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行ってきたよ:梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ 第1期2024/01/09

音声放送で言及されていた、「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」@ワタリウム美術館に行ってきた。電車で聞いて、到着時間に一番近い時間の公演をスッと予約した。

ワタリウムの話が聞きたい方は後半だけ聞いてください。前半は右の男性の引っ越しにまつわる話なので…
左の男性がワタリウムに行ってきた話をしています。

撮影禁止だったため、今回は写真なしです。そして脚本が存在するタイプの展覧会なのでネタバレタグつけます。
そんなに詳しく書けないけどね!情報入れたくない人はご覧にならないでくださいましね!!!!!
第1期中はURL限定にして、第2期がはじまったら全体公開にしてみようかな。

ザックリ感想としては、インスタレーション型、ワタリウム美術館に触れ、ワタリウム美術館を好きになる公演内容でした。さいたま国際芸術祭がハマった人は楽しいと思います。あれがハマらなかった人は向いていないです。ほとんど説明がない展覧会。

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この先ネタバレです!
クッションはさみます!

堅あげポテトにお供え物がしてあった

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50分程度のツアー型公演…と言ったらいいのかしら…
概要でもはっきりと「2ヶ月間、ワタリウム美術館は劇場になります」と書いてありますね。

インスタレーションと演劇公演が混ざった感じ。Synのようにサラリと、しかし丁寧に誘われながら空間を進んでいく。
定員6人のツアー型公演。今回の公演は男性と私の2人で回ることになった。一緒に回ることになった男性は、最初の部屋でなにも始まらない時間と見るものを見きった様子で困り果て、私に話しかけてきた。私が歩き回ることだけは知ってるんですけどね、と返したところで公演が始まった。
最初の部屋ではトイレについている双眼鏡で隣の建物を繁々と覗き込み、宙に浮かぶ花瓶の中が半分になるポイントを探しながら待っていた。たまたまではあるが、夕焼けの時間に来てよかった。とても綺麗。

サラッと案内された隣の部屋は「はじまりの部屋」といったところか。回る小さなろうそくと不思議な形のガラス瓶、懐中電灯で部屋を照らし、方角やワタリウム美術館周辺の情景をポツポツと語る。「これがこの建物の中心線。」その中心線の先に向かうと、覗き穴がある。覗いてみると先ほど語っていた情景が広がっていた。
タイトルの「待ってここ好きなとこなんだ」の好きなとこはワタリウム美術館のことだと察する。

資料室らしきところ。ワタリウム美術館の模型や過去展覧会に使用された様々な資料が詰め込まれていた。ここでワタリウム美術館の歴史を追いかける体験なことも理解する。案内してくれるキャストさんがずっと所在なさげに美術手帖を並び替えていたのがよかった。
生活の音となにかのインタビューの音。インタビューは消されてしまって、なにを話しているのかよくわからなかった。

外の階段を降りていく。下から緑色のライトが見えていたり、道路向かいまでプラコップの糸電話が繋がっていた。

「ここはトイレの真下です。最初の部屋の。」なるほど、さっきよりも近くで隣家の屋上を覗き込む。
同じ部屋を奥へ進んでいくとガラス張りの向こうで建築計画を持った人が逆再生のように歩きながら足場の上を進んでいく。
今日のここのパートの役者さん、ヌトミック所属の方なのか!ヌトミックみたことないけど、身体表現の上手い団体だと認識しているのでなるほど納得。

ガラスの向こうへ行く。足場の上で先ほど私達がいた場所から「はじまりの部屋」の人がマイクを通して、回るスピーカー越しに話しかけてきた。回るスピーカーは今思うと「はじまりの部屋」のろうそくと一緒に回っていたガラス瓶とよく似ている。「はじまりの部屋」の人は、私達に常に話しかけている。
今回の出演者がシフト制である説明を受ける。同じ建築計画の逆再生はみられないかもしれないし、美術手帖をちまちま入れ替える作業もみられないかもしれない。なぜリピーターシステムがあるのか。ワタリウム美術館メインのユーザーに対して優しく説明をしているパートか?
そして「は20分ごとに出航します。」とのこと。

足場を進んでいく。終点には「船」が。観客はこの船に乗り、案内人とヌトミックの人が漕ぎ、フロアを1周する。
航海の最中、でっかい真四角の窓が開く。道路を挟んだ真向かいの空き地には大きいパネルと観客が。お互いに手を振る。私はニコニコで振っていたが、一緒に回っていた男性はどうだっただろうか。

フロアを1周した船から降りて、徒歩でフロアの観察。
先ほど外階段の上から覗いた緑色のライトがついている空間を覗いていたらヌトミックの人が「外に出ていいですよ」と言ってくださったので、しばらくしゃがんで仰ぎ見る。後ろから男性が覗いていたので「入ってみますか!?」と聞いてみたら「いや…なにかあるんですか…?」私は質問には答えず、そのまま隙間から交差点を覗いた。

地下1階に行く。一瞬カフェを通るが、すぐ薄暗い階段へ。セーブポイントみたいなオブジェがあってよかった。
はじまりの部屋の人が「いってらっしゃい」と小さく呟き、扉が閉まった。
階段を昇りながら上映されている搬入作業の様子をみる。さっきの場所は搬入口ですよ〜という丁寧な説明!
階段の途中、0.5階みたいな位置に小部屋があった。少し床がふかふか。片隅にあるラジオからは、先程説明された「船は20分ごとに出航します。」という部分だけが、おそらくリアルタイムで聞こえてきた。
テーブルの上にはいろいろな写真が散らばっていた。この写真は時代も様々であるが、一つ文章が添えられている。
それを読むに、ワタリウム美術館が建立される以前の写真なども含まれているようだ。この真っ暗なひっそりした暗室から、最後の場所空き地へ向かう。

空き地には道路を渡って向かう。信号が点滅してしまい、2人小走りで向かう。目印の大きいパネルは、先程の暗室で見たおうちの写真か?
パネルの裏には足場が組まれており、ポットと紙コップが置いてあった。男性に「のんでみますか?」と聞いてみたが「いや…」という返事だった。私も飲まなかった。
外階段から続く糸電話の前に陣取る。向こうに人がいれば、ここから話しかけられたのだろうか。
ワタリウム美術館のほうに目をやると、次のチームが船に乗り込んでいる。先人たち同様手を振る。

ワタリウムの窓が閉められたあと、もう少し外観を眺めたり糸電話を使ってみたりしようかな~と考えていたら、男性が「戻りますか」と言った。私はそうですね、と一言放ち点滅する信号を一緒に小走りで戻った。

でも、私はこう言ってパネルの裏に残ればよかったんだな。
「待ってここ好きなとこなんだ」

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これが私のワタリウム美術館初来館だった。
元々ワタリウム美術館を知っている人からすると普段入れないところ(資料室)に入れたり、普段開かない窓(搬入口)があいていたり、外階段を通ることができたり。 なにかと違う経験になったようである。
私は逆に、今後ワタリウムでの経験が「えっ!あそこ入れないところだったんかい!」となるわけだね。それも楽しみ。
ワタリウム美術館、いままでも気になっていたけど行けなかった場所だったので、これを機にじゃんじゃか行ってみようと思います。楽しかった!

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