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Kindle出版で2部門1位獲得!クリニック専門の大杉宏美社労士インタビュー

クリニックの労務管理を専門とする大杉宏美社労士。今回、初めてのKindleを出版し、2部門で1位を獲得。Kindle出版とその結果をインタビューする。

大杉宏美
特定社会保険労務士 / 行政書士 / 医療労務コンサルタント / キャリアコンサルタント / ファイナンシャルプランナー

1978年生まれ。大阪府出身。大阪大学法学部法学科卒業。サントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社)を経て、2011年、株式会社クレドメディカル取締役に就任。以来10年以上、医科クリニックの経営サポートに携わる。医科歯科クリニック専門の社会保険労務士事務所「クレド社会保険労務士事務所」代表。株式会社クレドメディカル取締役。

特定社会保険労務士(東京都社会保険労務士会所属)、行政書士(東京都行政書士会所属)、医療労務コンサルタント(全国社会保険労務士連合会認定)、キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。

クリニック専門の社会保険労務士になった理由

ー「クリニック専門の社会保険労務士」はあまりいませんね。
「もともと、10年くらい前から医療クリニックの経営コンサルティング会社の取締役として参画していまして。長いこと医療機関の経営コンサルティングに携わっていました。

そこの院長先生たちの相談を受けていると本当に労務に関する内容が多くて。それなら社会保険労務士の資格があった方が良いんじゃない?ということで資格を取ったんですよね。ですから、実は社会保険労務士としてはまだ数年なんです。ただ、医療クリニックの経営コンサルティング歴は長いので、かなり深いところまで労務管理の対応ができるのが事務所の特長ですね。」

ー今回、Kindleを出そうと思った理由は?
「横須賀さんから『やってみたら』と言われたのもひとつの理由なんですが、実は前からKindleにはチャレンジしてみたいなと考えていたんです。で、横須賀さんの提案は渡りに船だったんですけど、決め手になったのは横須賀さんと長倉顕太さんが配信していたClubhouseですね。配信の中でKindleの話をされていて、完全にやる気になりました。」

長倉顕太氏
累計1100万部以上のベストセラーを生み出した編集者。自らも著者として「常識の1ミリ先を考える。」等の著作がある。Kindle出版も20冊以上。

特に大きな決め手となったのは、まずKindleは文字数制限がないということ。長倉さんも横須賀さんも『1.5万文字から3万文字もあれば十分成立する』とおっしゃっていて、これ普通の本の1/3以下やんか、と。

そして決め手の2つ目が、Kindleが自由に色々設計できるということですね。本文にリンクを貼ったり、リンク先で動画の提供ができたり、顧客リストが取れたり。色々な設計ができそうで、これは楽しそうだなと思いました。」

ベストボリュームでコンテンツを伝えられるKindleの良さ

ー特に、Kindleは出版社を通すわけではないから自由です
「そうですよね。もしかしたら、書くことに関してハードルを感じられている方もいらっしゃるのかもしれませんが、商業出版のように10万文字とか書かなくてもいいわけで、ハードルはやはり低いと思います。

それに、文字数を気にしなくて良いっていうのが良いですよね。私は時々、専門誌などに寄稿することがあるのですが、8000文字とかの指定だと返って難しいんですよね。きちんと書き切るにはちょっと文字数足りなくて。そういう意味では、Kindleは自分が伝えたいことを過不足なく伝えられるという良い手段なのだと思いました。」

ー今回、実際に書いてみていかがでしたか?
「横須賀さんは、『とにかく細切れに分割して書いた方が良い』とおっしゃっていますが、私はまとめて書く方がやりやすくて。今回は5章構成で、結局3万文字を超えてしまったんですけど、1日1章ペースで書きたくて。

最初は平日、仕事が終わってから…と考えていましたけど、結局土日仕事になってしまいました。でも逆に、土日はそうした執筆の時間やこれからの事務所展開の構想を練る時間と捉えたら、かえって平日の業務効率が上がってしまって。なので、執筆自体に大きな問題はなかったと思ってます。

ただ、内容が法律に関わることなので、そのあたりの表現にはかなり気を使いました。間違った知識を提供するわけにはいきませんからね。そういう意味では、再度勉強し直した点は多いかな、と思います。

Kindleを出した実際の反響とは?

