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【文具ソムリエールが選ぶ】クリスマスに子どもに贈りたい文房具10選

「子どもへのクリスマスプレゼントは文房具がおすすめ!」と話すのは、文具ソムリエールの菅未里さん。今回は、菅さんがおすすめする「クリスマスに子どもに贈りたい文房具」10点を紹介します。クリスマスにぴったりな特別なアイテムが、きっと見つかるかも!?

キャップなしでも乾かない『クリッカート48色セット』

菅さん:
子どもがカラーペンのキャップを紛失して、気づいたらペン先が乾いて書けない!という経験はありますか? 『クリッカート』は、キャップなしでも乾かない、独自の「モイストキープインク」を搭載していて、キャップタイプが多いカラーペンにおいて画期的なノック式を実現しています。10月21日から新登場の、クリッカート全48色がセットとなった48色セットは、ボリューム感がありつつ、比較的購入しやすい価格も魅力です。クリッカートは、
セットだけでなく1本ずつ購入できて価格もリーズナブルなので、使いきった色を追加購入するときも家計に負担がかかりません。

ノック式水性カラーペン48色がセットに。
黒など濃い色の上から薄い色を塗っても濃い色がにじまず、イラストがきれいに仕上がります

菅さん:
『クリッカート48色セット』は、バケツ型の収納ケースも秀逸です。写真のように持ち手を立てるとペンスタンドになり、1本ずつ取り出しやすくなります。絵を描くときも、持ち運ぶときも、非常に機能的。コンパクトなサイズ感で、旅行にも持っていきやすいですよ!

便利な収納ケースは、持ち手を立てるとペンスタンドに

商品情報
『クリッカート48色セット』
公式サイト:https://www.zebra.co.jp/pro/detail/clickart/

画像提供:ゼブラ株式会社



自然そのままの色名が子どもの好奇心をくすぐる『色辞典』

菅さん:
「カワセミ色」「桜貝」「たんぽぽ」など、色名を眺めているだけでもワクワクする『色辞典』。子どもの好奇心を盛り上げ、大人もワクワクしてしまうカラーバリエーションで、知らない色名や漢字と出合うきっかけにもなります。色名のもととなる樹木や花を探しに行って、見つけた樹木や花を『色辞典』で模写するなど、自宅と外をつなげた使い方もおすすめです。

1988年発売のロングセラー。自然そのままの風合いを再現した「色を楽しむ色鉛筆」

菅さん:
特別感のあるブック型パッケージ入りで、保管しやすく、大切に使いたくなるようなたたずまいも魅力。色鉛筆の軸がやや細めなので、中高学年の小学生に向いています。塗り絵やスケッチブックと組み合わせてプレゼントするのもおすすめです。

左から、樹木の色、花の色、鳥の色を集めた「第1集」、エコロジーカラーを加えた「第2集」、
つややかな蛍光色を加えた「第3集」。それぞれ30色入り

商品情報
『色辞典』
公式サイト:https://www.tombow.com/sp/irojiten/

画像提供:株式会社トンボ鉛筆



約1.8メートルの長〜い塗り絵『NuRIEbook(ヌーリエブック)』

菅さん:
約1.8メートルにわたり細かい塗り絵がところ狭しと並んでいる『NuRIEbook(ヌーリエブック)』。ひらすら塗りまくることができ、達成感を味わえます。恐竜・絶滅危機動物・昆虫の3種類があり、複数を組み合わせたり、色鉛筆やカラーペンと組み合わせたりして贈るのもおすすめです。

菅さん:
裏面にはそれぞれの生き物の解説が図鑑形式で掲載されていて、楽しく読んで学ぶこともできます。また、専用アプリで読み込むと、3D ARで生き物が動く様子をみることもできます。
子どもが集中して塗り絵をするので、時間を持て余しがちな長期休暇にもぴったりなアイテムです。クリスマスに贈って年末年始に遊び尽くすこともできますよ!

左から、恐竜がところ狭しとひしめく「KYORYU ZUKAN」、
絶滅危機動物を集めた「DOUBUTSU ZUKANぜつめつききどうぶつ」、
よく見かける身近なものから珍しい種類まで
さまざまな昆虫が集合している「KONCHU ZUKAN」の全3種

商品情報
『NuRIEbook(ヌーリエブック)』
公式サイト:https://shop.maruai.co.jp/item/p3887/

画像提供:株式会社マルアイ



キュートな世界観が魅力!『fafa ブルードッグ柄ペンケース』

菅さん:
かわいいもの大好きっ子のハートをがっちりつかむ、キュートな世界観が魅力のペンケースです。「fafa(フェフェ)」というアパレルブランドの文房具で、キラキラのラメがついたビニール素材が二重構造になっていて、ハート型のスパンコールが揺れるかわいらしいあしらいが特徴です。

ハート型のスパンコールが揺れるキュートなデザイン

菅さん:
「fafa」のキュートな世界観は、かわいいものやキラキラしたものが好きな子に喜ばれること請け合いです。数量限定品が多く、おけいこバッグやプールバッグなど完売することもよくあります。かわいいもの大好きっ子のハートをくすぐるデザインが、きっと子どもの勉強へのモチベーションを上げてくれますよ!

