ダービーにおける仕掛けどころの考察
ダービーは東京2400mで行われるため直線の瞬発力を求められるレース展開が多かったが、近年のそれが変わりつつある。
過去8年間のラップを下記に記し、スパートがかかったタイミングを太文字にした。
2022年 ドウデュース タイム2.21.9
12.5-10.8-11.8-12.0-11.8-11.7-12.3-12.0-11.8-11.5-11.7-12.0 【超ロングスパート戦】
2021年 シャフリヤール タイム2.22.5
12.2-10.6-12.2-13.0-12.3-12.4-12.8-11.7-11.4-11.5-10.8-11.6 【5ハロン戦】
2020年 コントレイル タイム2.24.1
12.6-11.3-12.9-12.6-12.3-11.8-12.2-12.3-11.8-11.3-11.3-11.7 【4ハロン戦】
2019年 ロージャーバローズ タイム2.22.6
12.7-10.7-11.4-11.4-11.6-12.0-12.3-12.4-12.2-12.0-11.9-12.0 【超ロングスパート戦】
2018年 ワグネリアン タイム2.23.6
12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2 【4ハロン戦】
2017年 レイデオロ タイム2.26.9
13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4 【3ハロン戦】
2016年 マカヒキ タイム2.24.0
12.6-11.1-11.9-12.1-12.3-12.9-13.1-11.8-12.0-11.6-11.0-11.6 【3ハロン戦】
2015年 ドゥラメンテ タイム2.23.2
12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7 【3ハロン戦】
【3ハロン戦】2015、2016、2017年
【4ハロン戦】2018、2020年
【5ハロン戦】2021年
【超ロングスパート戦】2019、2022年
東京は馬場が良く、ダービーの行われる5月は芝の成長が良い時期であるため、近年は馬場が高速化。
距離の融通のために溜める競馬をするより、馬場の恩恵を活かして早めに仕掛ける展開が増えております。
特に昨年のダービーは序盤からほぼ緩む事なくハイラップを刻み、超ロングスパート戦となりました。
牝馬でも同様な事が起こっており、牝馬戦はキレ勝負となりやすかったが、今年のオークスでも高速化は顕著で、7ハロンの超ロングスパート戦となりました。
リバティアイランド タイム2.23.1
12.3-10.5-12.3-12.6-12.3-12.0-12.0-12.0-12.0-12.0-11.6-11.5【超ロングスパート戦】
よって、今年のダービーも瞬発力を重視するのではなく、ロングスパート戦で持続力に特化したタイプを選択するのがベター。
昔のダービーよりアップデートして考えていかないといけないと考えます。
注目馬スキルヴィング
青葉賞はダービーに繋がらないレースとして有名なジンクスになるほどで過去の勝ち馬を見ると
2022年プラダリア→5着(5番人気)
2021年ワンダフルタウン→10着(5番人気)
2020年オーソリティ→ダービー未出走
2019年リオンリオン→15着(6番人気)
2018年ゴーフォザサミット→7着(7番人気)
2017年アドミラブル→3着(1番人気)
2016年ヴァンキッシュラン→13着(6番人気)
2015年レーヴミストラル→9着(4番人気)
見事に結果が出ていない。
というか、馬の能力を正しく評価出来ていないのではないかと思う。
ダービーで使った仕掛けどころを青葉賞でも当てはめると下記の通りとなり、瞬発力勝負で勝ち上がってきた馬のダービー成績が著しく悪い傾向にある。
また、今となっては強かった馬は分かっており、瞬発力戦で勝った馬より、持続力勝負で勝ち上がってきた馬のほうが強かったと評価できる。
2022年プラダリア→3ハロン戦
2021年ワンダフルタウン→3ハロン戦
2020年オーソリティ→5ハロン戦
2019年リオンリオン→3ハロン戦
2018年ゴーフォザサミット→3ハロン戦
2017年アドミラブル→2ハロン戦
2016年ヴァンキッシュラン→7ハロン戦
2015年レーヴミストラル→3ハロン戦
略
2012年フェノーメノ→4ハロン戦
2011年ウインバリアシオン→4ハロン戦
ここまで見たら分かると思うが、青葉賞がダービーに繋がらないジンクスは単純に馬が弱いからである事が分かる。
今年のスキルヴィングを見ていきます。
12.7-10.8-11.9-12.5-12.5-12.7-12.2-12.1-11.7-11.4-11.7-11.7
前半スローとは言え展開的には6ハロン戦。
ラップ評価からダービーでは評価できる1頭だと考えられ、当コラムの推奨馬とさせて頂きます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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byヨメウマ