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【子どもが楽しく学べる体験できる!】東京近郊の科学館10選

「科学館」というと、小学高学年が行くイメージがあるかもしれませんが、もっと小さい子どもでも楽しめるのを知っていましたか? 東京都内および近郊の神奈川・千葉には、キッズが遊びながら学べる科学館がいっぱいあります。

各施設の展示物のなかには大迫力の映像で没入感を味わえたり、ゲーム感覚でアクティブに体を動かす体験コーナーもあります。クイズ形式の展示では、つい大人も夢中になっちゃいますよ。屋内施設なので雨の日でも関係なく過ごせるのもポイント。お休みの日に親子で科学館にGO!

はく製や化石が大充実の「国立科学博物館」(東京都台東区)

 1877(明治 10)年に創立された、日本を代表する総合科学博物館です。常設展示は「日本館」と「地球館」の2つの建物で見学でき、実物標本・資料を中心に盛りだくさん。人類と自然との関わりについてわかりやすく伝えるため、フロアごとにテーマを設けた展示構成になっています。

「地球生命史と人類」をテーマとする地球館では、今にも動き出しそうな動物のはく製を200点以上も展示するスケール大の展示室「大地を駆ける生命」が人気。恐竜の化石がズラリと並ぶ展示室「恐竜の謎を探る」では、世界初のおすわりした姿勢のティラノサウルスが目玉の一つです。

「日本列島の自然と私たち」をテーマとする日本館でも、首長竜フタバスズキリュウの巨大な復元骨格や、忠犬ハチ公で有名な「秋田犬 ハチ」の本物のはく製が見られますよ。日本館地下1階にある「シアター36〇(さんろくまる)」は、まるでテーマパークのアトラクションのよう。360度全体に映し出される映像により、独特の浮遊感や迫力を味わえます!

↑展示室「大地を駆ける生命」の動物のはく製 画像提供:国立科学博物館
↑日本で発見されたフタバスズキリュウの復元骨格 画像提供:国立科学博物館
↑りりしい立ち姿のはく製「秋田犬 ハチ」 画像提供:国立科学博物館
↑「シアター36〇(さんろくまる)」はプログラムを毎月変更 画像提供:国立科学博物館

施設情報
住所:東京都台東区上野公園7-20/時間:9:00~17:00(最終入館16:30)/定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~翌年1月1日)※時間と定休日は変更の場合あり、公式HPでご確認ください。 
公式サイト:https://www.kahaku.go.jp/


体験型展示が豊富な「科学技術館」(東京都千代田区)

 現代から近未来までの科学・産業技術を、学んだり体験したりできる施設です。展示は参加体験型のものが多く、見たり・触ったりして楽しみながら、科学技術への興味を深められるような構成になっています。

 展示室は2~5階の4フロアに広がり、約20種のテーマコンテンツを用意。「でっかいシャボン玉」では、なんと大きなしゃぼん玉に体がすっぽり入る体験ができます! 「ジャンボ・ピアノ」は、特大の鍵盤を踏むと音が出るとともに、それに応じた色や形、大きさの異なる波が現れ、キッズたちは体を使ってエンジョイ。男の子に人気なのが、ドライビングシミュレーターを体験しながら、エコについて学べる「タウンドライビング」です。
 24年度は開館60周年として記念スタンプラリーを実施中。時期によって異なる3種類のスタンプがあり、参加賞や記念品応募のチャンスが! 詳細は公式HPでチェック。

↑不思議な体験ができる「でっかいシャボン玉」
↑遊びながら音に触れられる「ジャンボ・ピアノ」

施設情報
住所:東京都千代田区北の丸公園2-1/時間:9:30~16:50(最終入館16:00)/定休日:水曜(不定) 
公式サイト:https://www.jsf.or.jp/


エネルギー体験スポット「がすてなーに ガスの科学館」(東京都江東区)

 暮らしを支えるエネルギーの特長や、SDGs・地球温暖化などの問題について、子どもから大人まで楽しみながら学べます。施設内は1・2階を4つのゾーンで構成、エネルギーや環境問題などのクイズ大会を開催する「クイズホール」もあります。

 注目コーナーの「LNGバリューチェーン」は、ガス管や気化器に触れるなどの体験を通して、都市ガスが家庭に届くまでの流れを知ることができます。都市ガスで作ったしゃぼん玉を燃やす体験ができる「炎のふしぎギャラリー」や、昔の珍しいガス器具を見学できる「歴史ギャラリー」は自由研究にも役立ちそう。実験やデモンストレーションを交えたサイエンスショーも必見です!

