『Be Do Haveの法則』を日々の生活で実践するー自分を変えたい人へ
序章 今の自分が嫌い、変えたいという方へ・・・
今、つらい、苦しい中にいる方へ・・・
コロナ禍が2年近く続いている今、心身も、また経済的にも、人間関係の希薄さでの孤独感、将来への不安、多くの悩みを同時に抱え、アップアップになってしまっている人が増えています。
どうか、今の自分を責めないでください。ダメだと貶めないでください。
まずは、これから読んでいただく前に、1つ先にお伝えしたいと思います。
『今のあなたの心の中、状況が、そのまま1年後のあなたではない』
もしなにももう努力できない、と思うほど無気力になりそうな今であっても、1年後のあなたは、今のままのあなたではなく、必ず変わっています。
ただ、一日一日を生きているだけでいい、あなたの未来は必ず、今よりよくなります。
「Be」・・・まずは今のあなたで、そのままで良いのです。
そして『今ここ』だけを考え、今の自分のままでも、今ここででききることをちょっとだけでも、ほんの少しでいいからなにかやってみることを考えてみましょう。
スピリチュアルな世界で有名な「Be Do Haveの法則」とは
『Be Do Haveの法則』という言葉を知っていますか?
ここ数年のスピリチュアルブーム、昨年末からの「風の時代」ということで、この言葉を知っている人も増えています。
「Be Do Have」の法則とは、篠塚澄子さんという方の著書「幸せへのパスポート―『Be Do Have』の法則」(2009年)で、幸せになるため、夢を叶えるための心の持ち方の順序を提唱したものです。
すでに多くの方が説明されていますので、ここで詳しくは述べませんが、簡単に言えば、以下のように、まずは今現在の心の在り方を捉えなおすことを促すものです。
たとえば「もっと給料が高かったら(お金がたくさんあったら)、好きなものを買ったりやりたいことができて、すごく幸せ(夢だってかなえられる)なのに」と思うのが、満たされない人の一般的な感じ方です。
1 もっと給料・地位があったら、お金があったら ⇒ Have(~を持っていたなら)
2 好きなものが買える、やりたいことができる ⇒ Do(~をすることができて)
3 満たされて幸せになれる、やりたい夢が叶うのに ⇒ Be(~でいられて幸せになれる)
つまり、Have Do Be の順で幸せになれると思う考え方です。
しかし、篠塚澄子さんの言う「Be Do Have」の法則とは、その順番が逆なのです。
1 今ここにある自分が、この状態のままでも幸せであることを感じ感謝し自分の未来に自信を持って生きている ⇒ Be(今の私で幸せで、未来を信じていられる私でいると)
2 だから、夢や目標に向かって行動できて ⇒ Do(~する行動ができて)
3 その継続の結果、欲しいもの、なりたかった自分を手に入れることができる ⇒ Have(~望むものを手に入れられる)
これが、Be Do Have の順で夢が叶う、幸せになれるという「Be Do Haveの法則」の考え方です。
あなたの生活を「Be Do Haveの法則」に当てはめる心構え
「Be Do Haveの法則」を頭で理解しても、どうしたらいいのですか?
「Be Do Haveの法則」についての説明は、おおよそこのようなもので説明されています。
インターネットでググればこの法則について説明されたものも多く、それは頭ではわかっているのだけれど・・・という方も多いかもしれませんね。
『「Be Do Haveの法則」の意味はわかったけど、じゃあどうやって今の自分の生活でやって行けばよいの?』と思っているのではないでしょうか?
たとえば、この「Be Do Haveの法則」に「彼(彼女)がほしい」という自分の願いを当てはめるとします。
そうすると「彼氏もいないのに、彼氏がいると思い込んで毎日唱えているといいの?」と思うかもしれません。
いわゆる「アファメーション効果」を期待するわけですね。
そして毎日言葉にして唱えていても、いっこうに彼(彼女)ができるわけでもなく、そのうちバカバカしくなってアファメーションもやめてしまった、となってしまったり。
またはやみくもに「婚活アプリ」「出会いサイト」に登録して何人にも会っては「この人はちがう」と繰り返し、「私はこんなに行動しているのに全然良い人と巡り合えないじゃないの」と苛立ってしまったり。
それは、やはり心がその在り方になっていないから、つまり「Be」ができていないからなのです。
では「Be Do Haveの法則」を聞いて頭で理解していても、毎日の生活のなかでどうやっていけば「Be(心の在り方)」が実践できるのでしょうか?
