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エッセイ集『エロスとオカルト』

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2013-2015年に書かれた演劇論や文芸論を集めたエッセイ集です。戯曲『日曜日』『縛られたプロメーテウス』も収録。
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2016年2月の記事一覧

『エロスとオカルト』(5/15):演劇について

『エロスとオカルト』(5/15):演劇について

<目次>

・「未完成の芸術」

・「〈見る〉‐〈見られる〉から生まれる神話」

・「演劇に知性はあるか」

・「反遂行的遂行行為」

・「舞台の時間」

・「観客抜きの劇場」

「未完成の芸術」 演劇は未完成の芸術だと言われる。これは演劇をどう評価するかに関わっている。どんな芸術領域、どんな社会的現象も同じだと言えば同じなのかもしれないが、演劇において理想的な「評価」の方法は、上演を観ている観客

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