師走の俳句
師走(しわす) 陰暦十二月の異名
「年満月」「年積月」って素敵な異名ですね。
師走は私にとって特別な月なのですが、その月がこんな風な異名を持っていることに、個人的にグッときてしまいました。
春を待つだけでなく、師走そのものを味わおうという思いが感じられる、大切な異名だと感じます。
さて、「しわす」で遊びます。
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出張帰り車窓の冬夕焼
季語 冬夕焼
仕事を無事終え、助手席から見る夕焼けの美しかったこと。運転してくださる同僚に感謝しながら、仕事のこともそれ以外ことも語り合い、心のなかで夕焼けにしみじみと感じ入った十一月末の昨日。
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忘れずに今年もともに年惜しむ
季語 年惜しむ
忙殺される日々のなかで、必ず帰省する年末年始。お盆やゴールデンウィークに帰れなくても、年末年始だけは帰って、いつものように家族と過ごす。毎年少しずつ形を変えながら、変わらないこともある。忘れゆくこともある。でも、語り合うことで忘れずに思い出すことができる。今年も語らいながらこの一年を思い、過ごしてきた年月を振り返り、無事年を越して、新年をともに迎えたい。
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ストーブを切る会場の熱気かな
季語 ストーブ
仕事で使った会場でストーブを焚いていただいた。寒い早朝、ストーブの火の暖かさとゆらめく炎の赤さに身も心も温められていく。しかし、それから二時間も経たないうちに集まった人の多さとその熱気がすごくて、朝はあれほど寒かったのに暑くなった。ストーブを切っても、会場の熱は冷めない。自分たちの火照りも冷めなかった。
(余談)
全然関係ないが、星野源さんの『ストーブ』という歌が好きだ。んー、好きというのとはまた違うかもしれない。なんだろうな。大切な歌の一つだ。母方の祖父の葬儀で私は悲しい思いをして、うまく悼むことができなかった。それがずっと心残りだった。それから二年後くらいにこの歌に出会ったとき、救われる思いだった。ただこれを言いたかった。
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▼霜月の俳句
師走の詩歌
▼師走の短歌
後日更新できたらいいな。
▼師走の川柳
後日更新できたらいいな。
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