「Be」とは、すでにその状態であると心から受け入れられること
では、彼(彼女)が欲しい、という例で、Beである状態を説明します。
まず第一に、あなたが望む彼(彼女)にふさわしい自分になっていることです。
あなたの望む素敵な彼・彼女は、そんな素敵な人であれば異性に人気があり競争が激しいかもしれませんし、自分の今いる世界より、ちょっと手が届かない立場・環境にいる人かもしれません。
ということは、その相手にふさわしい自分になっていないと、相手に選ばれないのは当然なのです。
もちろん、容姿や経済力、学歴だけがすべてではありませんが、それらも含め、性格も含め、今の自分でも改善、向上できるところを見つめなおしてみます。
彼氏が出来たら、彼女ができたらデートしたい、と思うなら、明日すぐにデートの誘いがあってもすぐに出かけられますか?
ファッションは?ヘアスタイルは?体型は?
また、話すことが苦手でうまく話せないとしても、なんとか異性とコミュニケーションを取れる状態ですか?
彼(彼女)ができてから、洋服を買いに行こう、ヘアサロンに行こうというのが、順序が逆なのです。
もし体型に自信がないなら、彼(彼女)ができてからカッコよくなる、綺麗になるのではないのです。
今夜電話があって明日デートに行くとなっても、ちゃんとすぐに行ける自分ですか?
これが重要なのです。
そしてそれは、外見だけではなく、素敵で高学歴高収入のイケメンと付き合いたいなら、その人たちが話すレベルに付いていける自分ですか?
ふさわしい自分はどうあるべきでしょうか?
ふだんからファッションもヘアスタイル・お化粧も、それなりに流行と清潔感を意識していますか?
同性の友人や会社の同僚を含めて、知人・友人と明るく挨拶し楽しく会話ができていますか?
彼氏彼女が欲しいという場合は、このように外見・教養・仕事・態度などが割と直接的に影響しますのでわかりやすい例です。
彼・彼女が今いてもいなくても、いるときと何ら変わらない状態の自分でなければ、自分の望む相手と出会うことはありません。というより、出会っていても、相手に気に留めてもらえないのです。
この場合の「Be」とは、自分が望む最高のパートナーと出会うにふさわしい自分だと自分でちゃんと認識できるレベルでいること、ということになります。
「Be」ができていてこその「Do」になる
恋愛(結婚)パートナーが欲しいという例で、次に「Do」の行動について説明します。
「Be」の次は「Do」行動するということになります。
彼・彼女が欲しいという例でいえば、上記の説明のように、まずは彼・彼女の有無に関係なく、だれからも人気を得られる自分でいることを意識して自分を変えていっています。
そのなかで、行動をしていくのです。
毎日自宅に引きこもり誰とも話さず、オンライン(SNS)でも誰とも会話せず、では知り合うことができません。友人や知人からの紹介もありません。
縁も運も人を介してやってくるのです。
やはり、残念ながら自宅にこもって誰とも話さないのでは知り合うことはできないのです。
コロナ禍で自宅にいる時間が多い状態ですので、出かけるばかりではなく、SNSであっても友人からの繋がりであっても、積極的にコミュニティの中に入る行動を起こすことが大切です。
今まで積極的に人の中に入っていくことが苦手と思っている人も、「Be」の段階で、以前より自分に自信が少しでも持てているはずです。
だからこそ、Beが先で、その次にDoなのです。
そして、Do(行動する)も、そもそもその行動自体を楽しんでいるだけでいいのです。
「Do」は、結果をどうこうと思うことより、楽しんでおこなうという気持ちが何より重要です。
そうしていると、「Have」はあとから知らないうちに付いてきます。
それが「Be Do Haveの法則」の順序なのです。
「Be Do Haveの法則」の実践方法
恋愛についての場合を説明してきましたが、彼・彼女が欲しいなどと結果が出やすいことではなく、仕事などの目標、大きな夢の場合は具体的にどうしたらよいでしょうか?
いくつか具体的な例を挙げて説明します。
もっと収入(給料)をあげたい、出世したい
これを「Be Do Haveの法則」に当てはめてみます。
「Have」が「収入を上げる・出世する」ということになります。
とすると「Be」心の在り方、今の自分の在り方としてはどういう心でいたらよいでしょうか?
あなたが望む収入(役職)の人と同じ仕事を日々心掛けることです。
役職がないのに部長のような権限もないのにそんなことできない、と思いますか?
