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落ち葉の絵本

絵本の読み聞かせを始めて20年近くなり、すっかり生活の一部になっています
主役の物語の絵本を決めたらサブに季節の本を読むようにしています。晩秋の今の時期に活躍するのが「もりのてぶくろ」という絵本。黄色い落ち葉をネズミやキツネが手を当てて自分の手より大きいなというシンプルなお話しですが、保育園から中学生まで使えます。
そしてこの本を読む時に必ず用意するのが本物の落ち葉です。絵本に出てくる物と同じ葉っぱが用意できればいいですが、無くてもとにかく落ち葉を拾って持って行きます。そして絵本を読んだ後に自分の手を当ててみてと体験してもらいます。
地元の小さな植物園で読み聞かせをした時は小さな葉っぱだったので保護者さんの抱っこしていた赤ちゃんにぴったりでみんなが笑顔になりました。
私が子どもの頃は空き地や原っぱがあちこちに有り、子ども達は自由に外遊びをして自然と触れ合う事ができました。でも今は意識して出かけないとそれはできません。
少し前の世代は外で体験した事を絵本で確認していたのに今の世代は絵本で知ってから体験するようになっています。
私は自分が好きなので科学絵本を頻繁に使います。落ち葉やどんぐりとか身近な物なら持って行きますし、観察会の時に絵本を読んだりします。
本と現実がつながった時の喜びや楽しさを体験して欲しいからです。
学校図書館の司書の方とお話しした時も科学絵本を読み聞かせに使う発想が無かったと言われました。物語だけが絵本じゃないし、物語絵本も科学に使えます。
もうすぐ12月なので落ち葉の絵本の出番は終わりです。また来年の秋も活躍してくれるでしょう。

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