6種類のワンちゃんが描かれたペンケース。
数量限定品のため、時期によっては完売していることもあります

商品情報
『fafa ブルードッグ柄ペンケース』
公式サイト:https://www.fafa-shop.com/fs/fafa/6247-2010

画像提供:株式会社テル・ア・テール



抜群の書き味を実感できる『オレンズネロ』

菅さん:
昨今、文具業界で非常に高い人気を誇っている「高級シャープペンシル」。とくに男子中高生から人気が高く、小学校高学年から使っている子どももいます。シャープペンシルといえば100円前後という親世代にとっては、3000円を超える価格に驚いてしまうかもしれませんが、一度使ってみると、その抜群の書き味の良さに感動するはずです。『オレンズネロ』最大の特徴が、ノック1回で書き続けられるところ。独自の「自動芯出し機構」により、最初に一度ノックするだけで、その後は芯が出続けるので、集中力が途切れません。

半世紀にわたりメーカーが追求してきた技術開発力を結実させた究極の一本

菅さん:
小学生であれば、芯の太さ0.5ミリのものが使いやすく、おすすめです。ブラックの高級感あるデザインで、箱入りという特別感もあり、クリスマスの贈り物にぴったり。「勝負シャープペンシル」として、子どもの強い味方になる一本です。通常のシャープペンシルの約3倍の細かいパーツを手作業で組み立てているので、絶対に分解しないよう子どもに伝えるのを忘れずに。

28点の部品があり、一部手作業で組み立てている『オレンズネロ』。
生産数がかぎられていて、入手困難な場合があります

商品情報
『オレンズネロ』
公式サイト:https://www.pentel.co.jp/products/mechanicalpencil/orenznero/

画像提供:ぺんてる株式会社



経年変化を楽しめる木軸シャープペン『S20』

菅さん:
ここ数年、とくに男の子を中心に人気があるのが、木軸のシャープペンです。やさしい自然のぬくもりを感じさせる木軸は、買ったばかりのときはもちろん、長く使い込むほど木軸の色が変わったり、ツヤが出たりして、経年変化を楽しめます。

使い込むほど味わいが増す木軸シャープペン

菅さん:
ひとつのものを、大切に、長く使う。そんな喜びを、子どもに知ってもらえる一品です。『S20』は、高級シャープペンシルの中では比較的入手しやすく、初めての1本としてもトライしやすいアイテムです。

左から、ダークブラウン、ディープレッド、ブラック、ブラウン、マホガニーの5色展開

商品情報
『S20』
公式サイト:https://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/s20/

画像提供:株式会社パイロットコーポレーション



コレクション欲を満たす『Luddite(ラダイト)デニム リゾネートペンケース』

菅さん:
とくに男の子から熱い支持を集めているのが、広島県の文具・雑貨メーカー「Luddite(ラダイト)」のペンケース。高級シャープペンシルを、「Luddite」のペンケースに入れるパターンをよく見かけます。メインポケットには1本ずつペンを入れるホルダー付きで、ペンがぶつかり合って傷つくのを避けられます。文房具を大事に使いたいというニーズにぴったり合うペンケースです。

マチがある大容量のデザイン。ペンは1本ずつ収納可能

菅さん:
ペンケースを開くと、お気に入りのペンが整然と並んでいて、見ているだけでテンションが上がるはず。コレクション欲を満たせるアイテムです。今回はデニムタイプを紹介していますが、数量限定の皮素材のペンケースもあるので、ぜひチェックしてみてください。

上段左から、岡山デニム、パッチワーク。下段左から、
ランダムパッチワーク、ウィンドウペンの4種展開

『Luddite(ラダイト)デニム リゾネートペンケース』
公式サイト:https://luddite.thebase.in/items/93615642

画像提供:株式会社ラダイト



子どものファースト万年筆に『LAMY safariシリーズ万年筆』

菅さん:
世界各国に愛用者がいるドイツの老舗ブランド「LAMY」。safariシリーズの万年筆は、人生最初の“ファースト万年筆”として親しまれています。万年筆は、360度どの角度でも書けるボールペンやカラーペンとは異なり、ペン先の刻印のある表面を上にする必要があります。safariシリーズは、グリップ部分がやや三角形のデザインになっていて、握るだけで自然と正しい持ち方ができます。ペン先は強度があって潰れにくい素材を使用していて、万年筆を始めて使う子どもにも安心して持たせられます。

軽くて丈夫な樹脂製ボディのグリップ部分には、
正しくペンを握れるようにくぼみが設けられている

菅さん:
書くときに摩擦の力が必要なシャープペンシルとは異なり、万年筆はそれほど力を込めなくても紙にインクが広がります。万年筆を使うことで、肩や腕の力が自然と抜けて、ほどよい筆圧を体得することもできます。LAMYの万年筆は豊富なカラーバリエーションも魅力なので、毎年1本ずつ揃えていくという楽しみ方もできますよ!