今の自分が平社員だとしたら、一つ上の役職(主任や係長)もう一つ上の役職(係長・課長レベル)の仕事の責任部分を見ながら、自社で一つ上の役職者がやっていることと同じ仕事をしてください。
一つ上の役職なら、直属の上司がそこにいるはずですから、どんな仕事をしているのかまったくわからないはずはありません。
自分なりに考えて、自分が今もらっている給料以上の仕事をしている、と自分で思えるように仕事をしましょう。
これが先に「その役職者になっている(Have)の自分を今やっている(Be)」ということです。
まちがっても残業時間を増やして収入を増やすなどという逆の考えをしないでください。
なぜならそれは、いつまでも平社員のままでいるというBeを実践していることになります。
どうやったら効率が上がるのか?どうしたら現状より売上が上がるか?など、今の自分の仕事と直接関係なかったとしても、常に上司と同じ目線を持って業務を行う姿勢が、一つ上に引き上げてくれる(Have)道につながっています。
スポーツ・芸能人・作家など特別な分野の人になりたい
では次に、今あなたがまだ若い方だとして、スポーツ選手になりたい、俳優になりたい、作家になりたい、などという特殊かつ有名人気の特別な分野の人になりたいという夢がある場合はどうでしょうか?
プロ野球やサッカーの有名選手やオリンピック金メダリストたちが、小学校卒業時の文集などで「将来の夢」として具体的に書いてあったという話はよく聞きます。
これは「アファメーション」(宣言を紙に書いて見えるところに貼っておく、毎日声に出して言うなどの行為)が大事だという例でよく取り上げられています。
もちろんアファメーションの効果もありますが、書いて唱えていれば誰でもなれるというものではないのも周知の事実です。
本人たちの資質や親など周囲の努力・協力、環境なども大きく影響することもありますが、本人の「Be」の部分も大きな要素だったのでしょう。
彼らは、逆算して考えることができ、金メダルをオリンピックで取るためには、今、この年齢でこの大会で優勝する、とか、このレベルまでできるようになっておく、という具体的なことが、その年齢その年齢でしっかりと理解できていたのです。
すると、今日をどう過ごすかがわかっているので、毎日子供のころから練習を最優先してやれたのだし、その練習はきつくても、夢の実現のためには楽しいことだったのです。
私たちが大人になってから、オリンピックとかプロスポーツ選手というのは無理がありますが、「このスポーツに関連することを仕事にしたい」「音楽関係の仕事がしたい」「本を書きたい」ということは今からでも挑戦できます。
その場合は、プロスポーツ選手やオリンピック金メダリストの小学生の時と同じ気持ちになることが大事です。夢に挑戦することを楽しみながらも、今の自分ができることはなんなのか?を常に考えて日々の行動に移すことになります。
作家になりたい人が、今日やることは「自分が今すでに作家であるとしたら、毎日なにがあっても書き続け、発信すること」となります。
誰にも読まれないかもしれなくても、今は発表する場はいくつもありますから、書いたものをブログなどで発表していく日々を続けることです。それが「Be」なのです。
日々続けることには時間の捻出など苦労もありますが、苦痛で苦痛でたまらないということはないはずです。
もし「Be」の状態をしようとして毎日苦しくて苦しくて辛くてたまらないと思うほどのことなのであれば、それば叶うことではありません。
望むことではなかったということです。
特別な分野の有名人・特別な才能の人になりたい、と願ったとして、毎日のその小さな実行が、たとえ有名になれなくてもやっていること自体が楽しいと感じられるならば、それだけですでに幸せを感じるはずです。
人間関係(夫婦・親子・職場など)を良くしたい
次に、多くの人の悩みである人間関係の場合は、なにが「Be」になるのでしょうか?
