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2025セリーグ編成観測

皆さんこんにちは、もりほです。
いよいよ2024年も年の瀬ですね。本当なら巨人や阪神といった他球団の個別の2024総括記事やFA制度やポスティング問題に対する所見も執筆していたのですがいつのまにかお蔵入りしていました。
今回は2025年の各球団編成分析についてです。
贔屓球団ということもあり、横浜の内容が圧倒的に多くなっていますが、よろしければ最後までお付き合いいただければ幸いです。
なお各所のデータ等も参考にしながら執筆していますが、当記事は全てがデータによる裏打ち等を受けた物ではない事は予めご遠慮ください。


読売ジャイアンツ

2024年セリーグ覇者となったジャイアンツですが、正直な所バランスが良くやることをしっかりやっていたチームという印象で、24年のホークスや23年の阪神のような圧倒感はなかったように感じています。
オフには甲斐、ライデル、田中将大といったビッグネームを補強しここ数年の育成重視から古き良き巨人の補強スタイルへ回帰したような印象を受けますが、正直な所全て今年の弱みにピンズドかと言われるとクエスチョンが浮かびます。
岡本のメジャー行きが濃厚とされ、菅野のメジャー行きに伴う高品質な156イニングをどう穴埋めするかが何よりの課題であり大城選手を残留させ、岸田選手や山瀬選手が控えている捕手や、後ろの補強は層を厚くするという意味では悪くないものの、真の弱みになりそうな先発と5番打者を補強できなかったという意味では上記の3選手が獲れなかった代わりに大山石川が来ていたほうが嫌だったかなと。

しかし投手は今季後半苦しんだ山崎伊織井上温大のさらなる躍進、阿部監督が期待している田中千晴堀田又木平内の先発補強などちゃんと矢は用意しているのは流石な印象。ドラフトでは二遊間を重視した辺り総合力では少し劣る門脇に満足していない様子もうかがえますし、ドラ1の石塚は大成すれば打では中軸クラスかつ遊撃ができる守備のポテンシャルは坂本勇人の穴にピッタリの会心のドラフトだと感じています。

一方5番打者(岡本の去就によっては4番打者)問題は簡単には解決してくれなそう。球団の思惑としては秋広が大成する事なのでしょうが、一筋縄ではいかないと思います。今期2軍で飛躍したティマも楽しみな素材ではありますが、じゃああと少しで一軍戦力化できるかと言われれば難しい所。
これまでならFAや外国人補強などで埋めてきたのが巨人でしたが、時代の波と共にその様な動きも一筋縄ではいかなくなっていく現状ここをどうしていくかが巨人の課題点だといえそうです。
の高齢化なんかもあるし(外野に関しては浅野萩尾が控えている上にエリーが若いことも考えればまだ何とかなると思ってる)しくじったら結構面倒くさいことになりそう。
とにもかくにも読売グループの制服組やOBは日本一に飢えてるでしょうし、連覇日本一のみが狙いになる来季阿部采配に注目ですね

阪神タイガース

アレンパはならず悔しい一年となったタイガース、内部事情や中継ぎ投手の酷使など?な所もあれば中軸全員二軍行きで一時期はBクラス転落からチームを連破手前までもっていった岡田監督はなんだかんだすごいかもなぁとも考えながら虎のバトンは藤川新監督へ引き継がれていきました。

金本と矢野の始めた編成改革により始まった黄金時代にとって節目とされていた今年のFA戦線も全員残留させ来季FAの青柳は激渋ポスティングによりなんとか国内流出を阻止し、中軸三人組や中野など今季明らかにしたぶれていたと思われる選手も多い以上来年は現状の極端な投高を加味しても今年以上の成績は残せると考えています。
阪神の課題は遊撃手、捕手だと考えていて特に捕手は栄枝中川など面白い素材がいるにもかかわらず梅野坂本に固執したのはリード等を加味しても大きな愚策だったと考えています。遊撃手はもちろん小幡がいますが木浪に関しては昨年度が上振れだと考えられ、それこそ今年のドラフトでも金丸より宗山の方が良かったのでは?とも(先発左腕も穴ではあるけど伊藤と回復傾向の高橋遥人がいるし)

