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あなごもり

ひーんとしたへやできょうもめをさます
ほんわりとしたふとんからでるのはなごりおしい
うしろがみをひかれながら
うごくことをけついする
あったかなへやでむかえられ
じんわりとしたごはんをたべる
きょうもなにもしない
ただぼんやりとむのじかんをすごす
あったかなおふろにはいる
そしてふとんにかえってゆく

すこしずつむくむくときもちがわきあがる
きょうはこれをしよう
しんぱいときづかいにかんしゃして
ひとつまたひとつやってみる
できないときもある
そんなときはやっぱりぼんやりとむでいる
ちょうしがいいとちいさなもくひょうをたててみる
またちょうしがいいともくひょうにむけていっぽあゆみだす
どこへむかうのだろう
もどるのだろうか
もどれるのだろうか
それはどこ
それともいつのわたし

あったかなへやをでて
あらたなあったかなへやへはいる
なにもしないといのちがあやうい
つなぐためにうごきだす
いのちをみらいへ
なんのために
だれのために
かんがえない
ただむしんにうごきだす
わすれていたことあたらしいことにふれる
しろくろのせかいがいろをとりもどしてゆく
できることがすこしずつふえてゆく
できるときがすこしずつながくなる
それでもさきはまだみえない
どうなるのだろう
どうするのだろう
それはわたししだい
みらいのわたしのために
いまをただせいいっぱい

いっしんいったい
いっきいちゆう
あったかなところにつつまれて
あったかなひとにあまえて
わたしはわたしをとりもどす
わたしはわたしをうけいれる
ひとよりよわい
ようりょうわるい
そんなわたしをみとめよう
そんなわたしはどうなれる
どうなりたい
もがいてまよってどこへゆく
なやみながらひびをいきる
いちにちいちにちをたいせつに
ゆっくりあせらずひびをいきる

おだやかなはるがすぎ
もうしょのなつがすぎ
ゆたかなあきがすぎ
しずかなふゆがきた
ながいながいときをへて
けつだんをしよう
まえへすすむのはこわい
ひととかかわるのはふあん
ふつうでいられるの
わたしはあのわたしをとりもどせるの
きょうふがこころをすくう
ぬくもりがこころをすくう
だいじょうぶ
みかたがいる
いつかぬけださなきゃ
いまけつだんしよう

あったかなへやをでて
あらたなところへふみだした
せかいはおもったよりさむくない
せかいはきびしいだけじゃない
いろんなことがあるけれど
いろんなところがあるけれど
いろんなひとがいるけれど
わたしがえらんでいいんだ
むかしのわたしがたすけてくれる
いまのわたしががんばってくれる
わたしはわたしをしんじよう
わたしはわたしをたいせつにしよう
みかたをとってもたいせつにしよう
きょうをいきている
あしたもいきてみよう

🕳️

数ヶ月後、数年後に読んだとき、よくわからないかもしれない。
読みづらいし、これはいったいなんなんだろう。
生々しい記録をするのは、今のわたしも昔のわたしも望んでいない気がする。
でも、大切な時間を残しておきたいとも思う。
闇に巣食われたけど、あったかなものに救われた記憶。
詩でも日記でも備忘録でもない記録。
何も考えず整えず、でてきた言葉を連ねたもの。
詩を詠むのは苦手だけど、文章より詩のような何かのほうが今回は向いているのではないかと書いてみた。

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