アニメ絵本解説010『えだまめぽーん』
オリジナルのアニメ絵本『えだまめぽーん』の制作について解説します。
アニメ絵本『えだまめぽーん』の概要
テーマ
様々な「えだまめ」がぽーんと飛び出す
要素
・ないないというツッコミ
・シンプルな構成だけど、何回も見てられる動画
・緩急を付けたストーリー構成
・オノマトペ
次はどうなるかな?と展開を予測する楽しさ
えだまめがポーンと勢いよく飛び出てくるだけの話かと思いきや様々な展開が起きていくという後半に少し変化を付けるタイプのアニメ絵本です。
登場キャラクター
えだまめとゆび
制作の注目ポイント
間(タイミング)
今回のアニメ絵本のキモといえる間(タイミング)です。
単純なストーリーなので、次のシーンを始めるまでの間を変えたり終わり方に変化を付けたりするなどでタイミングに緩急をつけました。
指
いつもの作品では基本は2コマで動かしていますが、今回はえだまめを押す指の動きを少しだけ補完しようと思い制作しました。
また、冷たい時は青く、連射する時は赤くなるといったギミックも加えて少し誇張することでわかりやすく表現できたかと思います。
レインボーのシーン
この動画のフィナーレでレインボー豆によって雨が晴れるというシーンを含めて気に入っています。7色のレインボー豆のシーンですが、必殺技のように光り輝いて飛び出していく。みなさんご一緒にせーの「れいんぼ〜」
苦戦したところ
豆の飛ぶ速度の調整
豆をポーンと勢いよく飛び出ているようには見せたいけど、速すぎるとすぐに画面から消えて見えなくなってしまうというジレンマです。
絵本の場合では間違いなく縦型を検討をしますが、今回は横画面で速度の調整をすることで対応しました。縦画面でより楽しめるようなアイデアを考えておきたいです。
マトリョーシカ
「出す側のさや」と「出る側のさや」と「押す指」のタイミングを考えるので頭がぐちゃぐちゃになり大変でした。押す指のタイミングもシーンごとに変えているというのもかなり大変でした。
まとめ
はじめての動物が出てこない作品でどちらかといえば静かな雰囲気なので、赤ちゃんよりは少し年齢層が上で楽しんでくれるか不安ですが、細かいところにも面白いポイントを詰め込んだので、ぜひ何度も繰り返して見て欲しいです。
おしまい