一方今年飛躍が期待された門別が伸び悩んだり、西純矢森木が苦しんでいる中将来的な穴になる可能性のある先発投手で今朝丸を獲れたのは大きなプラスになったかなと、普通に外れ1位級を2位で獲れたという意味でもプラスだし。外野に関しても森下近本は当然ながら去年はノイジーでお茶を濁した外野でしっかりと前川が固定されたのは大きなプラスかなと、井上野口であったり、他にも豊田楠本、新外国人ラモンに今季守備でプラスを作っていた島田が健在であることを証明できた事など両翼は十分だと考えられます。
就任一年目難しさもある中でしょうが藤川体制1年目から栄冠を掴む事は現実的だし、純粋な総合力で見れば横浜や広島だけでなく巨人より上だとも考えられます。
唯一の心配は登板数の嵩んだ桐敷、石井、岩崎が来年も動けるかという所。加治屋は放出され、岩貞は衰えが顕著、浜地岩田を横浜へ送るなど上記三名にゲラを加えた勝利の方程式に綻びが生じた場合どうするかと言ったところが難しさになりそう。

横浜DeNAベイスターズ

昨季は史上二度目の三位からの日本一を達成させたベイスターズ、その実情はリーグを含めた連覇もあればドベもあり得るという実に横浜らしい博打性を秘めた内情が隠されています。

オフには今季輝きを見せた外国人3人組や佐野京田といった流出因子をしっかり残留させた他、上茶谷濱口というドラ1先発コンビの放出などで界隈を騒がせました。
両名の放出に関しては上茶谷は今年のスタッツ悪化や先発登板を希望する本人と23年のようなロングリリーフで活躍してほしい球団の行き違いからの、
それなら実績のあるリリーフ(浜地)に交換して現ドラでよそで活躍してもらおうという現ドラの意義に合致した良い放出だと考えられます。
今季も渡辺石川達也の退団により、来期も不足することが見込まれていた中、中継ぎ調整をしていた濱口の放出もビックリでしたが、三森を獲得できたのは本当に大きい
森原京田千隼そして三森(上手くはいかなかったけど西浦)等トレードを通して積極的に外部から中堅選手を補強する事でベイスターズの課題とされている主力とそれ以外の実力の開きを少しでも埋めようとするフロントの動きはかなり評価できます。

さてベイスターズの近年の課題は先発、抑え、遊撃手とされてきました。
数年前まで穴とされていた捕手に関しては、山本祐大の覚醒だけでなく球界一のプロスぺクト松尾汐恩が控え他にもファームで一定の打撃成績を残した九鬼や二軍レベルでは十分な益子、そしてベテランではポストシーズンで獅子奮迅の活躍を見せた戸柱伊藤が控え捕手の層では12球団トップだと考えています。

先発に関してはスタッツこそ落としたもののQSという先発に要求される最大の、戦果で驚異的な結果を残したがまず一番手でしょうがそれ以外の日本人先発は少し不安なのが正直な感想。今季覚醒が期待された平良は今年もすぺってた挙句ヘルニアをやってしまったのでこの後のキャリアに影響が出ないかかなり心配。シーズン前半と最終盤ではそこそこのピッチングだった大貫にも奮起を期待しますが、スタッツは下降傾向なのが心配材料。
ジャクソンケイの両外人が日本球界にアジャストしきった上でけがせず一年通したらどこまで結果を残せるかは今からワクワクですが、一方でこれ以上外人先発は大きな上澄みを作れないのが嬉しい悩み。
ダブル石田吉野、ドラ1竹田が100イニング程度投げてくれれば、イニングの質は向上すると考えられますがこのチームが優勝する為のカギはとにもかくにもバウアーだと考えています。
23年から2年経過しパフォーマンスの低下は心配要素ですがそれでもシーズン半分程度の稼働であそこまでイニングを稼ぎスタッツでも圧倒したサイヤング投手は大きな穴を一人で埋めプラスに変えてしまうようなワイルドカードになれると考えます。
とはいえ現実的には難しい中、ドラフト構成でも将来性を捨て去り即戦力にガンガン振る等、勝負の姿勢を見せたからにはより現実味のあった石川柊太に動かなかった事には少し疑問符が立ちますね


一方で若い投手の成長にも来年以降を踏まえても投資していかなくてはなりませんね。大卒左腕の育成では一流のDeNAも高卒投手を大成させた経験は乏しいのが事実、森下深沢(TJで来季復帰は絶望)など面白い素材は無い事も無くファンとしては小園が来年一つ結果を見せてくれることも何とか期待したい所。
後ろに関しては今季も坂本京山が後ろで結果を見せたり中川虎大徳山の飛躍など怪我の功名ともいえるような素材を多く拾い上げることが出来た来年につなげられるシーズンにできたと思います。

