メキシコの治安は悪すぎる?危険エリアと旅の注意点まとめ
Hola! メキシコ大好きヨコヤムヤムです。
日本人にとってメキシコは「治安が悪い国」「怖い」とイメージする国の一つかもしれません。そこでこの記事では、メキシコの治安情報をはじめ、首都メキシコシティの危険エリアと旅行時の注意点をご紹介します。
2022年、そして2023年にメキシコへ行ったわたしの体験談もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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メキシコの治安は「良い」とはいえない
結論からお伝えすると、メキシコの治安は決して良いとはいえません。しかしながら、治安はそもそも経済事情や国際情勢などによって常に変化していますよね?
そのため「治安は厳密に数値化できるものではない」ということを念頭に置いたうえで、外務省や大使館などの情報を調べてから渡航することをおすすめします。
メキシコの基礎データ
人口:約1億2,601万人
面積:196万平方キロメートル(日本の約5倍)
言語:スペイン語
気候 :北部や中央高原部(メキシコシティを含む)は乾燥地帯 。メキシコ湾沿いや太平洋側は温帯。ユカタン半島を含む南部は熱帯
時差:15時間(日本のほうが15時間進んでいる)
通貨:ペソ
宗教:カトリック(国民の約7割)
参考:外務省「メキシコ基礎データ」、厚生労働省検疫所FORTH「メキシコ」
外務省や大使館などの情報を必ずチェック
外務省「海外安全ホームページ」
経済平和研究所「世界平和度指数」
こちらのサイトを参考に、治安や犯罪被害に関する情報をチェックしてみてください!
外務省によるメキシコの危険情報
外務省による危険レベル
レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航は止めてください
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください(退避勧告)
現地の治安が悪いかどうかは、外務省の「海外安全ホームページ」で確認できます。外務省では、各国の状況を4段階で判定しており、国際情勢にあわせて適宜更新しています。治安が悪い国はレベル3~レベル4の判定を受けているので、渡航前に危険度合いを確認しておきましょう。
首都メキシコシティの危険レベルは「1」
外務省の「海外安全ホームページ」によると、メキシコシティの危険レベルは「1(十分注意してください)」となっています。前述のとおり、治安が悪い国はレベル3~レベル4の判定を受けるので、1であれば「渡航NG」ではありません。
メキシコ全域の危険エリア
まずは、メキシコ全域における危険エリアを見てみましょう!メキシコの地理が分からない方には、ピンとこないかもしれませんが「チルパンシンゴとアメリカとの国境付近は危ない」と覚えておいてください。
【危険レベル3】ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
ゲレロ州チルパンシンゴは、メキシコで唯一「危険レベル3:渡航は止めてください」の渡航中止勧告が出されている都市です。犯罪組織の抗争や警察組織との衝突が発生しており、殺人や誘拐が横行しています。
また、チルパンシンゴ周辺の地域も「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください」に指定されています。ゲレロ州には不用意に近づかないようにしましょう。
【危険レベル2】バハカリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、コリマ州、ゲレロ州、タマウリパス州米国境の一部、ミチョアカン州(一部地域を除く)
アメリカとの国境地帯には、危険なエリアが複数存在します。特に、バハカリフォルニア州ティファナや、チワワ州シウダー・フアレスは要注意です。麻薬組織が活動しているほか、犯罪を犯してメキシコに逃げてきた人やアメリカを目指してやってきた人々が集まっていて、犯罪行為が多発しています。
また、組織間の抗争や警察組織との衝突から、殺人事件や銃撃戦が頻発しているため、国境付近の危険地帯には近づかないようにしましょう。
メキシコシティの危険エリア
続いて、首都「メキシコシティ」の危険エリアをご紹介します。
1. テピート(テピト)
テピートは、街の中心部(歴史地区=ソカロと呼ばれる中心広場周辺)から歩いて行ける距離にあり、一見するとにぎやかな雰囲気です。それゆえに「気がついたらテピート地区に入っていた」なんてことが起こり得ます。そのため、中心部の北側へ行く際は十分に注意してください。テピートは、強盗・スリ・誘拐のリスクが高いといわれていて、地元民もほとんど近づきません。
