
欺瞞
あなたのことが好きだよ、
と近づいてくる人に警戒信号がなる私。
どうしても、
裏があるんじゃないか?
本来の目的はなんだろう?
何でこんな私を「好き」と思ってくれるんだろう?
どうしても信じれない。
かといって、素直に
「なんでそんなに好意的に思ってくれるの?」
なんて聞けなかったりもする。
褒められると素直にありがとうとはいえず、
愛想笑いをしている私
「もうちょっと自信持ってもいいんじゃない?」
とも諭してくれたり。
そうかと心緩ませて警戒心を解いて心のうちを話すと、
説教されて「あぁやっぱり話すんじゃなかった」と後悔したりする。
これは私のことを思ってという相手の優しさなんだろう。
優しさという仮面を被り優位に立とうとする「シャーデンフロイデ」を避ける私なりの嗅覚が働く。
そして一方で、自分の嫌いな自分の裏を見つけ
つい裁きたくなってしまう
私の向上心や夢への切符なのかなと慰める
自分の嫌いな自分の裏は
人を嘲り自分を上に持ち上げたいと、
知らず知らずのうちにやってしまっている自分
この場合、ややこしいけれど
相手はあなたのことを思って伝えているんだよ
と私の優位に立とうとする姿勢を引き出すことで
コントロールしていると錯覚させ
満足させてあげて、
優越に浸らせてあげよういう
私の中の優位を驕る気持ち
そして、そんな風にでも自分を鼓舞しないといちいちやってられない。
ややこしいなぁと思いながらも
自分を懸命に守り慰めている自分を可愛いなとも思う。