名曲から三句
捨てられぬハンカチに桜一片
すてられぬはんかちにさくらひとひら
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
大好きで十八番だと言うと、年齢を疑われますが、大好きなんです、この世代の曲。
八神純子「みずいろの雨」や、石川ひとみ「まちぶせ」、ペドロ&カプリシャス「ジョニーへの伝言」、久保田早紀「異邦人」などなど。
中でも、「木綿のハンカチーフ」のストーリーはもう本当に鮮やかというか、すれ違う切なさと彼女のいじらしさ、彼の台詞が悲しい形で回収される。見事なまでに叙情的な、歌詞だけで素晴らしく、曲の感じも合っていて、太田裕美さんの声がまたこの「君」にぴったりで。
人生で初めてのライブは太田裕美さん、イルカさん、尾崎亜美さん、南こうせつさん、伊勢正三さん、杉田二郎さんの大阪城ホールでのライブでした。ちょうど懐メロ好きの友人と。年を重ねられてもお声も見目も麗しいなぁと聞き入っていたのを今でもよく覚えています。
旅立つ彼と離れて一年後の彼女を想像しました。
春の海モノクロの君はなやいで
はるのうみものくろのきみはなやいで
大瀧詠一「君は天然色」
こちらも作詞松本隆。秘話(でもない?)も含めて味わうと、よりぐっときます。
「美しのColor Girl」。作詞の松本さんが書けるまで大瀧さんが待ってくれて、書いてくれたからこの名曲が世に出たと思うと、作品って本当に奇跡だなぁと思うのです。これは他の作品もそう。
夏を想起させるような歌ですが、春に発売された歌。モノクロームの想い出にもう一度色を点けてほしい、想い出のAメロと振り返るBメロ。対照的な静かに悲痛なサビ。穏やかな春の海が、この悲しみの波を包み込んでくれたらとの願いを込めました。
黄昏にまたたく二人春の星
たそがれにまたたくふたりはるのほし
荒井由実「中央フリーウェイ」
松任谷正隆さんのコラムを読むと面白くて、それをふまえて、やっぱりこの歌詞を書き、あの曲を作るユーミン天才って思います。
季節ははっきりとはわからないけれど、窓からの風を受けているということは、春の可能性も?と思いながら、ロマンチックさを残しました。町の灯を横目に、二人だけの空間、二人きりの世界。空と地の境界が曖昧な黄昏に、流星のように二人はきらめく青春を駆け抜ける。ん、流星のイメージがあるということは、秋かも…?まあ、よいのです…
今の曲ももちろん好きですが、幼い頃カーステレオから流れてくるこの年代の曲で育った私は、この年代の曲で形成されているのです。
どの歌もそうですが、一単語も妥協していない。この表現しかない。それが伝わる歌詞が素晴らしいと思います。もちろん曲も素晴らしいんですが、曲に関しては専門的なことがよくわからないもので、ただただいい!好き!と思っております(語彙力)。
いよいよ来週に迫った「ライラック杯」。
早くもプレ企画で盛り上がっておりますね✨
初めてプレ企画に参加し楽しませていただいております。その話もいずれ。
開幕とっても楽しみにしております♪
つまりは引っ越しも来週に迫っているのですが、控えめに言って、まずいです。前日徹夜かな…ここは現実逃避のオアシスなのです。なるようになると信じて明日は黙々と進める所存です。