『コウノトリ大作戦!』不安の奥にある幸せ
色々映画を観ていて、レビューを書きたいと思いつつ筆が進まない(筆なんかない)。でも週末にこの映画を観たら自分の奥底にあった感情が溢れてしまい、書きたいと思った。
『コウノトリ大作戦!』
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという寓話をベースに、コウノトリの宅配便会社の騒動を描いた冒険アニメーション。ひとりっ子で、まだ見ぬ弟と忍者遊びをすることを夢見るネイトは、物置で古びた「赤ちゃん申込書」を見つける。ネイトが大喜びで書いた申込書の到着先はコウノトリ宅配便社だった。コウノトリ宅配便社では、かつて起こったある事件をきっかけに、赤ちゃんのお届けを禁止していたが、手違いにより赤ちゃんが誕生。その人間の赤ちゃんにメロメロになったコウノトリのジュニアは、会社に内緒で赤ちゃんを人間界に届けることを決心する。
引用:eiga.com
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるなんて、おとぎ話だし、評判がよいけど、まあアニメだし、なんてことないだろう…と思っていた私がバカだった。
こんなにいい映画ない!全員みろレベル!
アニメ独特のデフォルメされたキャラクターデザインや、コミカルな動きで終始笑わせてくれるだけでなく、赤ちゃんが生まれるという神秘、親と子の関わり方、夫婦のあり方、子供を育てる不安感、さらには働くということまで、様々な角度から作品を観ることができる。
さらにコウノトリが赤ちゃんを運んでくれるのだから、そこには平等性があり、性別、人種、同性のカップルでも、シングルでも、赤ちゃんを育てない人に赤ちゃんが届けられる演出がされていた。
完全に個人的なことだが、私は結婚していないし、年齢的にも若くない。収入も多い訳ではないし、自分で勝手に子供は持たないと決めていた。シングルの人に赤ちゃんが運ばれてきたときに、なんとも言えない気持ちになった。たぶん嬉かったんだと思う。シングルで子供を持つなんて、なかなか大変なことだ。欲しくてもパートナーが居なければまず授からない訳だし、そこから先にも色んな困難がある。そんな人にもコウノトリが赤ちゃんを運んできてくれた。自分の気持ちに変化があったわけではないが、赤ちゃんがやってきてくれた喜びを味わう事ができたように思えた。
なんかしんみりしてしまったし、色々言いたいことはあるが。
組体操を観に行くだけでも絶対価値がある!
もうあまり上映してなさそうなんで、早めに観ていただきたい。吹き替えのアンジャッシュもすごくウマイし、最高な作品!本当に本当に全員みろ!
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