ポルノ沼に落ちる前
さてさて、恋とかしたり、高校受験をしたりして、バレエバカは志望校に合格し、女子高生になりました。
志望校を決めた理由はその学校のダンス部が毎年全国大会に行くほど強かったから。その頃は2年連続2位と、かなりのレベルでした。
ジャズやヒップホップ、日本舞踊、もちろんバレエベースの作品も。様々なジャンルを経験できるダンス部にどうしても入りたかった。偏差値が高かったので、頭の良くない私は塾の先生にも学校の先生にも心配され…死にものぐるいで勉強しました。入学できたのは奇跡です。
しかも入部して1か月せずに大会出場メンバーに選ばれました。部活では経験者って貴重な存在なんですよね。他にも、習い事でバレエや新体操などをしていた一年生が選ばれてました。
ダンス部員の一日はこんな感じです。
4時半起床。始発の電車で、朝の6時に登校。体育館の清掃をし、6時半から朝練。
短い休み時間に弁当を掻き込み、昼休みに昼練。
放課後夜7時まで部活動。
家では衣装製作。
先輩は神、一年は人以下。大会メンバーに選ばれなかった2年生からの暴言などもあり。
ザ・体育会系な環境は肌に合わず、予選大会通過した頃から心身に不調が出てきました。
さっさと辞めりゃ良かったのに、変に責任感があって、辞められなかった。「全国大会と発表会がある夏が終わるまでは頑張らないと」
夏の発表会なんて、演目の7割くらいに出ることになっていたから、今抜けたら迷惑をかけてしまう。
体育館に入る時に息苦しくなり変な汗をかくあの感覚は二度と味わいたくないですね。
満身創痍で出場した全国大会では2位を獲得。
今年こそ1位を!と頑張ってきた先輩方は悔しくて泣き崩れていました。
これだけぼろぼろになるまで頑張ったのに。2位なのにだれもおめでとう、よかったねと言わない。葬式の様な空気で地元に戻る中、「あ、もうここで頑張れない」と思いました。
入学して半年で、私は高校に通う“理由”を失ってしまいました。