【ネタバレあり】ハイキュー!!第1巻感想
こんにちは。
記念すべき初記事です。自己紹介記事を除いてね。
大いに模索しながらやっていくので、温かく見守っていただけますと幸いです。
この記事ではハイキュー!!のコミックス第1巻を読んだ感想をネタバレありで書いていきます。ネタバレの範囲はコミックス全45巻と関連書籍3冊(『ハイキュー!!ファイナルガイドブック排球極!』『ハイキュー!! 10thクロニクル』『ハイキュー!! magazine 2024 FEBRUARY』)に及びます。アニメだけを観ている方もご注意ください。
もう一人の主人公
ハイキュー!!の主人公はもちろん日向翔陽なわけですが、もう"裏の"とかじゃなく、主人公は二人、日向翔陽と影山飛雄と言い切ってしまっていいんじゃないかと思います。特に1巻なんて完全に主役は影山ですよね。
そして影山飛雄というキャラクターこそ、ハイキュー!!を"非"王道少年漫画たらしめる要因の一つだと思うのです。
定石を踏まない
独善的なプレーでチームの和を乱す、コート上の王様。この設定はまぁあるあるかなと思います。で、こういうキャラクターはだいたいが自分は天才だ、特別だと勘違いしたまま高校に進学してくる。そして、まっすぐで一生懸命なジャンプ的主人公と出会い、徐々にその自己中心的な性格が改善されていく。
では、影山はどうか。
もう中学時代に精神をボッコボコにされてる。めちゃくちゃ凹んでる。自分に欠点があることをちゃんと理解している。だからツッキーの挑発にも簡単には乗らない。
「トスを上げた先に誰も居ないっつうのは心底怖えよ」
これを素直に言える影山はすごいなと思います。
キョトン顔が愛おしい
3対3の試合を行うことになり執拗に煽ってくるツッキーに対して田中が「擂り潰す!!!」発言をした…直後のコマの影山。ちょっと驚いてるみたいな表情。何気ない一コマですがとても良い。
同じく、コート上の王様という異名の本当の意味を知った日向が「おれにはちゃんとトス上がるから 別に関係ない」と言ったあとの影山の表情からも、チームメイトから拒絶されないという当たり前すぎる事実に影山が驚いている様子が伺えて泣けます。相当つらかったんだね(泣)
真相が明かされるのは44巻
そもそもどうして影山は"王様"になってしまったのか?なんて正直1巻のときは考えもしませんでした。恵まれた才能があると人は誰しもそうなってしまうのだろうと無意識に考えていたのだと思います(この"才能"についても後に考えさせられることになりますよね)。
しかし、及川さん、岩ちゃんとの北川第一でのエピソードで「ん?」と軽い違和感を覚えます。あの純粋無垢だった飛雄ちゃんがたった2年であそこまで変わるのか?と。
そしてそんな風に思ったこともすっかり忘れてしまっている44巻で発覚するわけですよ。時期ははっきりしませんが、及川さんたちの卒業後なので影山が中2か中3のとき、彼の人生の核ともいえるバレーボールを一から教えてくれた祖父との突然すぎる別れがあったことが。衝撃でした。もう影山の過去についてはよく知っていると思っていたらとんでもなかった。でもそれを最終巻の直前で描くなんて…。古舘先生が憎い…(大好き大尊敬)。
一与くんの一件を知った上で改めて1巻を読むと、見える景色がガラッと変わります。泣けます。
日向の胸に突き刺さる一言
中学で日向がたった一度経験した公式試合。その最後に影山から浴びせられた一言は、その後も長く日向に影響を与え続けることになります。
「お前は3年間何やってたんだ!?」
厳しいね。小さな巨人みたいになりたい!小さくてもバレーボールが上手くなりたい!スパイクを打ちたい!気持ちだけあってもだめで、夢を叶えるための具体的な努力を日向はしてこなかった。恵まれた運動神経がありながら。女子に混ざって練習するなんて恥ずかしいという不必要でつまらないプライドが邪魔して。厳しいですよ。
