬいペニ」男性はこれはいけると踏んで告白をする事が多い。
そして告白、ほとんどの人は当然に大人の関係を意識するだろう。
女性からすると性欲関係なく優しくしてくれる友達だと思っていた人が、実はひた隠しにしていた「下心」で私と仲良くしていたんだと気付き裏切られたように感じる瞬間だ。
性欲がなさそうな優しい友人(彼氏にはしたくない人)が突如見せる性欲という大きすぎるギャップ。
これが「ぬいぐるみペニス」の実態だろう。
じゃあ逆の例はどうだろうか。女性版の「ぬいペニ」というならやはり金銭欲だろう。
男性はそこら辺をある程度割り切っているので女性ほど面食らったりはしないのだが、それでも楽しく話してた時に「年収どれくらい?」みたいなことをちょっと食い気味に聞かれると引く人も多いだろう。なんだよ良い子かと思ったら結局金かよ、と。
兎にも角にも「下心」には出すべきタイミングや出し方というのがあって、それは当人のスペックや相手の性格、その時の精神状態など様々な要因によって決まる。
上の例で言うなら、中盤でそれらしき「下心」の一端をチラッと見せられないと女性側としてもこれは恋愛なのか友人なのか分からないとなってしまうのも無理はない。
このタイミングを逃して更に仲良くなってしまうと、女性からは「友達」としてしか認識されなくなる。そこから恋人になれる人間はそもそも「ぬいペニ」とか言われたりしないタイプの人間で、それ以外の人は負け戦と知らずに告白に挑むこととなる。
下心はサラッと、しつこくはしない
正直、女性経験が少ない人にはかなり難しい話かもしれないが、一応なので下心の取り扱いについて書いていく。
僕はあくまで慣れとトライアンドエラーでこういうものを習得していくしかないと思っているので、非モテを救おうというよりはこういうやり方もあるよと提示しているだけだということは踏まえておいてほしい。
ということで本題に戻るが、まず下心はサラッと出すしかない。ここで出し方がねっとりしてるとイケメンでも引かれる。ましてやフツメンな僕などがねっとりとした下心を口に出してしまうと女性は一目散に逃げてしまうだろう。
だからこそ、この下心をサラッと出すという事を僕は特に意識している。会話の中でサラッと性の話を混ぜるというのが後々に攻めた会話をする際の心理的なハードルを下げる一つの要因になるからだ。
僕の会話例になるが、例えば
男「最近、恋愛とかどんな感じ?」
女「んー、あんまりかな。そっちは?」
男「少し前に別れたよ。いろいろあって」
女「何が理由?」
男「んー、まぁ夜がわがままだったり.......あとは相手が情緒不安定すぎたりとかね」
みたいな感じだ。
大体は「夜」という表現で察するので話はそのまま進むのだが、これで更に食いついてきたり「?」となっていたらもう少し噛み砕いて説明を加える。
「まぁ、気分ってあるじゃん。自分がしたいとか相手がしたいとか、俺がしたくても相手が嫌ならやめるんだけど相手がしたい時は断れなかったんだよね。断ると不機嫌になるから相手してたんだけど、そういうのに疲れたんだよね〜」
などである。
あえてセックスなど言わなくてもここまで言えば流石に察するだろう。この時に相手は「この人は性欲がある男なんだ」と一応の確認を得るわけである。
ここで出す話は別になんでもいい。
「ぬいペニ」についてはオイパラさんとのツイキャスコラボの際にも話したが、オイパラさんの場合は
「着物姿の女の人のおしりっていいよね.......いやまぁ引かれるかもしんないけど(笑)でも魅力的な人だと見ちゃうよね」
と会話例で出していたが、これも手馴れた人がサラッと言ってしまえばそこまで引く人は少ない。
むしろ「まぁ男ってそんなもんだよね〜笑」みたいな感じで受け入れてくれる。
このレベルだと高いコミュ力が必要となるので「そんなん非モテがやったらセクハラになるんだうわあああああ」みたいに絡んでくる奴は最初から想定していないから諦めてほしい。
一つの方法として提示しているだけである。
気をつけて欲しいのは、別に性的な話をしなくても、一人の女性として魅力的だと思っている旨を意識的に伝えていくだけでも変わるとは思う。
攻めすぎてセクハラで訴えられても責任は取れないので、そこら辺は慎重に距離感を探って欲しい。
下心を適度に出しておくとどうなるのか
下心をあえて見せておくことによって、人は不思議なことに「性欲」や「金銭欲」というものを後出しするよりもすんなり受け入れやすくなるというメリットがある。
A:性欲もあるしもちろんそういう意味で魅力的だなと思うけど、それとは別に一緒にいて楽しいし趣味も価値観も合うから好きなんだよね
B:一緒にいて楽しいし、趣味も価値観も合うから好きなんだよね
A:もちろん金銭的な理由もあるけど、それだけじゃ一緒に居られないよね。一緒にいて楽しいし趣味も価値観も合うから貴女の事が好きなの
B:一緒にいて楽しいし、趣味も価値観も合うから貴方のことが好きなの
綺麗な恋愛が好きな方々はBがお好みだろうが、人間はこの下心や計算を「さらけ出す」という行為にも一つの信頼を感じるのではないかと個人的に考えている。
後から性欲の一端を知ったり金目当てなのに気付いた場合は
趣味や価値観が合うから→性欲を満たす口実
趣味や価値観が合うから→金目当ての言い訳
のように感じられる場合もあるだろう。
そうならないために、前もって最低限の下心をさらけ出す事で
性欲はある・趣味や価値観も大事・楽しい
お金も大事・趣味や価値観も大事・楽しい
というような、その人を好きな理由の一つの要素としてカウントできるようになる。
こうすることで全ての理由がお金や性欲に直結するのではなく、それぞれ独立した評価点として見てくれてると感じさせられるし、相手の不快感は多少減るだろう。これは男女どちらにもある程度通じると考えている。
終わりに
世の中のコミュニケーションに求められるレベルというのは日に日に上がっているように感じる。
男性は迂闊なことが言えないし、人によっては「下心」をちょっと出してしまったら社会的に死んでしまう可能性も考えられる。
だからこそ、今回のやり方を全員に推奨するつもりは全くない。
ただ、覚えておいて欲しいのは、ある程度上手くいってる人間は「下心」というものをコントロールして上手にチラ見せし、人間関係を築いていく際の武器に使っているということだ。これは同性間でも変わらない。上手く甘えて上手く気に入られる人間というのは大体そういうものだと思う。
参考になるかは分からないが、「ぬいペニ」問題に悩んでいるの人の人間関係が良い方向に進むことを祈っている。
書くの疲れたので、暇つぶしになったよ〜的な方は投げ銭してください。それでお酒飲みます。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?