新規事業開発はベンチマークをうまく使う
こんばんは!新規事業開発イノベーターのよくたろうです。
新規事業開発の検討をしているとき、今まで誰もやってない新しいことをやらないといけないと考えてらっしゃる方が意外と多いのです。
そのせいか、突飛なアイデアを出そうとして、ネットで検索してみてやっている会社を見つけたら「ああ、だめだ。すでに誰かやってる」とそれ以上アイデアを検討しないことがあります。
全く誰もやっていない新しい市場というのは、アップルのような企業が莫大な投資をしながら創造していくもので、それでもうまくいくとは限りません。
また、もしかすると、誰もやっていない新しい市場というのは、何か理由があってニーズが全くないから誰も進出していないのかもしれません。
このように、ユニコーン企業でもない限り、リソースに限りのある中小企業様にとっては、誰もやってない新しい市場というのは、宝があるかもわからない未開の地に冒険に行くのと同じくらい命取りです。
むしろ、先駆者がいることで、どういったニーズがあるのか、どのくらいのマーケットなのかを確認できるのです。
例えば、携帯扇風機
最初見た時、「うちわでいいじゃん。こんなもの誰が使うの?」と思いましたが、知り合いが使っているのを見たりして使ってみると意外と便利!となりました。
この時、最初にマーケットに投入してから、ある程度のマーケットがある、とわかった瞬間、続々といろんな製品が投入されています。
この時、先行者は当然ある程度の開発投資をしていますが、後発者はそれが不要となるため、価格的に優位に立てるので、価格を下げることで選んでもらうこともできます。
でもそれだけでは長続きしません。
そこで後発者は、先行者が満たせていないユーザのニーズを探し、それを満たす製品を開発していきます。
例えば先ほどの携帯扇風機
最初は単純に手で持つものしかありませんでしたが、
「ずっと風にあたると顔が乾燥する」→ミストがでる機能をつける
「手で持つのが大変」→首からかけられるもの
「髪が長いとファンに引っかかる」→ファンなしの扇風機
などです。
こういったニーズをニッチに切り取ることで、携帯扇風機の中でも新しい市場をつくっていけるのです。
話はすこしそれましたが、ただ自社にこもって自社の経験や知識だけで新しいものを生み出すのは相当大変ですし、すぐに閉塞感が出てきます。
そんな時こそ、うまくいっている他社の事例を探して、それをベンチマークしましょう。自社で解決したいお客様のニーズを他社はどう解決しているのか、他社が満たせていない点は何か、自社ならどうできるのか、などを調べてみると、アイデアを形にしやすいと思いますので、ぜひやってみてください
本日の20字まとめ
アイデアの具体化に悩んだら、ベンチマークからヒントを得る
自社の経験や知識だけで新しいものを生み