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大学で学ぶ意味を考えてみる

大学での教育に何を求めるか?

大学で学んだことを生かして仕事してる人ってどれくらいいるんだろう?

自分の将来まで見据えた上で大学進学と言う選択肢を選んでいる人ってどれくらいいるんだろう?

大学院まで進学している自分にとっては今更of今更なのだが、自分の日々の行動の目的をはっきりさせる上で改めて考えてみたいと思う。

色々な人と会って最近感じること

「大企業でさえ不安定な時代なのに近頃の大学生は安定や名誉を求めて大企業に行っている」といった批判を結構前からよく耳にする。

自分は現在東大の大学院にいるのだが、自分の周りの人を見ているとこれらの批判とは違い、非常に優秀な人が徐々にスタートアップに入ったり、起業したりする流れが加速していると感じる。

今までの自分は、そういった人が大学を休学したり退学したりするのを見て、「せっかく東大に入ったのに勿体無い」「卒業だけでもしてからやればいいのに」といった感想を抱いていた。

改めて考えると、これらの人達は無謀なのでも行動力があるのでも勇気があるのでもなく、大学で学ぶべきものがなくなった状態にあるのだと思う。

大学で学ぶべき2つのこと

色々な人と会う中で自分が大学で学ぶべきことだと思うのは、

1. 自分の将来の時間をかけてやりたいことを見つける

2. 自ら学習する力をつける

の2つに集約されると思う。

自分の将来の時間をかけてやりたいことを見つける

これは多くの大学・大学生ができていないことなのかなと個人的に感じている。

正直働いてもないのに自分のやりたいことを見つけろなんて無理があると思っている。

座学形式の授業では実際に働くのはどんな感じか想像できないし、高3の時に選んだ〇〇学部の授業だけを受けていたのでは、高校の時から様々な経験をし、よく考えて進学先を選んだ人以外は自分の可能性を狭めてしまう結果になっていると思う。

この部分は実際に働けるインターンや、選択形式の授業を積極的受けて興味を広げることで実践している人が多いと思う。

自ら学習する力をつける

冒頭の質問でもあったように、大学で勉強したことを仕事にできている人はほんの一握りだと思う。比較的多いであろう東大でさえ10~20%程度だと感じている。

では何のために大学に行ったり研究したりしているのか?

それらは将来のためになっていないのか?

これらのプロセスで身につけるべきなのはその分野の知識や常識などではなく、自分で調べ、考え、理論を構築し、人に伝える力だと思う。

いわゆる自ら学習する力、である。

これに関しては特に大学院で自らが主導的に研究をしている人などはかなり実践できているのではないかと思う。

これら2つを身につけた後は?

自分のやりたいことを自ら学習してアウトプットできるようになったら、社会で活躍するための準備は万端だと思う。

研究の道で生きるつもりがないのなら、学校を休学・退学して働き始めるのが早く成功するための近道なのではないか。

冒頭の彼らの行動は実は考え尽くされた合理的な行動だったのである。

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