雑記 仕事人と朗読と小説と
先日書いた、こちらの記事。
フォロワーのりみっとさんに『守りたい灯り』を思い出したと言っていただきました。
そのお言葉が、とってもうれしかったです。
各仕事に従事されている方々、そして、そんな方々を家庭で支える方々。これまでがんばってこられた方々、未来を担う子どもたち。すべての人がひとりでは生きていけなくて、助け合って成り立っている。
それを改めて実感したこの日のことを綴り、ちょうどタイミングもタイミングなので、自分でも『守りたい灯り』を思い出していました。
『守りたい灯り』にりみっとさんにいただいたコメント、今でもよく覚えています。
それは本当で、「ありがとう」と言いたくなるような記事だと、記事を書いて初めて言われた作品ではないかと思っています。
そんな風に思ってもらえるなんて、本当に思いませんでした。すっごくうれしかった年末を覚えています。
これはまた別の記事でじっくり書きたいと思うのですが、先日、東京の晴海埠頭公園に行きました。
なんとか行きたいけど無理かも、と思っていたのを、親友と言える友人が叶えてくれました。彼女には感謝してもしきれません。
晴海埠頭公園から見るレインボーブリッジと東京の街並み。夕方ではなかったけど、それでもすごくよかった。人もほとんどいなくて、レインボーブリッジ、お台場、東京タワーを一望できる。友人とふたりだけの空間。東京をここで締めくくれて、本当によかったと思っています。
2つ理由があって行きたくて、そのうちの1つが、大切なドラマの大切なシーンに登場したレインボーブリッジを見たかったからです。『MIU404』第9話で、主人公の警視庁第4機動捜査隊所属 伊吹藍、志摩一未が、メロンパン号でハムちゃんこと羽野麦を乗せて走ったのが、このレインボーブリッジでした。
それを目の当たりにして、えもいわれぬ感情になり、じーんとしながら目に焼き付け、スマホのカメラにも、この景色を、ここで過ごした時間を思い出すために収めました。
そんな場所で大切な友人と過ごした後の、帰りの飛行機のあの出来事です。
友人自身もとってもがんばっているし、私ももがいている。ドラマの彼らも思い出しながら、どうしても、働く人たちに自然と目が行きます。
飛行機にまつわる、いろんなドラマや映画をこれまで見てきました。
映画『ハッピーフライト』。
フジテレビドラマ『TOKYOコントロール 東京航空交通管制部』。
フジテレビドラマ『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』。
テレビ朝日ドラマ『NICE FLIGHT!』。
ドキュメンタリーも見ました。
そして、関わるすべての方々の大変さや誇りを知りました。
87分のなかで、これはエッセイとして綴ろうと夢中でメモ帳に書き留めたものを、noteで綴りました。
この後、完全に自己満足なんですが、航空会社のお問い合わせフォームでお礼と記事リンクを送りました。
驚くことに、ご意見・ご要望デスクの方からお返事を頂戴しました。お時間割かせて申し訳ないと思いつつ、ご担当者様にお伝えくださるとわざわざお伝えいただき、ありがたかったです。
その最後の段落が、ちゃんと定型文じゃなく心を込めてお返事くださったんだなと伝わる文でうれしかったです。
このメールをいただいた日の中秋の名月、本当に美しかったなぁ。
最初、搭乗日の月を中秋の名月と勘違いしていた私ですが。その日の月も見とれる美しさでした。
私は、『守りたい灯り』を書くとき、『MIU404』のまさに第9話を思いながら書いたんです。
ハムちゃんの言う、「機捜のみんなが守ってる街」。
私のいる街や、この小説を書いたときに見た地元へ帰る途中の街も、警察のみなさんが守ってくださっている。
そして、見た夜の街は、遠くに海が広がり、手前にきらきらと街明かりが灯っていました。この灯りを絶やさずにがんばってくださっている電力会社の方々に思いを馳せ、もとの『守りたい灯り』を書きました。
そして、同じくお世話になっているタクシードライバーさんにも敬意を表し、登場してもらいました。
今週、気圧と寒暖差にやられ、1日だけ午前休みをいただきました。
今の会社では8月が有休更新月なのですが、既に体調不良で今回入れて2度もお休みをいただいてしまいました。忙しい時期なのに、本当に不甲斐ないです。
しばらくベッドから動けず、画面もつらい。薬を飲んでもしんどくて、午後出社に遅れられないと眠ることもできず。どうしようと、最初はSAKEROCKのインスト曲をしばらく聴いていました。こういうとき、本当にインスト曲はありがたいです。それから、星野源さんの昔の曲なら聴ける、と初期の頃のアルバムやシングルの曲をランダムに聴いていました。
すると、ある曲が終わった後、スマホに保存していた自分の朗読が流れ始めました。芥川龍之介『ピアノ』の朗読です。自分のしゃべり声はあまり好きではないけれど、朗読の声は最大限の配慮を払う分、まだ聴けました。そして、『守りたい灯り』も聴いたとき、また朗読がしたくなり、その日は無理だったので今日、ドライバーサイドの物語を読みました。
改めて聴き比べると、物語の語り手が違うとはいえ、声の調子が全然違って、時の流れや感情の移ろいを感じています。どちらがいい悪いとかでは、少なくとも私のなかではなく(好みは分かれるでしょうが)、ドライバーの気持ちになって読むとこうなった、という感じです。会社員の彼サイドだと、今でももう少し声の高さが上がるとは思います(今回の朗読であまり使い分けられてはいませんが…)。
いろいろ思うところあり、ずっと暗中模索な日々で、試行錯誤し、失敗や後悔が今週もあり、大変。
でも、朗読をすることで自分のセラピーにもなり、聴いていただきご感想をいただけることで、幸せをいただきました。
私のいろんな記事のなかでも、朗読って見られる、スキされる機会は圧倒的に少ないんですよ。実力不足だと思う。他に朗読でたくさんご活躍のnoterさんたちを私は知っているから。
でも、聴いてくださる方の思いが濃い?というか、スキが多い作品よりご感想をいただけることもあります。ありがたいです。
隙間時間に読むのと違い、わざわざイヤホンをしたり、人気のないところで聞かないといけない分、ご負担が大きいんですよね。それでもわざわざ聞いてくださる方に感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵な朗読に励まされることもしばしば。
ピリカさん
※ピリカさんにも、もう配信はされていないけれど、ピリカ文庫に寄せた拙作を情感豊かに朗読していただきました。
いぬいゆうたさん
卯月紫乃さん
虹倉きりさん
※後編が出次第、まとめて感想記事を執筆させていただきます。とっても素敵に朗読してくださり感謝。
自分の作品を朗読していただくことで広がる作品世界を目の当たりにして感動するとともに、他のクリエイターさんの作品を読むことの難しさもこの3年で少しだけ学ばせていただきました。
りみっとさんが思い出してくださった『守りたい灯り』は、私が初めてピリカグランプリ(冬ピリカ)に応募した作品です。
現在、3回目の応募に向け、作品を鋭意執筆中です。迷って3作目に突入するも、字数が全然収まらず、いったん朗読に逃げました(笑)
創作においても揺らがない私のなかの1つの軸が、冒頭で綴ったことだと思っています。そこだけはぶらさずに、要項と向き合って、真摯に書き進めて(削って)いきたいと思います。
ピリカグランプリを通じてたくさんの出会いがあり、ピリカグランプリがなければ書けなかった2作品があります(ピリカ文庫も入れると3作品)。
ぜひ今回も、書き手として、読み手として楽しみたいです。
サポートしてくださる方、ありがとうございます! いただいたサポートは大切に使わせていただき、私の糧といたします。