2. イスタパラパ
イスタパラパは、メキシコシティ国際空港の南に位置する地域です。麻薬・誘拐・殺人・強盗など犯罪率がとても高く、世界で最も危険な地域に入る場所といわれています。地下鉄が走っているので、イスタパラパの付近で停車する駅を利用する際は注意が必要です。
3. タクバヤ、オセアニア
タクバヤは、地下鉄の大きな乗り換え駅となるエリアです。駅の構内を除いて、外には出ないほうがいいといわれています。また、オセアニアはメキシコシティ空港のすぐそばにある危険エリアです。うろうろと歩いたりはせず、Uberなどを使って移動するようにしてください。
メキシコ旅行で注意すること
ここからは、メキシコ旅行で注意したいことについてご紹介します。
1. 持ち物に気をつける
旅行中は荷物を最小限にし、盗られたら困るものはなるべく、肌身離さず身につけることをおすすめします。
例えば、大量の現金やパスポート、クレジットカードです。手に持つカバンには「最悪、盗られてもいいもの」だけを入れておきましょう。万が一に備え、ダミーの財布を入れておくのもおすすめです。
ちなみにわたしは服の中に隠せる薄型の防犯ポーチを使っています。
2. カジュアルな服装で過ごす
カンクンなどのリゾート地を除き、メキシコシティや郊外では現地になじむ服装がベストです。地元民の多くは「Tシャツ+デニム」「長袖のシャツ+デニム」といったカジュアルな服装で過ごしています。女性もパンツスタイルが基本で、スカートを穿く方はまず居ません。
3. スマホを見ながら歩かない
旅行中は、地図を見たり調べものをするなど、スマホを見る頻度が高くなりますが「歩きスマホ」はおすすめしません。特に、iPhoneをお使いの方は注意が必要です。
メキシコではアップル製品が高いので、iPhoneだと盗られるリスクが高まってしまいます。歩いているときにスマホを見たいときは、一度立ち止まり、壁を背にするようにしてください。
4. 男性も女性も夜はなるべく出歩かない
夜であっても、大きな通りや明るいエリアはそれほど心配ないものの、人気のない道や暗いところは避けましょう。現地に詳しい方が一緒であれば安心ですが、初めてメキシコに行く方や、一人で行動する方は「22時以降は外に出ない」と決めておくほうが良いかもしれません。
徒歩で行ける場所であっても、わずか数分の間に犯罪に巻き込まれることもあるため、慎重に行動する必要があります。
5. 流しのタクシーは使わない
メキシコでは「Uber」などの配車アプリサービスが比較的安全です。わたしも初めてメキシコに行った際、Uberを何度も使いましたが、トラブルは一度もありませんでした。土地勘がない外国人はタクシーでの詐欺や強盗のターゲットになりやすいので、流しのタクシーは使わないのが一番です。
実際にメキシコへ行って感じた治安のこと
ここでは、わたしが実際にメキシコへ行って感じた治安についてお伝えします。
1. 気をつけていれば怖い目にあう可能性は低いと感じた
メキシコへ行く前、周囲の友人・知人からは「怖くないの?」「本当に大丈夫?」と何度も聞かれました。 わたしも正直、怖さはありましたが、実際に行ってみると「そうでもない」と感じたのを覚えています。
アメリカやヨーロッパであっても、スリや強盗のリスクはあるので、その点においてはどこの国も同じです。むしろ、メキシコはアジアン・ヘイトが少なく、日本人に対して友好的だと感じます。
目があえばニッコリと笑ってくれますし「日本から来た」と話すと「遠い国からありがとう!」と喜ばれることもありました。
※あくまで個人の感想です
2. ただし、メキシコシティは一定の緊張感が必要だと実感
わたしは何事もなく無事に日本へ帰国できましたが、それでも一定の緊張感は必要だと感じます。「たまたま何もなかっただけ」かもしれませんし、油断は禁物です。
今後もメキシコに行く予定ですが「危険エリアには近づかない」「貴重品はお腹に隠す」「夜は一人で出歩かない」を徹底しようと思っています。
メキシコの治安は悪すぎる?まとめ
日本人が、メキシコに対して「怖い」というイメージを抱いてしまうのは、自然なことかもしれません。 しかし、だからといって「メキシコには行かない」と決めてしまうのは、非常にもったいないです!
メキシコには「怖い」以上の魅力があり、行くと元気をもらえる国だとわたしは感じています。日本に比べると治安面では心配なものの、前述のとおり渡航禁止の国ではありません(一部の地域を除く)
メキシコに興味のある方は、ぜひ前向きに旅行を検討していただきたいです。
Buen viaje!