日経新聞の読みどころ5/17朝刊 第132号
おはようございます。
今日はお茶漬けの日です。
−−−【日経新聞の読みどころ5月17日朝刊】−−−
① 「公益重視」会社に新形態 政府検討 短期利益偏重を見直し(1面)
② 解明コンティ 攻撃の標的 日本に2万台 防御の機動力 世界に後れ(1面)
③ 企業物価上昇 転嫁に格差 4月10%、指数最高に 素材6割高、最終製品は5%弱 中小の値上げも課題(3面)
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① 「公益重視」会社に新形態 政府検討 短期利益偏重を見直し(1面)
政府は環境や貧困など、社会的な課題の解決を事業の目的とする新たな会社形態の設立に向けた検討に入る。
定款などで社会貢献を担うと明示した企業を認定するといった形を想定する。
6月をめどに決める「新しい資本主義」の実現に向けた計画の柱の一つとなる。
短期の利益追求への偏りを修正し、公益を担い成長する企業を育てる。
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(コメント)
株式会社、非政府組織(NGO)、そして今回の公益重視企業。
位置付けとしては株式会社とNGOのすき間を埋める存在となります。
名称は米国で先行しているパブリック・ベネフィット・コーポレーション(PBC)にちなんで、公益企業(PBC)とすると分かりやすくていいですね。
いずれにしても、中長期的な社会貢献を目的とするからこそ、それを支援する仕組み作りが欠かせないといえるでしょう。
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② 解明コンティ 攻撃の標的 日本に2万台 防御の機動力 世界に後れ(1面)
世界最大のランサムウェア(身代金要求型ウイルス)犯罪集団「コンティ」の標的になりかねないコンピューターが日本に約2万2千台あることが日本経済新聞の調査で判明した。
4月下旬時点で台湾に次ぐ多さで、3位の米国の1.5倍以上だ。
事業継承を重視して修正対応を後回しにする短期的な視点が日本の防御力を下げている。
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(コメント)
昨日も取り上げたコンティが使う9つの脆弱性について調査したところ、脆弱性が放置された機器が世界で13万8968台あり、その16%の2万2328台が日本にあったといいます。
特に日本が問題視されるのは、2021年3月時点から世界では84%削減されている一方で、日本ではわずか27%しか減っていないことです。
日本が世界並みに脆弱性解消に動くには、今回の調査を元に該当企業にアプローチし、一定期間が経っても未対応の場合は、何らかのペナルティーを与えるのはどうでしょうか?
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③ 企業物価上昇 転嫁に格差 4月10%、指数最高に 素材6割高、最終製品は5%弱 中小の値上げも課題(3面)
企業物価が歴史的な水準で上昇し、値上げに踏み切る企業と価格に転嫁できない企業との差が目立ち始めた。
日銀が16日に発表した4月の国内企業物価指数(速報値)は前年同月比10.0%上昇した。
資源高や円安を背景に素材が6割超上がったのに対し、消費者が使う最終製品は5%弱の上昇にとどまる。
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(コメント)
昨日の日経夕刊で企業物価が4月に10%上がったと知り、驚きました。
前回は第2次オイルショックの影響で10.4%を付けた1980年12月なので、約41年ぶりのこととなります。
その前が第1次オイルショックの時ですが、これら2回の時は、鋭角な山型を描いて企業物価上昇は収束していきました。
今回が山の頂点になるのか、それともまだ一段高になるのか、企業物価に影響を与える為替の動向も含めて見守りましょう。
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【編集後記】
少し前に図書館で借りた「50歳からの人生が変わる痛快!『学び』戦略」を急ピッチで読み進めています。
その理由は返却期限が迫っているからです。
本を買って読むのもいいですが、返却期限が決まっている図書館本も読む動機づけになっていいですね。
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今日の日経新聞の読みどころは以上です。
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