「夫や妻とうまくいっていない、顔を見るのも嫌だという夫婦」
「親が自分を支配していて毒親だ」「命令ばかりしてきて耐えられないから親と縁を切りたい」
「我が子が親(の私)の言うことを全く聞かず反抗ばかりする」「どう接していいか悩んでいる」
「職場の同僚や先輩とうまくいかない」「職場内で居場所がない気がする」
ほかにも、学生も大人も、多くの人の悩みのほとんどが人間関係に起因しいているといっても良いほど、私たちは人間関係で悩み苦しんでいます。
毎日が辛いだけに、ほかの「~になれたら幸せなのに」という願いとは違い、切実で早くなんとかしたいものです。
別のブログ「ゲシュタルトの祈り」でも書いたように、心がどうにもならない深刻な状態の場合は、すぐにその場を離れることしかないし、病院や相談する場に行く必要もあります。
「ゲシュタルトの祈り」の心持ちでいることが大切だと思います。
ぜひお読みいただきたく思います。
さて、では人間関係がうまくいかない場合の相手との付き合い方の場合、「Be」の心の在り方とはどうしたら良いでしょうか。
「Be」先にいつも笑顔でいよう
辛い時悩んでいて落ち込んでいるときに、笑いなさいと言われても、なかなか笑えないというのは当然です。
だからこそそんな辛い時にこそ「Be Do Have」の法則を思い出してほしいのです。
この関係が良くなったら、相手が変わってくれたらというのは「Have」つまり、何かを得られたらということになります。
それでは変わらないのです。
逆に、自分の在り方を先に変えてしまうしかないのです。
だからこそ、先にいつも自分の心が穏やかで笑っていられるようにしてみてください。
そう言われても難しいと思うでしょう。
嫌いな人を前にして、笑顔になれと言われても難しいものです。そこに相手から嫌味や小言でも先に言われたら、カっとしたりむっとしたりしてしまいますから。
だから、相手が目のまえに来たら、たとえば職場で出勤した時や、たとえば朝、夫婦で顔を合わせたとき、先に自分から笑顔で「おはよう」と挨拶をするのです。
作り笑い上等、先に笑顔で明るく挨拶するだけなら、その相手が誰と意識するより前にできます。
親子や夫婦などの家族なら、「いってらっしゃい「「おかえりなさい」も含めて、とにかく自分から笑顔で先に言葉をかけること。嫌な相手と思うならばこそ、先に一言だけ笑顔で言って、その場を離れてもいいのです。
もし何か嫌なことを言われても「あ、そう?ありがとう」と返しましょう。
最初のうちは、それだけをしたらすぐにその場を離れて、自分の居心地のよいところへ行って気持ちよく過ごすようにしましょう。
笑顔とあいさつだけを繰り返し、それ以上無理しなくてよいです。
「Do」自分が気持ちよく感じる行動をしよう
それでも相手が変わらなければ、それはそれで「仕方ない」と流し、自分だけはいつも気分良く過ごす心の在り方「Be」でいて、自分が気持ち良くいられる行動「Do」を何かしていきましょう。
新たな趣味をしてみる、新しい環境に行ってみる、好きなことをやる、イメージチェンジしてみる、など。
自分で自分が喜ぶことを、躊躇せずさっさと実行していってみましょう。
仮にその相手との関係がよくならなくても、悩んで辛い気持ちでいる状態からは脱することができます。
それだけで充分です。
相手を変えようなんて思わないで、自分だけ先に変わっていくのです。
もうそれだけでも、あなたは心が広く強い人間になれたのです。
「Be Do Haveの法則」で物事を見る癖をつける
この法則のすごいところは、どんなことにも当てはめられることです。
「~だったらいいな」「~があったらいいのに」「~がほしい」と思ったとします。
その思いが一瞬ですぐに消える程度のことなら、それだけのものなので気にしなくて良いですが、心にいつも残ることなのであれば、そこで少し考えてみてください。
「Be Do Haveの法則」にあてはめてみて、「Have」の状態である自分、を想像してみます。
そうなっている自分と今現在の自分の違いを書き出してみて、そうなっている自分に今なっているとしたら、と思って、今できることをリストアップしてみます。
「お金持ちになりたい」のなら、すでにお金に余裕のある人と同じような振る舞い、態度で過ごしてみる、お金持ちであるためにはそれだけ稼ぐことのできる仕事をするレベルに、今、自分のスキルを上げていく行動をしていかないといけないと気づくでしょう。
「高級ブランドバッグがほしい」のなら、その高級ブランドが今の自分に本当に似合うのかどうか、外見、態度、マナー、教養がそれにふさわしい自分でいようと思い、そのように努力しようと思うでしょう。
「ピアニストになりたい」のなら、このようなピアニストになりたいと思う人のコンサートに行ったり、日々CDを聞きつつ、毎日レッスンしなければ到底なれないとわかるでしょう。
「~がほしい」「~になりたい」「~があれがいいな」という気持ちを持つことは、高くても大きくても、高望みでもなんでもなく、私は高い夢や目標を持っていたほうがいいと思います。
一度しかない人生、はじめから諦めたような、どうでもいい、平凡でいい、などと思うのはもったいないことです。
大きな夢や願いを持って、それが叶うのを楽しみに、自分の未来を信じて日々挑戦しつつ生きるほうがどれほど楽しい人生かと思います。
また、人が生きていく中で、悩みがまったくない人生なんてありません。
夢を叶えることであれ、悩みを解決したいと思うことであれ、「Be Do Haveの法則」に当てはめて、まずは「Be」から始めよ、と思って意識してみてください。
その連続の中で、いつの日か、願いが叶っていた、悩みだったことが消えていた、と実感できる日が必ず訪れます。
今の自分の心の在り方を、すでにそれを持っているがごとく幸せと感謝の中で生きている気持ちにしていくことを意識していきましょう。
あなたの願い・夢が必ず叶うことをお祈りしています。
よま