↑「LNGバリューチェーン」で都市ガスの流れを体感
↑スタッフによるサイエンスショー

施設情報
住所:東京都江東区豊洲6-1-1/時間:9:30~17:00(最終入館16:30)/定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、施設点検日
公式サイト:https://www.gas-kagakukan.com/


宇宙飛行士気分を味わえる「はまぎん こども宇宙科学館」(神奈川県横浜市)

 5階から地下2階までの館全体が、巨大な宇宙船をイメージした体験型科学館です。フロアごとにテーマの異なる5つの展示室があり、宇宙や科学の不思議を学ぶことができます。
 常設展示では、宇宙飛行士の訓練をイメージした宇宙トレーニング室や、宇宙船の操作を疑似体験できる「スペース・シミュレータ」などがあるので、子どもたちは大喜び! 「あそびの広場」では、壁一面にマグネットパズルを敷き詰めることができ、小さなお子さんでも楽しめます。
 
 展示以外では、スタッフがさまざまな実験をステージで披露する「サイエンス・ショウ」がおすすめ。さらに、世界最多となる少なくとも7億個以上の恒星(こうせい)を映し出せる投影機によるプラネタリウムも完備。

↑宇宙トレーニング室の「空間移動ユニット」
↑親子で楽しめる「スペース・シミュレータ」

施設情報
住所:神奈川県横浜市磯子区洋光台5-2-1/時間:9:30~17:00(最終入館16:00)/定休日:第1・3火曜、年末年始、臨時休館あり
公式サイト:https://www.yokohama-kagakukan.jp/


ワークショップを毎日開催!「多摩六都科学館」(東京都西東京市)

 直径27.5mのドームに1億4000万個の星々を映し出すプラネタリウムと、観察・実験・工作が楽しめる体験型ミュージアム。展示室では、地球の6分の1しかない月の重力を疑似体験でき、月に行ったつもりで飛んだり歩いたりできる「ムーンウォーカー」(身長・体重制限あり)が、子どもたちに大人気。「からだ・しくみ・しぜん・ちきゅう」という4つのラボのいずれかでは、内容がいろいろ変わるワークショップを毎日開催。スタッフの解説にも耳を傾けて、“身近な科学”について学んでみて!

↑「ムーンウォーカー」の体験時間は1人3分程度

施設情報
住所:東京都西東京市芝久保町5-10-64/時間:9:30~17:00(最終入館16:00)/定休日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始、機器整備の日
公式サイト:https://www.tamarokuto.or.jp/


親子で一緒に学べる「日本科学未来館」(東京都江東区)

 最新テクノロジーから地球環境、宇宙の探求、生命の不思議まで、先端の科学技術を楽しみながら体験できる国立の科学館。未来館のシンボル「ジオ・コスモス」は、地球の姿をデジタルで表現した直径6mのディスプレイです。23年11月には大規模リニューアルにより、「ロボット」「地球環境」「老い」をテーマにした4つの新しい常設展示が誕生。新展示「ハロー!ロボット」では、多彩なロボットとの触れ合いが楽しめて子どもたちに好評です。同じく「老いパーク」では、老化による目・耳・運動器・脳の変化を疑似体験できます。五感を使って体験し、未来の姿を想像してみましょう。

↑ファミリーで老化を体感できる「老いパーク」

施設情報
住所:東京都江東区青海2-3-6/時間:10:00~17:00(入館券の購入および受付は16:30まで)/定休日:火曜(春・夏・冬休み期間などは開館の場合あり)、年末年始(12月28日~翌年1月1日)
公式サイト:https://www.miraikan.jst.go.jp/


宇宙や海の展示がスゴイ!「三菱みなとみらい技術館」(神奈川県横浜市)

 わかりやすく楽しい展示や体験、さまざまなプログラムで三菱重工グループのものづくりや科学技術を紹介。「空・宇宙ゾーン」では、ロケットの開発や宇宙に関する技術を、ロケットエンジンの実物やタッチパネルなどの体験展示で学べます。「海ゾーン」の有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大・分解模型は内部まで再現され、コックピットの観察もできますよ。同ゾーンの「シーメカニマルをつくろう!」では、自分で作った深海生物メカがスクリーンで泳ぎ出すので、キッズたちはびっくり!?

