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小さなバレンタイン


小学生のころ
女の子の心を掴んでしまう法則はほぼ全国共通ではあるもの。

優しくて
話しやすくて
明るくて
足が速い。

恋の駆け引きや経済状況、
ルッキズムにもさほどとらわれず
その時に感じる魅力を
各々感じ取って恋することを知っていく。

当時小学生4年生の僕ももれなく
女の子とも話すことに抵抗もなく
比較的足も速く
好きになってもらうこともありがたいことに多かった。

年に一度のバレンタイン
クラスの中では
仲のいい男の子や
気になっている男の子には
女の子はささやかなチョコをあげていた。

もれなく僕もいただいた。
友達感覚のような気分で受け取っていた。
それも結構な数をいろんな子から受け取った。

きっと異性愛の感情が既にあるの男の子であれば
そのことがきっかけで意識してしまったり
好きになってしまったり
心が躍るほど嬉しいきもちになってしまったり
まだ感じたことのない感情になる男の子もいると思う。

僕はバレンタインを受け取って
その子のことはもっと好きにはなる。

ただしその好きは
恋のようなものではなく
友達として好きになる。

当時は僕はこの好きの感情や感覚が
まだ異性愛者とは異なることを理解していない。

バレンタインによって
相手を今までより意識してしまったり
淡い恋心が始まったりしてしまう感覚は
一体どんな感覚なんだろう。

もう少し年齢を重ねて
ゲイだと自覚してからのバレンタインは
受け取ることがあれば複雑な気持ちになることも多くなってくる。

バレンタインを通しての
純粋な感情のやり取りが
僕は素敵だなと思うことも

うらやましいなぁ

と思うこともいまだにある。

きっといつもより
甘く感じてしまうものなのかなぁ。

#ゲイ
#GAY
#マイノリティ
#同性愛

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