のちに日向はウシワカからも同じようなことを指摘されますよね。面白いのはそのウシワカもまたプロになって昔のチームメイトである天童から「がんばってる」だけじゃ皆興味無いと似たようなことを言われてしまうこと。
一貫していますね。古舘先生が作品を通して言いたかったことの一つなのかなと思いました。手厳しいぜ、古舘先生…。
独りじゃだめなのは二人とも
公式戦での惨敗と、影山に言われた一言から日向が得た"学び"
独りじゃだめだ
独りじゃ勝てない
そして直後のコマで描かれる地方紙(?)には"北川第一惜しくも敗れる。"の記事が。
影山もまた独りになってはだめなのだということを学びつつあることを示している。直面している状況は全く違えど、奇しくも日向と影山は同じ気づきを得たという素晴らしい見せ方です。
瞳の演出
ハイキュー!!ではお馴染みの(?)瞳への映り込みの演出はなんと1巻ですでに行われていました。
中学時代は仲間を置き去りにした強引なトスで、影山の瞳にはボールだけが虚しく映りました。
「居るぞ!!!」
いま彼の目に映るのは、小さくも頼もしいチームメイトの姿なのでした(号泣)(泣いてばっかり)
個人的にトップオブ瞳の演出は北さんだと思うので、春高稲荷崎戦のときにまた触れます(それまで続くかな。続くといいな)。
タイトル回収
これまたハイキュー!!ではお馴染みのタイトル回収。同じタイトルが二度使われることがありますよね。
1巻では第4話の「最強の味方」が匂う!匂うぞ!!と、記憶力が終わっているわたしはたいしたことない推理力を駆使して、影山の「スパイカーの前の壁を切り開く」がもう一度出てくる辺りがアヤシイと踏み、ゴミ捨て場らへんかな?と35巻を開いてみたのです。ビンゴでした。第314話、例の"センターオープンの回"のタイトルが「最強の味方2」でした。泣きました。
掘り下げるほどではないがどうしても言いたいこと
全く酷い見出しだよ。もうすぐ終わります。今しばらくご辛抱を。
アニメの話。アニメだと中学の試合を観に来た大地さん、スガさん、田中の顔が明かされない。醸し出される大物感…!CV(キャラクターボイス)でもう隠せない大物感…!!
アニメ版ハイキュー!!名物(?)急な劇画タッチはどうしても笑ってしまう。かっこいいより面白いが勝ってしまう。特に日向。
日向はときどきホラーになるのもゾクゾクするね。こういうところも日向と研磨は似ているね。
国見ちゃんの作画が1巻ではまだ定まっていなくて戸惑う。イケメンになってよかったね。
烏野に謎のモブ部員たちがチラホラ…。
一年同士のいざこざに何か一言言いたくなっちゃう田中の先輩らしさ、そこを止めて少し様子を見ようと言う大地さんの主将らしさ、どちらも良い。
第1巻時点のツッキー&山口のウザさは異常。それから1年以内にチーム烏野としてあの関係性になるのが信じ難いが事実なのでとても尊い。
アニメの話。北川第一のモブ役声優としてマッキー、渡っち、溝口くんが参加していた!今回アニメを改めて観てみて初めて気づきました。こういうのは嬉しい。
最後に
第1巻感想これにて終了です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。ほんとちょっぴりでも面白いと思っていただけましたら、これ以上の喜びはありません。
感想としては、こんな長文誰が読むねんと途中怖くて震えてました。あと最初から飛ばし過ぎじゃない?という感じも我ながらあります。この文章量維持できるのか?と。
ただ、やってみて確信したのは、これって自らのハイキュー!!愛をさらに強める行為だなということ。今日はわたしがもう一段深くハイキュー!!にハマった日。
ということで次は第2巻感想でお会いしましょう。
ありがとうございました。
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