見出し画像

無限に増えるおもちゃの片付け


私はいつも「子供の所有物は子供自身に選んでもらってください」と言っていますが、おもちゃが散乱している部屋で長らく生活している場合、往々にして「全部いる!1つも捨てたくない!」と言うお子さんは正直多いと思います。
「そもそも子供自身に選ばせることに無理があるよ...」と絶望している(笑)未就学児のお子さんがいらっしゃる保護者の方向けの記事です。

お子さん自身に取捨選択をしてもらう生活をスタートするのは、下記の作業が完全に終わってからにしてみてはいかがでしょうか。


こんな困り事がある方に

・リビングにおもちゃが散乱したままの生活を送っている
・おもちゃが無尽蔵に増えていく
・もうおもちゃの収納場所がない
・勝手に捨てるわけにもいかないし、子供自身に取捨選択してほしいけど、そもそも何一つ子供が手放してくれない
・親戚が子供に会う度におもちゃを買い与えてくれるのでおもちゃが減らない



なぜおもちゃは増え続け、散乱するのか?

おもちゃの収納キャパシティと定位置を決めていないから

細かいことはいろいろありますがシンプルに言うとこれです。
「何をどのくらい家に持ち込むと生活がストレスフルになるのか分かっていない状態」ということ。

現状が分かっていないから、どの量を超えるとストレスになるのかが分からない。
つまり、心地よさのボーダーラインが分からないまま、家のなかに無尽蔵にモノを持ち込んでいることになります。


逆に言うと、現状が分かればいいわけです。

まず保護者の方が
・現状を把握して
・収納のキャパシティと定位置を決めて
・キャパシティ100%以上にならないよう取捨選択を促す
 ※買い物でゴネたときは「ミニカーもう入らなかったよね?」というコミュニケーションを私はとっています。(まあ息子はまだ3歳なので、それでもゴネるんですけれど...笑。きっぱり説明して必要以上には買いません。)

という流れができればパーフェクト。
ステップを分けてみていきましょう。




1.第1軍とそれ以外を分けてみる

まず、床一面にすべてのおもちゃを広げます。
一見めんどくさい作業ではありますが、一覧化することに意味があるので、やってみてください。
これをしないと、手当たり次第適当に手にしたおもちゃを取捨選択していくことになり、優先順位がばちっと決まりません。すべてのおもちゃをどのくらい所有しているのか、可視化するためにもお勧めです。
このとき、カテゴライズして同じ種類のおもちゃを一まとめにしながら並べていくのがコツ
おままごとセット、ミニカー、お絵かきグッズ、ブロック、人形など。

子供って日々成長していて、興味あるおもちゃも日々移り変わりますよね。
1歳と3歳では、遊ぶものもだいぶ変わってきます。
「今この子は何に夢中なんだろう」というのをよく観察してみてください。

一覧化してみると、毎日まんべんなく遊んでいるように見えても、意外と手をつけていないおもちゃがあったりします。
「もう遊ばなさそうだな...」と判断できるものは「2軍」にカテゴライズ。
よく遊んでいるなーと思えるものはもちろん1軍へ。

左側に1軍、右側に2軍、という風にざっくりと並び替えてみてください。
この時点では、子供自身に聞かなくても大丈夫です。
きっと「全部いる!」と大騒ぎになりますので...(笑)

1軍はこれから設計する収納場所に入れるモノとしてカウント。
2軍はクローゼットや押し入れなど、子供自身が「あれで遊びたい!」と言い出さない限りフェードアウトさせるモノとして、押し入れやクローゼットなどにしまっておくモノと区別します。

これらは、パートナーに子供と別の部屋で遊んで気を引いてもらっている間にちゃちゃっとやってしまいましょう。だらだらやっても大変なので、おもちゃの量にもよりますが30~40分くらいのリミットを決めてテキパキやるのがお勧めです。

(※注)親が残したいモノだけを残してしまうと、子供と後々大変なバトルになります(笑)あくまでも、日々の子供の遊ぶ様子を見ながら取捨選択をしてあげてください。

2.おもちゃに必要な収納の容積を把握する

1の作業で一覧化して、1軍おもちゃの量も把握できた状態です。
どんな形・大きさのおもちゃがありますか?
どのくらいの収納の大きさがあれば、それらを収めることができますか?

