今年個人的に面白かった作品紹介 2022

新たな土地に身を移し、なんやかんや学部1年を無事終え、一区切り。
実家のこたつでごろごろしていたら、いつの間にかすっかり春になりました。
本題に入りますが、”僕が今年観て・読んで”面白かった作品であって、特に公開時期を今年に限定していません。あしからず。あと、ネタバレなしの紹介・感想です。
作品紹介、投稿すれば幸せになれるのでおすすめです。

アニメ部門(日常系除く)

『Vivy-Fluorite Eye's Song-』

100年後の未来で起こる「AIと人間の戦争を止める」……これだけならよくあるSFストーリーです。ところが、この作品の主人公・Vivyは史上初の自立人型AIで、とあるテーマパークの『歌姫』。100年の旅の中で、Vivyは「歌でみんなを幸せにする」という使命を負いつつも、歴史の転換点で修正に暗躍する……というあらすじ。作中に流れる挿入歌の演出がとても良いです。この作品は1クールなのですが、まるで一本の映画を観ているようでした。

『ODDTAXI』

舞台は東京。偏屈で変わり者のタクシー運転手・小戸川が主人公。様々な人を目的の場所へ運ぶ淡々とした小戸川の日常と、各登場人物の群像劇が描かれる。そのひとつひとつは取るに足らない出来事が、やがてある事件へと結びついていく……というサスペンスドラマです。ミステリ好きにおすすめ。

『四畳半神話大系』

舞台は京都。薔薇色のキャンパスライフとは縁遠い、四畳半暮らしをしていた大学三回生の「私」。入学当初の、あのけたたましいサークル勧誘の場で、他の道を選んでいれば……ろくでもなくてばかばかしく、活力はあるのに報われない男の日常が描かれるもの。主人公の畳みかけるような矢継ぎ早の台詞回しは、一度聴くと確実にハマります。必見。

『魔法少女 まどか☆マギカ』

フウウウウウウ〜〜〜
わたしは…去年の夏頃 シャフト制作の『まどマギ』ってありますよね……
あのアニメ…初見で見た時ですね
「まどか」が自分が正しいと信じていたものを「徐々に崩されていく」さま…
あれ……初めて見た時……
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……興奮……しちゃいましてね………

日常系作品部門

『であいもん』

10年ぶりに実家の和菓子屋へ帰った売れないバンドマン・和と、その店の跡継ぎと呼ばれる見知らぬ少女・一果が主役。和菓子を通じて心と心を通わせあう、心温まるヒューマンドラマが描かれた作品です。ちなみに、「であいもん」というのは、京言葉で「食材同士が合わさることでお互いの良さを引き出す、取り合わせの良い食べ物」という意味。友達に第一話を観せたら泣いた(実話)。

『ヒナまつり』

日常系シュールギャグなんだけど、ちゃんとストーリー性があって、めちゃくちゃハートフル。これを両立してる。すごい。意味が分からない。『銀魂』に近しいものを感じる。あらすじは、身寄りのない超能力者のヒナちゃんが、ヤクザ・新田の娘として暮らし始めるというもの。アンズちゃんを養いたい。

『お兄ちゃんはおしまい!』

ダメニートの主人公が妹のみはりに薬を盛られて性転換!女子中学生として学校通います!
なんかものすごく犯罪の香りがするような気がしないでもないけど至って健全。健全というか一般性癖(らしい)。日常系作品にしては年齢が若干低めに設定されていて、中学時代のわちゃわちゃした感じを思い出して懐かしいな……ってなる。みはりに養われたい。

紹介を書ききれなかったものたち
『ゆるキャン△』 リンチャンカワイイヤッター!
『邪神ちゃんドロップキック』 メデューサに養われたい。
『ガヴリールドロップアウト』 OPが神。
『のんのんびより』 こまちゃんを妹にください。
『みなみけ』 千秋に罵倒されたい。
『カードキャプターさくら』 変態的な作画。生まれる前の作品らしい……
『美味しんぼ』 普通にタメになる。
『うる星やつら』 某音MAD聴いてたら観てた。

映画部門

『ジョゼと虎と魚たち』

夢を実現させるために、いくつものバイトを掛け持ちしていた大学生の恒夫は、自分の世界に閉じ籠る車椅子の少女・ジョゼの相手をするよう彼女の祖母から依頼される。家を出ることを禁じられていた彼女の要求を呑んで、二人はこっそりと外へ出かけるようになり……という感じのストーリー。ちなみに原作は1984年の短編小説で、ストーリーは現代風に改変・脚色されているとのこと。

『すずめの戸締まり』

つい先日観た。新海誠監督の日本愛が節々と感じられた。思い返すと、あの日本縦断の旅は、彼女の人生の縮図を示唆しているような、そんな気がするようなしないような。芹澤の車が落ちたシーンがマジで好き。まだ公開されてるので観てない人は是非。

小説部門

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

今年ドラマ化されたらしい。TVが下宿に無くて見れなかったけど。死者が視える霊媒・城塚翡翠と推理作家・香月史郎が主人公。翡翠の霊能力によって、犯人を先回りして特定したのち、史郎が論理をバックアップするという、いわゆる倒叙もの。翡翠ちゃんがあざとかわいいので、ミステリ初心者でも読みやすいと思う。うん。

『アヒルと鴨のコインロッカー』

大学生の椎名は、隣人で変人の河崎に「留学生・ドルジに広辞苑を贈るため、書店を襲撃しよう」という奇妙な計画を持ち掛けられる。という意味の分からない謎の冒頭から始まるものの、読み進めていくと、ドルジとその彼女・琴美、それから河崎との間に、過去どのような事件があったのか……そして現在彼らは何を想っているのか……が次第に解き明かされていくという話。凄まじく巧妙なプロット。

『異邦の騎士』

記憶を失い、自分の名前すら忘れてしまった「俺」が、偶然遭遇した若い女性・石川良子に介抱され、恋に落ちる。しかし、男は良子が自分の運転免許証を引き出しの中に隠していたことに気付いてしまう。そこには自分がもともと住んでいたはずの住所が書かれている……というあらすじ。ミステリーでありながら、ラブストーリーという側面もあり、個人的にかなり好き。中盤が若干胸糞なのが玉に瑕。

『すべてがFになる』

犀川研究所一行は、天才と称される真賀田四季博士の住む妃真加島に旅行することになった。博士は真賀田研究所の中心的存在だったが、過去にある事件を起こしたという背景から、その研究所の中で隔離されていた。しかし、突然その密室の扉が開き、四季博士の死体を載せたロボットが動き始めた…というあらすじ。理系的なおもしろ話を多分に含むので、理系オタクというか抽象的な話が好きな方は読んでて気持ちが良いと思います。

『向日葵の咲かない夏』

主人公・ミチオはある日、クラスメイト・S君の首つり死体を目撃する。しかし、現場に戻ったときにはすでに死体は消えてしまっていた……しばらくして、ミチオは、S君の”生まれ変わり”から「僕は殺されたんだ」と告げられる。というあらすじ。面白いけど、少し人を選ぶ作品なので、もの好きの方は読んでみては。

ゲーム部門

『NEEDY GIRL OVERDOSE』

承認欲求強め・メンタルよわよわな”超絶最かわてんしちゃん”をプロデュースする配信者育成(?)シミュレーションゲーム。Japanese Internet cultureを高解像度で疑似体験できる。ちなみにマルチエンディング方式。いろんな形で超てんちゃんが苦しむ姿がみれてお得だね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?