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DJI FPV Goggle V2のV1化方法/アンロック(unlock)

僕は完全にデジタルに移行しちゃったクチです。もうあの頃のノイズが多いアナログ時代には戻れない…。

さて、最近とても多い質問があります。

「DJI FPV GoogleのV2でDJI Air Unit(Vista)を使えますか?」

答えは「YES」。使えます。ただ日本で使うと法律面でややこしいこともあります。僕はV1, V2ゴーグルどちらも持っているし、国内外どちらでも使うことがあるので、それを踏まえて以下はご参照下さい。

前提:DJI FPV GoggleのV1, V2とは?

FPVドローンで撮影をしている人であれば、「DJI Air Unit」というカメラ&VTXのアイテムを知っていると思う。2019年に発売されたDJI Air Unitは、対応するゴーグルとして「DJI FPV Goggle (V1)」も同時にリリース。

その際にDJI社により、VTXとゴーグルをセットにして日本の技適認証が取得され、発売された経緯がある。
つまり「デジタルでFPV撮影業務を行うことができる初めてのVTX&Goggle」となり、当時は革命的だなぁ!と思った記憶がある。

2021年3月、DJIは初めてのFPVドローン製品として「DJI FPV」という完成機・コントローラー・ゴーグルがセットを販売開始した。同製品はFPVライトユーザーを対象にしたもので当初話題になったが、ドローンを自作して好きなカメラを搭載するユーザーにとっては少し物足らないものであったのは事実。しかし、今でも活用の余地は高いので現役で撮影に使う人は多い。

このときに、セットに付属したFPV Goggleが「DJI FPV Goggle V2」である。付属するFPVゴーグルは、初期状態では当然ながらDJIFPVの機体しかリンクができない。それを、ファームウェアを入れ替えて、V1同様にDJI Air Unitでも利用できるようにしようと有志のユーザーが作ったサービスが以下の「B3yond」である。

基本的には、上リンクを順に見ていけば誰でもできるがつまづきポイントもあるので、少しだけ解説しておく。

<V2 GoggleのV1化手順>
0. DJI FPVの機体とゴーグルをリンク(バインドさせておく)
1. ウィザードに沿って、機体とゴーグルの電源を入れる
2. 通信線のあるUSB-CをGoggleのUSB-Cポートに差し込む
3. ウィザードに沿ってアップデートを開始する。

※注意点としては、
V2 Goggleだけあってもこの作業はできず、DJI FPVの機体が必ず必要になるのが注意点の一つ目。また、USB-Cを差し込む際に「USB-C同士のケーブル」は使えない。イマイチ理由がわからないが、USB Type-A to Cのケーブルを使う必要があった。

なお、あまりUSBケーブルに詳しくない人向けに補足すると、
USBケーブルには、「電源供給だけするもの」と「電源供給と通信(ファイル転送などを含む)するもの」の2タイプ存在する。

よく、「ドローンがパソコンで認識しない…」と言っている人の大多数は、モバイルバッテリーなどで使っているUSBをそのまま代用することで、前者の電源供給のみするケーブルを使っていることにより、パソコンと通信ができないということが多々あるのでご注意を〜。

B3yondのwebページでアップデートが無事に済んだら、V2 Goggleを再起動してみよう。Settings > Aboutの一番下に「Switch to DJI Digital FPV System」というメニューが現れる。

これを選択してV2 Goggleをさらに再起動をする。起動すると、V1 Goggleと同じ画面である黒バックのDJI ロゴが映し出されるでしょう。あとは、ご自身のAir UnitやVistaなどのデジタルVTXとバインドするだけです。

さて、これができると何がややこしいのか?

元々、V2 Goggleが付属する「DJI FPV」は2.4GHz帯のみを使えるよう調整された状態で発売されており、その前提で技適取得をしています。今回のB3yondで提供されるファームウェアのアップデートは、そもそも「DJI FPV」の制限された周波数帯や電波の最大出力値を開放するものであり、加えて、Air Unitにも利用できるようにメニューを追加する機能提供がなされています。

つまり、このファームウェアアップデートを行うことにより、当初日本国内で利用されることを想定した機器設定にならず、取得されている技適認証も効力を有さない可能性があるということです。

そのため、こうしたファームウェアのアップデートなどが公式にもサポートされるはずもなく、基本的には推奨されないものとなっています。なお、間違えてやってしまっても、DJI Assistant2でファームウェアをアップデートすることで元に戻るようです。


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