ポルノ沼に落とされた
休み時間も放課後も部活に捧げていた人間が、部活を辞めた夏休み明け、教室でどうなるか?
ええ、ぼっちです、ぼっち。
仲良しグループなんて一学期のうちにできちゃうし、部活で忙しかった私は部活以外の子と話す機会も多くなかったですから。
学習意欲も、そもそも生きる意欲も削がれた状態の私は、ぼーっと授業を聞き、ぼーっと休み時間を過ごし、ぼーっと味のしない弁当を口に運ぶだけの学校生活を送ってました。情緒不安定で保健室に行くことも多かったと思いますがとにかくそのあたりの記憶がぼんやりです。先輩がすれ違うとき、暴言吐いてたのと同じ人間とは思えない笑顔を作って「久しぶりー!元気?」と話しかけてきた時の気持ち悪さははっきり覚えてます。
でも、優しい子っているんですよね。
「お昼、一緒に食べない?」と誘ってくれた子たちがいました。アニメやゲームが好きなグループの子たちで、休み時間も喋るようになって。ご飯の味がするようになったのはあの子達のおかげです。
で、ある日、放課後にカラオケに誘われました。「アニソン歌いまくるぜー!」と。
もう、わかりますね?
そう、ポルノでアニソン、当時のヒット曲と言えば!
『メリッサ』ですよ!!
この時カラオケで友達が歌うのを聴いて、初めてメリッサを知りました。
ものすごい衝撃でした。
生きろ!と、歌詞に殴られたような感覚です。
帰りにTSUTAYAに寄ってカード作ってCD借りて、love up!入会申し込みするまでの流れが早かった笑
ああ、好きなものに夢中になるって楽しいな。
部活じゃなくても、踊る場所なんてたくさんある。適応できないからダメな奴、なんかじゃない。自分らしくいられる場所で踊ればいいだけ。
MDにお気に入りの曲を詰め込んで、毎日毎日ポルノを聴きながら、楽しく高校生活が送れるようになりました。
ありがとう、当時の友達。
ありがとう、ポルノグラフィティ。