魂の泉の世界
これから、僕の話を読んでいる間、どうか目を閉じているつもりで、よんでください。
それでは、よろしくおねがいいたします。
これから、聞いていただくことは、僕の話です。
それは、誰にでも、共通している事なので、
目を閉じて、ご自分の事として、イメージしてみてください。
心が乱れて、自分を見失って、感情の洪水を起こしてしまう事も、人生の中では、時にはある事かと思います。
自分が信じていた相手に裏切られたと感じて、それを思い出して、自分の心が制御を失ってしまう事も、人生の中で、
一時的に、あるかもしれません。
それでも、誰の中にも、こころの中には、凄く純度の高い、
誰も汚す事のできない、
こんこんと湧き出る泉があります。
その水面は、水の流れがあるにもかかわらず、限りなく透明で、自分の姿を明確に映し出します。
自分の姿が、本当の自分が、その泉の前に立つと、自分の目に移って、飛び込んでくるのです。
泉の水をイメージしてみてください。
そこには、どんな人が映っていたでしょうか?
、、、いったい、この湧き出る泉の水は、なんなのでしょうか?
これは、あなたの感情です。
あなたの感情は、この泉の水から、湧き上がって、生まれてきます。
この泉は、魂の泉です。
自分の湧き上がる感情、
人間のエネルギーの、すべての源泉である、感情のエネルギーは、
この、魂の泉から湧き出しています。
よろこび、きぼう、あい、ゆうき、、、。
いかり、にくしみ、ふあん、なやみ、、。
純粋なエネルギーである、よろこびや、きぼう、あい、ゆうきは、
魂の泉の上流から、さらさらと流れがとどまることなく、流れ続けています。
けれども、流れが下流に流れて行けば行くほど、次第に、流れる方向にまよって、
周りに水を撥ねつけてしまったり、せき止められて、
流れが滞って、どんどん、何か淀んだものをためこんでしまうようになります。
いやなきもちや、ひとをにくむきもち、、、こころの迷いや不安は、
この下流にある、自分の感情のよどみであるのだろうとおもいます。
よどみが積み重なり続け、ながれる水が重たくなって、とうとう、
つなみのような洪水を引き起こしてしまいました。
それは、自分だけが飲み込まれてしまうだけでなく、
周りの土地も、ひとも、水浸しにしてしまっています。
最悪な出来事であると、その瞬間は思います。
けれども、その洪水が起きた後には、なんと、周りの土地に養分を与えたのか、
植物が芽吹いています。
草が姿を現し、花が咲き、木が生えて、木のみが実っています。
鳥が来て、ちゅんちゅんと鳴いています。
花の周りを、みつばちが飛んでいます。
そして、木のみを摘みに、人も現れました。
もともとは、最悪の出来事であったことが、その後に豊かな土壌を作っています。
土壌が豊かになったおかげて、穀物も育つようになりました。
洪水が起きた、その瞬間には、たくさんの人が被害にあい、悲しい思いをして、泣いている人もいました。
でも、そこに残った何かが、いろいろな生き物が暮らす事の出来る環境を、作り出したのです。
自分の心の淀んだ、暗がりの底にあったものが、豊かな世界をはぐくんでいる。
この、こころの中で生まれた闇。
その闇が引き起こした災厄も、その暗がりの底の中から、
何とも形容しがたい、ドロドロした底から、その中から、
美しいものを見つける事ができる事があるのです。
純化された自分自身を塊を見つけるために、息を止めながら、ずーっと、こころの奥底まで潜って、手で何かを掴んでくる。
そして、浮き上がって、水面から出て、ひと呼吸。
手には何かの原石が握られています。
その原石を磨き上げ見ると、
うつくしい宝石が現れました。
まばゆい光を放つものは、もともとは、暗闇の中の底にあったものなのです。
いったい、なぜなのでしょうか?
下流の水は、よどんでドロドロしてしまって、
自分を醜く映し出してしまいます。
でも、水の流れも、流れを遡上して、さかのぼって、元の流れをたどっていくと、
だんだん、純度の高い、自分自身に近づいていく。
もともと、純粋なものが、下流のよどみの中に、ぎゅっと、凝縮されていたのです。
ドロドロしているのは、表面だけです。
ひとたび、原石を磨き上げたら、
本当に美しい、自分自身そのものが、純化された宝石の力によって、より輝いて、映し出される光を放つようになるのです。
辛い出来事の渦中にあると、それは、悲劇に感じられます。
けれども、長い時間の感覚で、物事を見つめると、
けっして、それは、ただの悪い出来事ではなくなるのです。
あの出来事は、人生のスパイスだった!
豊かな実を結ぶ木々を育てるための、土壌づくりに役に立った!
そんなふうに、思う事ができるときが、きっと訪れるでしょう。
なにかがあったら、いったん、その出来事から離れてみるといいかもしれません。
しばらく、間を置いたら、長い時間の感覚で、出来事にまつわる、未来や過去に、思いをめぐらして、
純粋な自分自身に出会うための、こころの旅に出てみるのもいいかもしれません。
これから、あなたの魂に向かって、質問をします。
心の中で答えてみてください。
あなたは、どんな時に、幸せを感じますか?
あなたが、本当にしたいと思っていることは、なんですか?
あなたが、幸せを分かち合いたいと思っている人は、だれですか?
あなたは、誰ですか?
魂の泉の水は、あなたが誰か、きっと映し出してくれることでしょう。
ありがとうございました。
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