ー実際、Kindleを出されて周りの反響はいかがでしたか?
「私の周りには著者も多いので、Kindleをリリースしたことそのものついては、『そうなんだ』みたいな反響でしたが、2部門でランキング1位を取ったことについては、大きな反響がありました。やっぱ部門でも1位を取ることの凄さというか、イメージですよね。

ー5日以上、部門1位を維持されました。
「書籍は最初売れないとなかなか厳しいとは聞いていたので、初速でこれだけ読んで頂いたのは、本当にありがたいことだと思います。

あと、私は知らなかったのですが、Amazonのランキングって、「KindleはKindle、商業出版は商業出版」ってカテゴリで分けられているわけじゃなくて。結果として、日経ヘルスケアさんの書籍や外資系コンサルティンググループの執筆した医療経営の書籍よりもランキングが上という結果までついてきました。これは驚きましたね。

本当に、Kindleと普通の書籍の差ってなくなってきていると感じました。」

1ヶ月待たずに収益化を達成

ーすでに収益化もできているとか。
「そうですね、今回はKindle Unlimitedで出しています。これはダウンロードされたページ数に応じて収益が入るという仕組みですが、購入すると500円(※これも自分自身で価格設定ができます)。そういうかたちにしたのですが、意外とUnlimitedではなく、購入して下さる方も多いんだなと感じました。リリースからもう少しで1ヶ月になりますが、すでに1万円近くの収益が確定しています

ー今回、LEGALBACKSでプロデュースさせて頂きました。
「私はもともと、『餅は餅屋』みたいな考え方があって。書ける何かしらのコンテンツは持っている。でも、タイトルや切り口。構成案や表紙デザインなんかはもうお願いしちゃった方が絶対良いと思ってお願いしました。

自分でやっちゃうと、やっぱり書きたいことを書くだけになってしまうと思うんです。タイトルもそうですが、構成案などやっぱりプロの視点だなって感じました。例えば、お読みいただいた方から『法律論だけでなく、コミュニケーションにまで踏み込んで書かれていて面白かった』というご感想もいただきまして。もし、自分ひとりでつくっていたら、コミュニケーションに関するトピックは入らなかったかもしれません。

客観的にプロデュースして頂いたのは、とても良かったと思ってます。」

ー表紙デザインはいかがでしたか?
「表紙はもう大満足ですね。事務所のイメージカラーと合わせてつくって頂いて。おそらく、商業出版ではこういったことはできないんじゃないかと思います。デザイナーの社員さんだけじゃないんですが、本当にパワーコンテンツジャパン株式会社は優秀な社員さんが多くて。レスポンスも早く、スムーズに進められた印象があります。」

ほかにもKindleプロデューサーはいるけれど…

ー最後にKindleを考えている方にメッセージがあれば。
「Kindleの企画とかをプロデュースする人って、結構いまいると思うんです。その中でも、メッセージの前になぜ横須賀さんが良いのかって話をしようかと。

ありがとうございます<(_ _)>(横須賀輝尚)

Kindleのプロデュースだけだけやっている人もいるし、逆に商業出版のプロデューサーも当然いて。でも、両方やっている人ってあんまりいないと思うんですよ。特にKindleのプロデュースなんて、これからわんさか出てきそうな気がしますが、その中できちんと商業出版の経験があって、商業出版との違いを理解しながらプロデュースできる人ってほとんどいないと思うんです。そこはとっても良いところだと思いますね。

あとは、言うまでもなく横須賀さんは士業経営のプロなわけで、士業の企画の細かいところを話す必要もないというのも楽な点ですよね。『就業規則』とかイチから説明する必要もないですからね。」

ーでは、最後に一言あればお願いいたします。
「これからKindleを出そうとしている方にですね。私は横須賀さん以外のプロデュースは考えていないのですが、何より応援してくださいますしね。会員がKindle出したらツイートやメルマガで告知もしてくれる。

もしかしたら、まだKindleが『逆ブランディング』になると考えている人もいらっしゃるかもしれない。でも、商業出版よりもランキングが上になることだってあるんです。もう本当に垣根はあんまりなくて、コンテンツ勝負なんだと思います。

特に、今後の士業はコンテンツづくりがとても重要になってくると私は考えています。いつまでも労働集約型だけのビジネスに頼っていると、体力も持ちませんし(苦笑)、こうしたコンテンツビジネスのとっかかりとして、Kindleはベスト媒体だと思いますので、これから取り組みたい人にはぜひ勧めたいですね。」

インタビュアー:横須賀輝尚
執筆協力:金子千鶴代


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