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採用リファレンスチェックをあえてしない理由

ナレッジラボ人事責任者をしております横山です。当社「株式会社ナレッジラボ」ではあえて採用選考において「リファレンスチェック」を導入しておりません。費用をかけないためとか、採用選考における見極め力への驕りではなく、私の考えがあります。その考えをこのnoteではお伝えさせていただければと思います。


A: ほんまに凄い人は凄さが滲み出ている

 見極めが必要なケースはどんな時でしょうか。面談や面接を通じてその方が当社で本当に活躍できるかどうか確証が得られない時ではないでしょうか。本当に凄い人は会話をしていたら圧倒的な「しごでき」の空気感が滲み出てくるものだと思います。この人すごいわ!当社にジョインしてくれたら絶対活躍していただけるわ、といった感じです。

 そんな時に「見極め」のためのリファレンスチェックが必要でしょうか。リファレンスチェックが必要になるのは少しでも自身の判断に不安感があり客観的な安心感を得たいためだと思います。採用の究極は、採用すべきか迷う方のギリギリゾーンの方を採用するのではなく、誰もが認める凄い人を口説くことだと思っています。よって、そんな凄い方を口説いているのにリファレンスチェックなんてやっている場合ではなくアトラクトに全力集中したいというのが私の考えです。

B: 活躍するかどうかは「人間関係次第」

 リファレンスチェックをしない大きな理由の2つ目は、その人が活躍するかどうかは「人間関係次第」と考えているからです。

 候補者の方がもし前職で上司や同僚の方とうまくいかずに成果が出せていなかったとします。果たしてそれは候補者さんが当社で活躍できない理由となるでしょうか。人間は常に関係性の中にいます。相性が悪い人と一緒に仕事をした場合、どんなに優秀な人でも活躍できないことがあります。もしそんな状況だったときに、候補者の上司や同僚の方にリファレンスチェックをしたとしたら「候補者さんにとっては良くない情報」ばかりが収集できることでしょう。果たしてそれで本当にいいのでしょうか。前職の環境と私たちの環境は必ずしも同じではないです。さらに入社していただいたあと、しっかりと活躍していただくため人間関係構築を念頭においた丁寧なオンボーディングを当社では用意しています。

 この考えの根底にあるのは、とある会社で活躍していたのに、とある会社では全然活躍できていない方がたくさんいることです。私もナレッジラボでは自画自賛ですが一定活躍できているつもりですが、以前の職場で上司と全く相性があわずに活躍できなかったことがありました。人間は一人では何もできません。一緒に働く人(上司や同僚やメンバー)との関係性で活躍できるかどうかは決まります。もちろんハイクラスの方は、その関係性を自ら構築していくスキルを求めたいのも分かりますが、お手並み拝見といったスタンスは意味をなしません。採用したからには活躍してもらうことが最優先で、活躍できる環境を作ることに意味があり、活躍しなかったら候補者さんが悪いのではなくその環境を作れなかった採用側の問題と捉えないと一向に採用成功は実現しないということを経営が認識することが大切です。

C: キャリパープロファイルという解決策

 上記ABを述べてきましたが、とはいえ、当社や経営メンバーや上司との関係性としてうまくマッチするかどうか、当社で担当いただく仕事内容で本当に活躍していただけるかどうかをどのように見極めるのかは難しいことだと思います。

 そこで当社が採用しているのが「キャリパープロファイル」という適性検査です。面接プロセスに組み込んでいます。キャリパープロファイルとは、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社が提供している『人が持つ「コンピテンシー(内的動機)」に着目し、「自然に出てしまう行動の源」を明らかにする』適性検査となります。
 内的動機と仕事で求められる成果行動(コンピテンシー)がマッチングすると、モチベーションが自然と維持され、高い成果を生むことがわかっているのです。
 当社従業員全員のプロファイルデータがあり、候補者さんが当社の組織とマッチするかどうか、上司との関係性がどうなるか、入社後も適性検査の結果に基づきコミュニケーションをとらせていただきますので活躍しやすい環境が用意できています。

まとめ

 当社がリファレンスチェックをあえてしない理由を述べてきましたが、もちろんリファレンスチェックには「ミスマッチ採用阻止」や「履歴詐称のコンプラインスチェック機能」や「入社後の早期活躍のための事前情報入手」といった様々なメリットや狙いもあると思いますので目的次第とはなると思います。
 人事のみなさんは候補者体験(CX)を最良にしつつも、「誰をバスに乗せるのか」を徹底的に考え抜いて実現していく必要があると思います。このnoteがその一助になれば幸いです。

 候補者さんの無限の可能性に挑み続ける当社ナレッジラボは顕在化しているポジションもあれば、まだまだ検討中でジョブディスクリプション化できていないポジションもたくさんございます! 少しでもご興味もってくださいましたら横山まで是非是非ご連絡くださいませ。

 顕在化しているポジションは下記。






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