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戦争と再開とブーメラン。謎のダーウィン探索ーオーストラリア十九日目ー


2022/06/05 晴れ

こんにちわ、冒険者の夜舞です。

今回からはオーストラリア北部の街ダーウィンからスタートです。

いやーこの先はインド洋でインドネシア、パプアニューギニアが目前に迫っていると考えるとオーストラリアの大きさというより地球の小ささを感じるような気がします。

ダーウィンは今までの街と違ってとにかく熱い。これに尽きます。朝から熱風が凄い。

それでも、二段ベッドの上なのにかなり寝る事が出来ていよいよ疲れてさえいればどこでも寝れるように順応してきた感じはあります。

朝から止まったホテルが朝食無料という事で食べに行ったら、お皿がないというハプニングに遭遇してそういうホテルもあるのかー勉強になると思いつつ自前の皿で朝食を食べて、洗濯物もこれならすぐに干しておけば乾くだろうと朝から洗濯。

干して乾くって言うのがこんなにありがたい事だとは…

ただそれだけ洗濯物が乾くって事は人間からも水分が取られるという事なので、どちらがいいかと聞かれると…難しい所ではあります。

今日は朝からダーウィン探索としゃれこみたい所ですが、日曜日。この国は日曜日になるとあらゆるサービスが短くなるか最悪動いていないみたいな事になって移動がめんどくさくなるので街の軽い探索程度に努めたいと思います。

とりあえず、近くの海沿いを適当に探索。日本だと全く身近でないけど、世界三大大洋の一つインド洋。

そして、このダーウィンは第二次大戦時に日本軍から空襲を受けたオーストラリアでは唯一の場所という事で至る所に空襲がどのようにして行われたか書いてあります。

日本人として耳が痛い話ではありますが、日本にいた時はそもそもダーウィンを空爆した事すら知らなかったので、しっかり勉強しておきたいと思います。

ただ、オーストラリアをいろいろ旅して来て、最初はオーストラリアまで空爆するなんてそりゃー負けるよーと思っていましたが、ここを空爆するのは合理性しかなく、僕が日本軍の参謀やってもダーウィン空爆を指示しただろうなと思います。

シンガポールとインドネシア方面が欲しいならここをつぶしておかないと今後の作戦に支障が出るし、できる選択肢があるなら迷わずやるだろうなーと。

このダーウィンと言う街はジャワ島、インド経由で英国本国と電信でつながっている前線基地な上に、シンガポール用の石油の貯蔵施設を沿岸に構えている場所です。しかも、日本を警戒して戦争前から兵を集めていた。
そこがパールハーバー後にあまり警戒していなくて空爆可能なら一回ぐらい空爆しておいた方がいいという選択肢は合理性しかないです。

後、ゼロ戦って言うのは外国だと本当に評価されにされまくった戦闘機だったんだなーと改めて感じます。

たった一回でもこれだけ詳細に現地で語られ続けるんだからやっぱり空爆って言うのは良くないし、戦争は良くないが追い詰めたアメリカもやっぱり良くないって思うのはきっと僕が日本人だからでしょう。

英語を読むのにも疲れて宿に帰って昼ごはんを食べていると、なんとアリススプリングスであった台湾人の青年と再会。

普通にこういうのって1年越しにおおってなる奴じゃないのかよ…って思いつつも、こういう事もあるんだなーと昼ごはんを食べながら談笑。

まぁもうちょっといいたい事は合ったけど、僕の英語だとあのレベルの会話では無理が出てくるので仕方がない。

台湾と日本の歴史どれぐらい知ってる?って聞かれた時は正直どこまで答えていいかめっちゃ困りました。

こういうデリゲートな問題はつたない会話ではやりたくない。どこに虎の尾があるか分からないし…

昼ごはんの後はとりあえずダーウィンの港でも見に行くかと歩いていると急に日本語で話しかけられてつい反応してしまいました。

これ、外国で詐欺に引っ掛かる手口だから気を付けるように書いてあったので、案外自分がやられるとつい反応してしまう物です。

声かけてきたおじいさん(おじいさんだと思ったらまさかの58歳でおじさんでした)ですが、日本にもしばらく住んでいて娘さんとお孫さんが宮崎に住んでいてもう4年も合っていないという話を日本語でしてくれました。

パンデミックで大変ですもんねーみたいな会話を日本語と英語混じりで話しているとよく分からないが、ブーメランの話になって(なんかオーストラリアの伝統楽器の木をくりぬいたみたいなやつの話からの派生だった気もするがいまいち覚えていない)、あれ難しいですよねー全然帰って来なくて…みたいな話をしたら、教えてあげるからちょっと待っててと言われて待たされました。

あれ、これもしかして多人数で出てくるやばいパターンでは?って不安になりましたが、もしただの親切な人だと申し訳ないしとドキドキしながら待っていました。

後、これすべらない話に持って行ったらすべらない扱いしてもらえる旅人っぽいエピソードになったらいいなーという打算も半分くらいありました。

数分後、おじいさんが出てきて手にはブーメランが。

よかったーただの親切な人でと少しだけ警戒を緩めて近くの公園でブーメランの投げ方を30分ほど暑い中教えてもらいました。ブーメラン投げるの難しい…全然帰って来ない。それでそろそろブーメランも飽きて来たなーと思っていたらおじいさんも帰るという事で別れようとすると、なんとブーメランはあげるから練習しておいてーと笑顔で言われて、

「はい、練習しておきます」

と、つい受け取ってしまいました。
完全に失敗したと思いましたが、今更返すのもまぁ悪いという事でブーメランをゲット。

もしかしたら後で高額請求が来るかもしれないなーと思いつつ、いい体験ができた満足感でいっぱいです。

後は、予定通りダーウィンの港とwaterfrontを見学してホテルに戻ってきました。
昼間は人がたくさんいた中央の通りの店が全てしまっていて人が誰もいなくて怖くなったので、日曜日はやっぱり早めに帰らないといけないなと改めて感じました。

後、物乞いっぽい人はアボリジニっぽい人が多いような気がしたのでやっぱり貧富の差は未だにあって差別を差別と思っていないいつもの欧米しぐさなのかなとちょっと思ったりしました。

ちなみにもらったブーメランは、ホテルにうっかり忘れました。忘れたものは仕方がない冒険者の夜舞でした。

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