どの大きさの箱に入るかをイメージする

・「このカテゴリーはどんな大きさの箱だったら入るか?」と考える
・イメージした箱が全部で何箱になるか数える
・すべての箱を重ねたり並べたりしたら、どのくらいの大きさの棚が必要かイメージする

家庭によって変わるので、「この種類のおもちゃはこのくらいに収めるといいです」などの基準はとくに示しません。お子さんに合わせて考えてあげてください。


3.おもちゃ収納のスペースを決める

現時点の収納スタイルにこだわらず、おもちゃを置ける場所を決めましょう。
多くのご家庭はリビングや、リビングに隣接する小部屋が多いのではないでしょうか。
子供部屋があるご家庭はもちろんそこでかまいません。

2でイメージした容積が置けるだけの場所を考えてください。


4.収納スタイルを決める

【収納の目的】
「自分の持ち物はこんな種類のモノがこのくらいあるんだ」と子供自身が分かる状態にしておくこと。

収納を毎日目にしていれば、なんとなく映像として所有物の形状・量が繰り返し記憶されていきます。この「収納状態の記憶」こそが、購買行動に影響をもたらす要因です。
つまり、「いつでも現状を分かっている状態で買い物ができるようになる、または家にモノを持ち込むかどうか判断できるようになる」ということ。
現状が分かった上で家にモノを持ち込むかどうかは、本人の自由意志です。
もはやどんな生活を送りたいのか、どんな人生を送りたいのかの取捨選択に他なりません。収納キャパ以上にモノを持ち込みたいのであればまたそれも1つの選択。大切なのは「自分で選んでいる」という状態を認識しているかどうかではないでしょうか。
小さな子供は、まだそこまで取捨選択できないと思いますが、まずは親である私たちがその習慣をつけてあげることが、お片付け育では重要だと思います。

【収納の3ポイント】
・子供が自分で出し入れできる高さであること
・1カテゴリー1ボックス(引き出し)であること
・ボックスが深すぎずある程度おもちゃを一覧できること

これらが保たれていれば、好きなデザインの好きな収納方法を自由に考えてみてください。

例えばですが、こんな収納はとても簡単でお勧めです↓

▼IKEAのTROFAST(トロファスト)活用

IKEAでセットを買ってきて組み立てます。
おもちゃのカテゴライズさえきちんとすれば、引き出しにざくざく入れて終わりなところが○。

以前キッチンの片付けレッスンをさせていただいたお客様の、その後のおもちゃ収納事例が素敵なのでご紹介させていただきます↓

▼小物BOX活用

画像1

(※【Lesson Report】幼児向けおもちゃ収納記事より)
こちらは成長に合わせて棚を使い続けたい!という人にお勧め。
棚はランドセルも置ける程度の奥行きのものを用意。
棚幅に合わせて、プラスチックボックスにカテゴライズしたおもちゃをざくざく入れます。
子供が大きくなっても、インテリアが子供っぽくなりすぎず使い続けられるところが○。



ちなみに我が家はこんな感じ。

画像2

画像3


家具は本棚、コの字型の棚、布のストレージを1つずつ。
ヒヤシンス素材のバスケットに細かいトイをしまってます。

▼山崎実業さんのミニカー&レールトイラックタワーを活用

ミニカーは最近収納を分けまして、こちらのラックを使っています。 まさにミニカーの立体駐車場。息子のテンションも爆上がりです。

画像4

画像5

大好きなトミカが駐車できるなんて。それが後片付けになっているとも知らずに自ら駐車させてます。
「並べるのがかっこいーんだよ!」ですって。しめしめ。笑

画像6

6段あるトレー全てがリバーシブルになっていて、ミニカーもプラレールも両方置ける仕様になっています。便利!


▼パズルはポーチに入れて立てて収納



無尽蔵におもちゃを増やさないためのコミュニケーションの工夫

子供がお店で(必要以上の)おもちゃを買ってとゴネたら...パートナーが子供にむやみにおもちゃを買い与えようとしていたら...親戚が会う度におもちゃを買い与えてくれていたら...おもちゃは無限に増え続けてしまいますよね。

そういうときは、事実を伝えつつ、買う頻度を落としてもらうか、現状の収納に入る大きさのモノに留めてもらうなどの配慮を求めるといいと思います。

いつも本当にありがとう。
ただね、うち、おもちゃが入る場所がこのくらいなの(写真を見せる)。これ以上買ってしまうと、既にあるモノを処分しないと置けなさそう。入りきらないおもちゃは散らかって子供にとっても危ないと思っているんだ。
また今度で、よろしくお願いします!

という感じで。





ポイントをおさえて、おもちゃ収納をつくってみてくださいね。

▼お問い合わせ先とSNS
・LINEアカウント @fxi7577f
HP
・Instagram @katadukeyoko
Profile

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?