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子どもと一緒に読みたい! どんぐりをテーマにした本

暑さが少し落ち着いて、お散歩も再開できるようになった秋の入口。子どもと一緒に公園に行ってどんぐりを山ほど拾う。そんないつもの光景の中に、秋を感じることができますよね。いつも読んでいる絵本も秋仕様に衣替えするべく、どんぐりをテーマにしたものはいかがですか? ヨメルバ編集部が厳選したどんぐりの絵本を紹介します。

ふゆじたくのおみせ

4歳~
作/ふくざわゆみこ
福音館書店 1,320円

「ある日クマさんとヤマネくんのところに『ふゆじたくのおみせ』からのダイレクトメールが届きます。このお店は森のみんながふゆじたくをするためのお店、どんぐりのお金で品物を買います。森のみんなは目をつけた品物を買うため森の中へどんぐりをさがしに散っていきます」

おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズの2作目。お互いに内緒で贈り物をするため、森にどんぐりを探しに行き、相手にぴったりの贈り物を考えます。
友達への思いや一生けんめいな姿が描かれていて、思いやりを感じることができ、ほっこりした気分にさせてくれる絵本。

どんぐり

4歳~
作/こうやすすむ
福音館書店 1,100円

「北海道の秋、みずならの木になったどんぐり。熟したどんぐりは親木の根元に落ち、動物たちがひろいます。ある動物はどんぐりをひろって食べ、またある動物は食べるだけでなくどこかに埋めたり隠したりします。そのどんぐりは寒い間の貴重な食料になります。そして、春になると埋められて食べ残されたどんぐりから芽が生えて……」

秋になって木から落ちたどんぐりは、森に住むリスやねずみなどたくさんの動物たちの貴重な食糧。普段何気なく見ているどんぐりですが、実は、生きもの命のリレーには欠かせないということを気付かせてくれます。
助け、助けられる自然界の営みを描いている科学絵本です。

ぽっとん ころころ どんぐり

4歳~
作/いわさゆうこ
童心社 1,320円

「寒い冬、はだかんぼうでたっているくぬぎの木。でもね、ぽかぽかの春になると、花をつけてまっきいろに大へんしん! 夏は……? くぬぎのどんぐりがどうやってうまれ、新しい木に育つのか、絵本ならではの迫力ある構図や展開で描かれています」

どんぐりの木について、子どもにもわかりやすく描かれています。
ぽとぽとぽっとん、ぽっとんころころ……など、楽しい音とともに、さまざまな種類のどんぐりや、木や実に集まる動物たちも登場。巻末ではどんぐりクッキーの作り方や、遊びも紹介されています。

たったひとつのドングリが—すべてのいのちをつなぐ―

小学校低学年~
作/ローラ・M・シェーファー、アダム・シェーファー
絵/フラン・プレストン=ガノン 訳/せなあいこ
評論社 1,540円

「たったひとつのドングリが、木に育ち、その木に鳥が巣を作り、落ちた種から花が咲く。この絵本は美しいイラストと簡潔な言葉で命の巡りを優しく描き出しました。森の小道を辿ると木や花の種、そして動物が互いの命を見事に支えあっているのを知ることが出来るでしょう。ドングリこそ、全ての植物と動物の命を繋ぐ元になるのです」

アメリカのカンバーランドの広大な森のすべての動植物を養っているのは、ホワイトオークの木。ホワイトオークのドングリがなくなってしまったら、生態系がくずれ、命の連鎖が途切れてしまうのです。
また、森は私たちの生活にも必須な資源を作り出しているところ。巻末では紙製品の浪費をしないことも書かれており、SDGsにも触れることのできる絵本です。

どんぐりころころ おやまへかえるだいさくせん

3歳~
作/スギヤマカナヨ
赤ちゃんとママ社 1,320円

「小さな子からおじいちゃんおばあちゃんまで、誰もが知っている童謡『どんぐりころころ』。どんぐりの坊やは最後にどうなるの……?と、気になっていた人へ、楽しい続きの歌詞が絵本に♪ はてさて、どんぐりのころころの運命やいかに……?」

作者であるスギヤマカナヨさんがオリジナルで「どんぐりころころ」の続きの歌詞を作り、絵本にしました。
絵本では、どんぐりとどじょうがお池の中で出会うところからスタート。自然界のたくさんの生き物をつなぐどんぐりの運命を垣間見ることができます。


今回はどんぐりをテーマにした絵本を紹介しました。
次回は、「麺」をテーマにした絵本を紹介予定です。(10月公開予定)
お楽しみに。