定番カラーは、上から、skeleton、green、pink、blue、red、black、yellow、
shinyblack、white、spring green、aquasky、light roseの12色展開

商品情報
『LAMY safariシリーズ万年筆』
公式サイト:https://lamy.jp/collections/lamy-safari

画像提供:DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン株式会社



目標を書き込んで夢の実現をサポート『ロディア ロディアラマ ゴールブック』

菅さん:
持っているだけでテンションが上がるノートです。カバーはイタリア製合皮を使用した、ふかふか、モコモコした感触で、非常に高級感があります。豊富なカラー展開も魅力です。

菅さん:
目標設定と、それを達成するためのプランニングは、子どものころから身につけてほしいもの。『ロディア ロディアラマ ゴールブック』には、インデックス・カレンダー・ドット方眼ページがあり、自由に書き込むことで、目標までの道のりがイメージしやすくなります。背表紙の見返しにはポケットが付いていて、お気に入りのシールも入れられます。

インデックスページ(上段左)、カレンダーページ(上段右)、
ドット方眼ページ(下段左)など、目的別に自由に書き込める。背表紙見返しにはポケット付き

菅さん:
年末は、翌年の計画を立てたり、やりたいこと・目標を整理したりする時期ですよね。高級感あふれる特別なノートをクリスマスに贈れば、子どもの達成意欲が盛り上がるかもしれません。ワクワクと年始を迎えられるためにも、ぜひ役立ててください。

カラーは左上から、バーガンディ、ナカラット、ローズウッド、ローズスモーク、セージ、
セラドン、ピーコック、アクア、ミッドナイト、フューシャ、コーラル

商品情報
『ロディア ロディアラマ ゴールブック A5』
公式サイト:https://www.shop.quovadis.co.jp/SHOP/1574.html

画像提供:クオバディス・ジャパン株式会社



カスタマイズする楽しみを味わえる『トラベラーズノート』

菅さん:
旅先で集めた切手やチケット、パンフレットなどを貼るためのノートとして誕生した『トラベラーズノート』。世界中に愛用者がいる人気商品で、カフェや雑貨店を巻き込んだスタンプラリーが開催されたこともあります。旅先の記憶を留めるだけでなく、シール交換や、グッズ収集など、コレクションノートとして幅広く活用できます。

できるだけ無駄を削ぎ落としたシンプルなデザイン

菅さん:
リフィルの種類が豊富で、ノートを束ねるゴムにつけるチャームもたくさんあるので、自分流にカスタマイズするのもいいですね。革素材のカバーは、使えば使うほど風合いが増し、自分だけの“宝物”になっていくはず。世界中の愛用者の使い方を調べて、想像力を膨らませるのも楽しいですよ!

カラーは、左から、黒、ブルー、茶、オリーブ、キャメルの5色展開

商品情報
『トラベラーズノート』
公式サイト:https://www.travelers-company.com/

画像提供:株式会社デザインフィル



「いいものを長く使う」。そんな心を育むきっかけに

クリスマスプレゼントにおすすめの文房具10点紹介しました。なかには「この値段!?」と驚くものもあったかもしれませんが、いいものを使うことで、「道具を長く大切に使う心が養われる」と菅さんは話します。

「子どもが紛失したり、壊したりするリスクを考えるともったいないと感じることもあるかもしれません。しかし、文具業界が培ってきた技術や伝統をギュッと詰め込んだアイテムは、驚くほど使いごこちがよく、一度使えば良さを実感していただけると思います。文具業界屈指の高い技術が凝縮していると思えば、むしろ割安だとも考えられます。
“本物”に触れることで、豊かな感性が養われ、ものを長く大切に扱う心が育まれることもあります。文房具が子どもにとって新しい世界の扉を開くきっかけになる。そんなことも、あるかもしれませんよ!」

子どものクリスマスプレゼントや、親戚の子どもへの贈りものに。今回ご紹介したアイテムを、ぜひ参考にしてください。

取材・文:三東社


【プロフィール】
菅未里(かん みさと)
文具ソムリエール。文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)など、著書多数。