↑デジタル技術を体感できるシーメカニマル

施設情報
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-1 三菱重工横浜ビル1・2F/時間:10:00~15:00、土曜・日曜・祝日は~16:00(最終入館各30分前)/定休日:火曜・水曜(祝日の場合は翌日)、特定休館日
公式サイト:https://www.mhi.com/jp/company/aboutmhi/museum/minatomirai


地元密着型の「港区立みなと科学館」(東京都港区)

 最新鋭のプラネタリウムも備え、都会の真ん中で科学に触れられます。常設展示コーナーでは、港区に生息する動植物や昆虫の観察ができるほか、港区の海や川、船についても解説。街や家といった身近な場所の科学や技術にも驚くはずです。反射神経テストや動物と足の速さを競う体験では、親子で盛り上がりましょう! また、24年9月23日(月休)まではイベント「みんなのロボット展」を開催中。ロボットと仲良くなって、みんなでロボットとともにつくる未来を考えます。

↑常設展示コーナー。施設は20年にオープン

施設情報
住所:東京都港区虎ノ門3-6-9/時間:9:00~20:00(最終入館19:30)/定休日:第2月曜、年末年始、臨時休館日
公式サイト:https://minato-kagaku.tokyo/


体験展示の数が150!「千葉市科学館」(千葉県千葉市)

 150もの体験ができる常設展示を通じて、普段なにげなく見過ごしている現象を科学と結びつけて紹介。例えば「音の不思議」コーナーの「街の音クイズ」では、どこかで聞き覚えのある多彩な音を楽しめます。加えて、「宇宙を探る」コーナーの月面探査車「ルナクルーザー」、「海洋と技術」コーナーの潜水調査船「しんかい6500」といった本格的な展示も。また、千葉県内最大のプラネタリウムでは、新番組「プラネタリウム ちびまる子ちゃん 南十字星に魅せられて」を上映中!

↑音づくり体験もできる常設展示「音の不思議」

施設情報
住所:千葉県千葉市中央区中央4-5-1 Qiball内7~10F/時間:9:00~19:00(最終入館18:30)※プラネタリウムは19:00~のプログラムもあり、公式HPでご確認ください/定休日:不定
公式サイト:https://www.kagakukanq.com/


気軽に宇宙を学べる「JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟」(神奈川県相模原市)

 実物展示などで宇宙科学探査について学ぶことができる施設です。必見の展示は、23年9月にH-IIAロケット47号機で打上げられた「SLIM(スリム)」と「XRISM(クリズム)」。SLIMは24年1月に世界初となる「月ピンポイント着陸」に成功、その開発で使用した実寸大の試験モデルや成果を展示しています。XRISMは、星や銀河の中で作り出される物質やエネルギーを調べる、とても大きな人工衛星。その1/5サイズの模型を見て、実物の大きさを想像してみて。

 予約不要の「展示解説ツアー」では、専門スタッフが宇宙科学探査交流棟の展示の見どころなどを案内。小惑星探査機「はやぶさ2」のタッチダウン(着陸)体験型ゲームにも挑戦しよう!

↑交流棟内の様子。屋外にM-Vロケットの実機なども展示 ©JAXA

施設情報
住所:神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1/時間:10:00~17:00(最終入館16:45)、展示解説ツアーの開始時間平日13:00~、土曜・日曜・祝日と夏休み期間(7月21日~)は11:00~/13:00~(各回約30分)/定休日:公式HPでご確認ください 
公式サイト:https://www.isas.jaxa.jp/visit/



子どもの感性を磨き、自由研究にも役立つ街中スポット

ここまで全部読まれたパパ・ママは、東京近郊の科学館が小さいお子さんでも楽しみながら学べる場所だと、わかったのではないでしょうか。最新の設備が整い、大人でも驚く展示もあります。もちろん、お子さんの感性を刺激し、自由研究にも役立ちます。基本的にどの施設も街中にあるので、気軽に足を運び、いろんな科学体験をしましょう♪

ライター:小林智明

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