まいのおやつさん初の絵本 『まほうのわくわくおにぎり』制作秘話【前編】
『まほうのわくわくおにぎり』が2023年7月20日に発売となりました。
今までイラストレシピをTwitterで公開するたびに、大人気のまいのおやつさん。レシピ本はすでに2冊出版されたことがありましたが、絵本は今回がはじめて。
ここでは特別に、『まほうのわくわくおにぎり』ができるまでの制作秘話を【前編】【後編】でお届けしたいと思います!
絵本をつくるきっかけ
こんにちは。まいのおやつです。
このページを読んでいただき、ありがとうございます!
ここでは絵本づくりのきっかけやこの本ができるまでをお話していきたいと思います。
息子が2歳になった頃、おにぎりにすると色んなものを食べてくれるようになりました。「これはチャンスだ!」と思い、より食べ物に興味を持ってもらおうと「架空のおにぎり屋さん」のパンフレットを作ることにしたんです。
まずは定番から変わり種まで、様々な食材を使ったおにぎりを描きました。カラフルで目で見て楽しく、食べてもおいしい。そんなおにぎりを目指しました! そしてお店の詳しい設定も考えました。「おみそ汁や豚汁飲み放題」「縁側でおにぎりが食べられる」「ほかほかの釜炊きごはん」等を考えていると私自身もどんどん楽しくなって、理想を詰め込んでいきました。仕上げに、ねこ好きの息子を喜ばせようと看板ねこも描きました♪
出来上がったパンフレットを息子に渡すと大興奮。「これ食べたい!」「どんな味かな?」と指差したり、絵本のように眺めたり、どこに行くにも持ち歩いたりしてくれるようになりました。実際に絵に描いたおにぎりを作ると、見比べながらこれまで以上に興味を持って食べてくれるようになりました。
そんな息子を見ていると「本当にこのおにぎり屋さんがあったらもっと喜ぶだろうな」と思うようになったんです。
私自身子どもの頃から絵本が大好きで、いつか絵本を作ってみたいという夢がずっと心にあったので、制作のお声がけをいただいた時は、「全力を注ごう!」と決めていました。
おにぎりパンフレットのことをお話しすると、担当編集の方も「大人もわくわくしますね! ずっと眺めちゃいます!」と言ってくださり、テーマは「まほうのおにぎりやさん」に。
どんなおにぎり屋さんにするか考える
絵本を描くにあたって、どのようなお店にするかイメージを広げ、外観や内装を詳しく考えました。
和洋どちらの要素も取り入れて、ほっとする雰囲気ながらも少し不思議で「まほう」がかかったような外観をイメージしています。
ライトは洋風に、看板は少しレトロで懐かしい雰囲気に。お店の周りには木や植物もたくさんほしいなと。
お店ののれんは子どもの頃に体験した藍染めにしました。
看板ねこの名前は息子と相談して「しゃけ」に。お店の庭や縁側でいつもお昼寝をしていて、お客さんやお店のことが大好きな穏やかなねこです。いつか「しゃけ」目線のおにぎり屋さんのお話も描いてみたいなと思っています。
お店の外観や間取りも時間をかけて考えました。広い庭を見ながらゆっくりおにぎりが食べられるのが理想だなと思い、客席は縁側に。屋根の色は特に悩みました。お店のラフをコピーして試し塗りを何度もした上で、赤、だいだい、黄色を組み合わせた色味にしました。
子どもも大人も実際に行ってみたくなる、小さなわくわくをたくさん詰め込んだお店を目指して絵本の原画を描きました。
後編では【ストーリーができるまで】と【絵本の原画ができるまで】をお話ししたいと思います。また読んでいただけると嬉しいです♪