抑えに関しては23年も含めて長期契約を結んだ山崎康晃の衰えは球団としても想定外だったのかなと、森原も十分なスタッツを見せてくれた一方で、年齢や球の質等不満点も見える中でライデル獲得を期待しましたが、争奪戦では巨人に敗れてしまいました。
しかしライデルにかけられた値打ちやイニング数からもコスパはかなり悪かったと考えられ補強の的確さでも先発や三森のような控え野手の補強の方が的確に考えられます。

遊撃手は一時は宗山獲得に動くのではという予想もあった中で遊撃手のシーズン最多出場を森敬斗が勝ち取ったのは、将来的にも大きな成果になったと思います。守備範囲は台頭した22年時点でも球界随一でそこに一定の打撃での結果や、正確性もついてきてくれたシーズン終盤の実績がシーズン通して回れば球界随一の遊撃手になれると考えられ、石井琢朗以来固定できていなかった近代横浜の遊撃空白問題にも終止符が打てるかもしれません。
また控えでも京田石上加藤響など編成としても十分に層を埋める努力も行われており遊撃も来年の結果次第では穴は埋まるかもという期待が持てます。

最後に将来的な横浜の穴となるであろう左翼手とポスト宮崎問題です。
左翼手に関しては筒香の復帰や佐野残留で一見穴には見えないですが、守備貢献の低い両翼でここ数年の佐野のスタッツは不満が残り、筒香もどこまでやれるかが課題の中で、ドラフトでも吉納を熱心に調査するなど今オフで外野手を獲りに行く可能性も考えられましたが、結局獲得に動くことはありませんでした。

昨オフの会心のドラフトで度会を獲得できたことは長期的にわたって横浜の大きな財産になると考えられ若い素材も揃っている事から歯車が嚙み合えば黄金時代の到来すら期待してしまう横浜、しかし慢性的な球団体質や毎年ピースが揃わない事も含めてまだまだ暗黒の苦しみは続いているとも言えるでしょう。
しかし日本一を獲得し光が見えてきた以上、ファンの待ち望むセントラルリーグのペナントが来年は横浜の地に舞い降りることを期待するのみです。

広島東洋カープ

シーズン終盤に劇的な転落劇の末4位フィニッシュとなった広島
外人ガチャを大外しし、開幕こそ下位予想されていた中からマジック点灯直前まで行きましたが、結局は戦力通りの順位に落ち着いたかなというのが正直な感想。
守備で源田以上の数字を作った矢野の飛躍は驚きでしたが、開幕前期待されていた田村俊介佐藤宇草のような打で違いを作れるような新顔が思ったほど出てこれなかった事も大きな痛手。
オフには外人ではファビアンモンテロを補強し、ドラ1では強打の三塁手佐々木を獲得するなどポイントにあった穴埋めへの姿勢は感じます。

広島の穴は一見打線に見えるかもしれませんが、一方で先発が将来的には大きな穴になる可能性があるのも難しい所。大瀬良は33歳と衰えがいつ来てももおかしくない年齢で九里が流出、森下のメジャー挑戦も迫る中若い新たな柱を構築することは急務でしょう。球団も昨年常廣を獲得し野手寄りが想定されていた24年ドラフトでも富士大の佐藤を獲得する等改善に向けた動きは進んでいます。
ドラフトの宗山公言も物議を醸しましたが、菊池の後釜問題もあったり、言うほど広島の編成は悪くないと思うし頑張ってるかなぁというのが所見。
玉村アドゥワが結果を見せた中来季黒原の先発転向が行われた「場合どのようなスタッツを見せてくれるのかは楽しみで、少し危うさを抱えながらも、編成の匙加減によっては次なる黄金時代も見えてくると思います。

東京ヤクルトスワローズ

2年連続の5位に沈みながらも高津監督続投が決定
村上の来季メジャー行きが決定的となる中、編成はかなり危うい岐路に立っています。

多少物議を醸したサンタナオスナ両外人の残留はポスト村上の確立に至るまでの場繋ぎとして理解は出来、衰えが見えている山田や村上の不在で穴となる内野においてUTの茂木を獲得したのは的確な動きです。
しかし一見盤石な火ヤク庫打線も高齢化が深刻で次なる若い打線の軸構築に向けて難しい状況です。編成もそれを認識しているのかモイセーエフを指名したのはナイスチョイスだと思いますし、大成すればポスト村上にふさわしい打者になれるはず。

しかし近年の投手重視の上位指名の結果来年以降2年程度はかなり苦しいシーズンになる可能性が高い以上何としてでも今年は最低CSの結果を残したいという所が球団の思惑な所は見えてきます。最低限の仕事は出来てたヤフーレや起用法で揉めたともされているエルビンを放出しランバートバウマンという実力派を連れてきました
この二人のハマり方や奥川高橋奎二の復活そして一本釣りに成功した中村優斗の活躍次第では優勝戦線のダークホースになれるだけの実力は備わっているのはヤクルトらしいですね。

メジャー挑戦により可能性が囁かれている村上選手の外野転向ですが、村上とサンタナの両翼は中堅の守備負担がとんでもない事になりそうだなとは思いますね。今年は自由契約から獲得した西川遥輝が一定の結果を見せましたが、正直主力として通すには苦しい成績である以上怪我無く一年間塩見が通せるのがベストにはなるでしょうね。ただスぺだけでなくそもそもの年齢んによる守備の衰えが出てくる年齢である以上、塩見もどう使っていくかは難しい所。

若手では澤井選手は来季台頭する事が上位進出だけでなく将来の投資ということも含めて当然の条件だと考えています。勿論今年は編成や首脳陣としては勝負したい年でしょうが主力やベテラン重視のあまり若手を使わなかった場合は26年以降に尚更響く以上難しいシーズンだとは思います。

ある種編成の状況では中日以上に状況は悪く来年以降は10年代前半のような再建期が続きそうなところ。
令和の三冠王の日本ラストイヤーに花を飾り次なるスターの時代への種を蒔くのが来季のミッションになりそうですね。

中日ドラゴンズ

ファンが待ち望んだ立浪政権はオーメン666で終焉。采配は目も当てられない立浪政権ですがその中で行われた痛みの伴う改革は着実に花咲こうとしています。(マジキチ二遊間ドラフトは知らん)

細川福永石川昂弥と中軸を組めるだけの打者が揃い与田政権末期から若返りの結果は出てきていると思います(なんで中田とビシエド両立させたん?)
順位こそ三年連続ドべですがかつての阪神や横浜のような奈落に向けてまっしぐらの6位ではなく、来年以降への勝負の下地が出来てきた3年間だと思います。(編成としては立浪で今年勝負してライデルともビシエドともお別れしたかったんだろうけど)

小笠原福谷の流出は今年のスタッツを見てもそこまで大きな痛手とは思えず、どちらかと言えば金丸吉田や新外国人マラーの復調、清水勝野橋本が先発に回ればカバーできる範疇だと思います。
NPBトップレベルの守護神の離脱と言えば苦しく見えるかもしれませんが、中日は松山清水勝野藤嶋など中継ぎの頭数はそろっておりライデルがいなくても十分強固な勝利の方程式は作れるはずです。
中継ぎでも斎藤や一定の成果を見せた梅野など素材はそろっておりそこにドラフトで金丸吉田という十分な器を連れてこれたのはお見事の一言。

野手でも上記のすでに花開いている若手層の他にもブライト鵜飼土田のような十分な才能を秘めた選手やカリステ板山の様なUTとしっかりピースは揃っています。
後はコーチ陣の発言にも出るような内面の弱さを捨て去り、しっかり若手を育成できれば数年後には今の阪神のような総合力の高いチームは作れるはず。

色々ぐにゃぐにゃ曲がりながらも立浪政権での阿部京田の放出はトレード相手にとってもWINWINだったと考えられますし、中日新聞の体質的な問題やバンドの環境など現場ではどうにもならないこともある中で、編成としては中日はぼちぼち頑張ってるとは思います。

ただじゃあこの話通りにうまくいくかと言えばうまくいかないのが苦しんでる球団の難しい所ですね、バンドのテラスは最近お漏らしがありましたが設置も早くて数年後となる以上、もう少し改革の日々は続くと考えられます。

終わりに

いかがでしたか?
今回はセリーグ6球団の2024年末の編成状況についてまとめてみました。
今後の人的保証や追加の補強も含めてキャンプが始まった辺りに第二弾を書いてみたいかなとは思っていますが、現状の私の所見はこのような感じです。
内容にも偏りが出てしまい、最後まで読みにくい文章だったと思いますが、読んでいただければ幸いです。
また当記事の内容について質問等あれば気軽にXで寄せていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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